よしログ

日米英の教育機関で放蕩した。P2からD1まで国連で26年働いた。仕事のほとんどは戦場だ…

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日米英の教育機関で放蕩した。P2からD1まで国連で26年働いた。仕事のほとんどは戦場だった。難民保護、人道支援、平和維持活動、対テロ対策、平和安全保障センター長、ブロックチェーン顧問などの仕事を経て、 2019年国連を退職した。著書『カブールノート』幻冬舎2001年。

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    自分の書いたエッセイの中から、戦争や人道支援の経験を通して、この世界について考えたものを集めました。

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LIVE 69 『自衛権と武装抵抗権』レビュー

2024年9月22日、LIVE 69 自衛権と武装抵抗権を実施した。参加者のアンケート結果が返ってきた順に掲載していきます。 もっと見る(無料)

    • 第二回進捗報告会 ー 子どもたちを性犯罪から守るAmynaプロジェクト

      子どもたちを性犯罪から守るAmynaプロジェクトの第二回進捗報告会を下記の要領で実施します。 プロジェクト名が長いと呼びにくいので、Amyna(アミナ)、もしくはάμυναと名付けました。ギリシャ語で「守る」という意味です。 4人のボランティアのご尽力のおかげで、子供が性犯罪の被害者となっている事件のデータベースは急速に充実し、マッピングも試験運用に入りました。その過程で、子供が性犯罪の被害に遭っている実態をますます詳しく知るようになりましたが、あまりに悲惨でしばしば言葉

      • LIVE 69 自衛権と武装抵抗権

        8月25日に実施したLIVE 67 自衛と独立で予定していたことを全てカバー出来ませんでしたので、9月22日に下記参加要領で続編として、LIVE 69 自衛権と武装抵抗権をやります(注:当初、続編のタイトルをLIVE 67-2 自衛と独立としていましたが、紛らわしいので変更しました)。 内容は、前半で、国家の自衛権について、「主権」、「自衛権の起源」、「国際法上の自衛権」、「軍事同盟」の説明、そして前半の最後に「占領国の責任」について説明します。 後半は、民族自決 (権)

        • LIVE 68 日本国憲法の制定過程

          これは、Space of Digital Humanities からの転載です。 憲法リテラシーのコースで毎月やっているMEETUP で、今月のテーマとして、『あたらしい憲法のはなし』の「大人のためのまえがき」の中で触れた「日本国憲法の制定過程」を取り上げます。 通常、憲法リテラシー・コースのMEETUPは、コース受講者だけが参加していますが、このテーマはあまりに誤解が多いので、他の多くの人も正確な情報を得ることは有益だと考えて、LIVE 68 として一般に公開することに

        LIVE 69 『自衛権と武装抵抗権』レビュー

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        記事

          『あたらしい憲法のはなし』について

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 『あたらしい憲法のはなし』が出版されたのは、今から77年前の1947年(昭和22年)の夏だった。その年、日本の義務教育は6年から9年に延長された。尋常小学校の6年に新制中学校の3年が付け加えられたのだ(実は戦時中に既に義務教育の延長は議論されていたが、もちろん実行できるはずもなかった)。 僕が子どもの頃、親たちの会話にはまだ”新制中学校”という言葉が時々出て来たのを覚えている。彼らにとっ

          『あたらしい憲法のはなし』について

          よしログ復活 – YOSHILOG NOTE

          25年くらい前始めたブログにタイトルをつける時、大した閃きがなかったので、「よし」(外国ではそう呼ばれていた)という名前と「ブログ」を折衷して「よしログ」という名前にした。私的な日常のたわいのないつぶやきを書き留めるだけの場所だったが、その後、Twitterが隆盛になり、ブログは下火になり、僕もツイッターを少し見てみたが、140字で書けることは何もないような気がして直ぐに遠ざかった。 引退してから、日本語界隈を覗いてみようと思ってツイッターを再開した。SNS全部を絶賛も否定

          よしログ復活 – YOSHILOG NOTE

          麺屋の鬼ばばあ

          数日前、妙に嬉しいことがあった。心躍る体験というか。 ホテルから街の中心部へ続く道の歩道を歩いている時、ふとその道の反対側の対面する歩道でベトナム特有の低い椅子に座ってくつろいでる女性が笑顔でこっちを見て手を振ってる。え?え?え?とクエスチョンマークが三連発くらい出たと思う。それに続いて、そんなバカなという思いがわいてきたのだけど、ここは即座に手を振り返さなくてはいけないと思い、僕も思いっきり手を振った。 この女性は、僕がほぼ毎朝行く麺屋さんを仕切っている女性で、推定年齢

