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「チョコザップ」成功の極意とは

CMでもよくみかけるライザップのはじめたコンビニジム「ライザップ」。

2022年7月サービス開始から、1年ちょっとで会員数は83万人を超えでナンバー1と快進撃となっています。ちなみに、女性をターゲットとしたカーブスが75万人(22年8月時点)、24時間型のエニタイムフィットネスが80万人(23年8月時点)です。

NIKKEI LIVEで瀬戸社長の話を拝聴しましたがいろいろと気づかされる点が多い内容でした。

「逆転ヒットの極意」というテーマで、なぜ、チョコザップを始めたのかの経緯から、実際に事業を始めるまでのテストマーケティングによっての既存ブランド、ライザップの価値棄損を防ぐためのポジショニング、ターゲット、瀬戸社長の起業家として豆乳クッキー、美顔器、ライザップと進んできた経緯、これからの方向性についての話でした。

私が特に印象的だった点は、チョコザップがいわゆる「未顧客」に的を絞っていることと、サブスクビジネスにおける「結果へのコミットメント」です。

日本におけるフィットネス利用者の比率は3.3%と非常に低いです(アメリカは21.2%)。この原因をフィットネスジムの敷居の高さと考えています。

もっと気軽に着替えることも不要で短時間で活用できようにすることで、フィットネス初心者が利用しやすい環境を作ることを考えます。他にも、上級者(常連者)が壁を作って初心者が入りにくい壁を作ってしまっているところって、確かにあると思います。

ライザイップも取り組んでいますが、ゴルフも気軽には入れない壁がありますよね。そうやって壁があると若い人が手軽にやってみようと思わないし、結果、プレーヤーが高齢化してしまうと市場の縮小を生んでしまいます。

とはいえ、ライザップはフィットネス分野においてパーソナルトレーナーがつくハイエンドのサービスです。ライザップブランドを毀損しないためには綿密なテストマーケティングを行なって、さまざまな価格設定やチラシも500種類を作り精査した上で、現在のチョコザップの形を決めたそうです。

次に、ライザップとしての強みとも言える「結果へのコミットメント」です。

サブスクビジネスにおいて、最も大事なことは「元を取ってもらう」ことです。

幽霊会員になってしまうと、遅かれ早かれいつかやめてしまいます。3日坊主にしないために、契約者にはスターターキットとして体組成計とヘルスウォッチで自己管理できるようにすると同時に顧客の状況をデータ管理できるようになります。

ライザップならパーソナルトレーナーがつきますが、自分で管理できるような仕掛けをしっかりと用意しています。

まとめ

ライザップが、市場の切り口を変えて新しい市場(コンビニジム)を創り、自社の強みを活かすことでシェアを獲得していることがよくわかりました。

初心者が入ってきやすい新たな「入り口」を作ってあげるというコンセプトは、他にもいろいろ応用が効くのではないだろうか、と思いました。

私自身は、フィットネスに通うより外走っている方が好きなので顧客になることは無いように思うのですが、ちょっと体験だけでもしてみたいな、と思いました。


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