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“わかりやすいコンテンツ”で学んだあなたが、払っている犠牲とは?(理論編)

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

本日は、これから新しい勉強やインプットをしようと思っている方へおすすめの内容です。
お時間ない方は、以下をどうぞ。


30秒で読める要約

<結論>
– わかりやすいコンテンツは、PFCバランスが犠牲になっている

<理由・背景>
– 引き締まった身体をつくるのに、トレーニングの重要性はわずか2割

– テクノロジーにより、物理空間に加えバーチャル空間でヒトは受肉した。
– 物理面でもバーチャル面でも、”インプットのPFCバランス”が重要
– 物理面のPFCバランスは、タンパク質・炭水化物・脂質

– バーチャル面のPFCバランスは、物質・変換・愉快
– 変換されたコンテンツは、糖質と同じく中毒性が高い
– 愉快なコンテンツは、メンタル面のコンディショニングに必須
– PFCバランスのよい情報収集。具体的な方法は、次の
実践編


トレーニングの効果は、しょせん2割

 ダイエットのため、「最初が肝心」と思い切りパーソナルトレーナーをつけた初日。言われたのが次のひとことです。

”ダイエットにおいて、トレーニングの効果はしょせん2割です。残り8割の大事なこと。それは、食事です。食事の質を変えないで、ダイエットは成功しません。100%、断言します。”(パーソナルトレーナー)

これからだ!と奮起した矢先。いい意味でやる気も出鼻も挫かれた、トレーニング初回。ですがその後、アドバイス通りの食事で改善する身体をみて、その重要さを体感しました。

このことは他のインプット、つまり勉強や学びにも関係するのではないでしょうか?

テクノロジーによる受肉

 近年、Vtuberや顔出しNGの歌い手など、バーチャル空間での身体を持つことが当たり前になってきました。

なにも特別なことではなく、あなたも物理的な身体に加え、各SNSでのキャラクターを持っているはず。

そして物理的な身体には体力があるように、バーチャル空間上の身体にも体力、すなわち”情報面におけるアウトプットの質×量”があります。

「バーチャル空間において体力が高い」とは、”その人が持っているクリエイティビティや知的生産の 質と量が高いこと”、といえます。

これは最近の若い子の話……ではなく、数十年以上前から言われている事象。例えば、「あのひとは思考体力が高い」「答えがでるまで粘り強く考えられる人だ」など。

それが今、テクノロジーによって受肉した、と言えます。

インプットの”PFCバランス”

 ひるがえって、気になるのは引き締まったバーチャル面の身体を手にいれるには、どうすればいいか?冒頭のトレーニングの話に戻ります。

物理面で引き締まった身体を手にいれるのに重要なのは、トレーニングの質と量(=アウトプット) ではなく、食事(=インプット)の質と量。なかでも、PFCバランスです。

PFCバランスとは、食事における3大栄養素(Protein:タンパク質、Fat:脂質、Carb:炭水化物)のバランスのこと。一般的にボディメイク(=筋肉量を維持or増加しながら、体脂肪を減らす)では、Pを多く、FとCを低めに抑えます。

これをバーチャル面の身体に置きかえる。すると重要なのは、情報収集(=インプット)の質と量。では、PFCバランスはどう考えればいいのか?

Physical・Fanny・Conversion

 PFCの主な役割は、次のとおりです。

<物理面におけるPFC>
– Protein:タンパク質…筋肉や血管、皮膚や髪などの身体の主成分
– Fat:脂質…細胞膜やホルモンの原料。危機に備えた、中長期的なエネルギー源
– Carb:炭水化物…脳や筋肉のエネルギー源。余剰分は中性脂肪になる

https://online.konamisportsclub.jp/page/ksc/products/original/application/caloridiet/pfc-balance.html

では、バーチャル面におけるPFCとその役割はなにか?ぼくの整理は、次のとおり。

<バーチャル面におけるPFC>
– Physical :物質…論理脳やクリエイティビティ脳など、身体の主成分
– Funny:愉快…メンタルのコンディションを整える。危機に備えた、中長期的なエネルギー源
– Conversion:変換…論理脳やクリエイティブ脳のエネルギー源。余剰分は脂肪になる

わかりやすいといわれるインプット(=情報収集のコンテンツ)を例に、説明します。

変換されたコンテンツが人気なわけ

 近年人気な、本の要約系YouTube動画。有名なのは、中田敦彦氏や、ビジネス系Youtuberのサラタメ氏など。

上記の大部分は、C:Conversion:変換 です。本という素材を伝え手が調理し、聞き手が食べやすいように変換する。つまり、要約動画は、”(PFCバランスの)Cの割合が大きいインプット”となります。

Cは、論理やクリエイティブを生み出すエネルギー源。ゆえに無ければ大問題。ですが、主成分である糖質は、中毒性をもつ。そのため留意せず取り過ぎれば、当然脂肪に。

“バカバカしさ”は絶対悪か?

 日本のトップYouTuberのヒカキン氏や、東海オンエア。彼らのコンテンツは、(一部ビジネスに関連する要素もありますが)ほとんどはF:Funny:愉快がメインです。

Fはバーチャル面の身体のコンディション、つまりメンタルを整えます。

引き締まった身体をつくるためだけに、人はインプットしません。PFCの中でもっとも単位あたりのカロリーが高いのが、F。ほんの80年前まで人生は飢餓との戦いであった私たちにとって、Fの脂質や愉快さは、安心という栄養を与えてくれる大切な要素です。

ただし、単位あたりのカロリーが高い。ゆえに、PやCと同じ量だけ摂取すれば体脂肪が増加するのに、留意しておきましょう。

血となり、肉となるには

 最後に、P:Physical:フィジカルの比率が高い情報収集とは?文字通り、”情報が血肉になる”。つまり、加工されていないインプットです。

たとえば、論文や商業出版書籍など、データや観測事実にもとづいた文章。もしくは、バーチャル上で加工できる情報になっていない、生情報。つまりあなた自身が物理空間で五感を使って体験したこと、です。

ではなぜ、Pの割合が高いインプットが、バーチャル空間での引き締まった身体をつくるのに必要なのか?また、PFCバランスの高い情報収集をするには、一体どうすればいいのか?について。

……長くなってしまったので、次の”実践編”で解説します。


30秒で読めるまとめ

<結論>
– わかりやすいコンテンツは、PFCバランスが犠牲になっている

<理由・背景>
– 引き締まった身体をつくるのに、トレーニングの重要性はわずか2割

– テクノロジーにより、物理空間に加えバーチャル空間でヒトは受肉した。
– 物理面でもバーチャル面でも、”インプットのPFCバランス”が重要
– 物理面のPFCバランスで需要なのは、タンパク質>炭水化物>脂質

– バーチャル面のPFCバランスで重要なのは、物質>変換>愉快
– 変換されたコンテンツは、糖質と同じく中毒性が高い
– 愉快なコンテンツは、メンタル面のコンディショニングに必須
– PFCバランスの高い情報収集の具体的方法は、次回の実践編で


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