          麺屋の鬼ばばあ

          LIVEL 67 自衛と独立

          8月のLIVEのテーマは、「自衛と独立」です。 第二次世界大戦後の世界では、戦争は違法です。それが戦勝国が集まって作ったルール、Charter of the United Nations(連合国の憲章/国連憲章)に書いてあることです。でも、その日から今まで戦争のなかった日はありません。 このルールは自衛の戦争を例外として認めたので、今では全ての戦争遂行者は例外なしに、自衛権を発動していると言います。他の人から見たら、いったい何から自衛しているのか分からなくても、自衛だと言い

          LIVEL 67 自衛と独立

          ハノイのお好み焼き屋さん

          先週、ハノイのお好み焼き屋に行った時のことを思い出した。店に入ると、10席くらいのカウンターに日本人らしきおっさんが1人座っていた。グループ客は2階のテーブル席に送られるようだ。 カウンターは全面鉄板で、中にいる店員さんがお好み焼きの具材をどんぶりみたいな器の中で掻き回し始めた。薄切り豚肉が固まらないように一つずつ分けていた。 「丁寧だなあ」とつぶやくと、「丁寧にしないとお客さん来ないですからね」と店員さんは言う。あまりに自然な発音なので、あ、日本人なのかと思ったが、胸に

          ハノイのお好み焼き屋さん

          読書という扉

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 この田中優子氏の記事を読むことを激奨したい。ここに、X上でもしばしば指摘される日本人のリテラシー、つまり読み書き能力の急激な凋落を巡っての考察がある。しょっぱなに都知事選にそれが現れたことが指摘されているが、これもX上で多くの人が言葉は違えど同様の指摘をしていたことを覚えている。(記事の画像が粗くて読みにくいのでここから引用多めに書く。) (注:記事の画像がとても読みにくいので、新たに書

          読書という扉

          「子どもを性犯罪から守るAmyna プロジェクト」進捗報告会

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 このプロジェクトには、当初名前はありませんでしたが、その後、Amyna、もしくはάμυναと名付けました。ギリシャ語で「守る」という意味です。 子どもたちを性犯罪から守るプロジェクトの進捗報告会を6月30日に行います。これまでに67人の方に支援して頂きました。この報告会はこれまでにこのプロジェクトがどこまで進んだかを支援者の皆様に感謝を込めてご報告するものです。定期的に、出来れば3ヶ月に

          「子どもを性犯罪から守るAmyna プロジェクト」進捗報告会

          The World We Live

          上の写真は、去年12月、少数の親しい友人たちの前でエリック・クラプトンと彼の仲間たちが行ったコンサートの時の写真。この時、エリック・クラプトンは、パレスチナの旗の色を施したギターで登場した。 このコンサートは録画されて、2024年1月17日、To Save A Child—in aid of the children of Gaza(ガザの子供達を救うために)という名のチャリティコンサートとして全世界にオンライン配信された。Voice of A Child はそこで発表され

          The World We Live

          抗議する義務

          この記事は、 Space of Digital Humanities からの転載です。 小学校で何を習ったかなんてほとんど何も覚えてないけど、いくつかは鮮明に覚えている。その一つが「抗議する義務」だった。 それがどういう授業で、どういう文脈だったのか、あるいはそれはなんかの教科書の中に出てきたことだったのか、そういう細かいことは全然覚えてないけれど、教室のうしろの壁に貼ってある大きな紙に「抗議する義務」と書いてある風景がはっきりと頭の中に残っている。 その頃、壁新聞とい

          抗議する義務

          LIVE 65 盗まれたスポーツ II

          ちょうど1年前に平尾剛さんをゲストに行ったLive 49 盗まれたスポーツの続編をやっと実施します。その時は、すぐ第二弾をするようなこと言いましたが、あっという間に1年も経ってしまいました。その間、平尾さんは、予定通り『スポーツ3.0』を出版されました。 『スポーツ3.0』 – 根性と科学の融合が新時代をひらく。 平尾さんは、同志社大学、三菱自動車工業京都を経て、神戸製鋼に所属し、1999年、第4回ラグビーW杯日本代表に選出、2007年に現役を引退されたラガーマンです。現

          LIVE 65 盗まれたスポーツ II

          LIVE 64 アメリカの国賓

          米国のホワイトハウスは今年1月25日、岸田文雄首相が4月10日に米国を公式訪問すると発表しました。下は、その時のホワイトハウスのプレス・リリースです。 ホワイトハウスから出ている公式の情報はそれだけですが、日本ではいろんな憶測合戦が始まっています。「首脳会談では、覇権主義的な動きを強める中国や対台湾関係、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続などが主要な議題になるとみられる」とか、林芳正官房長官が記者会見で「日米の緊密な連携を一層深め、強固な日米同盟を世界に示す上で大変

          LIVE 64 アメリカの国賓

          子どもたちが心配だ(Scared for the Children)

          このページは、Space of Digital Humanities に引っ越しました。

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