荒尾 康宏

やすマーケティングコンサル事務所代表 MBA(Vanderbilt大学)、中小企業診断…

荒尾 康宏

やすマーケティングコンサル事務所代表 MBA(Vanderbilt大学)、中小企業診断士、行動経済学会会員、Marketing Specialist(公益社団法人日本マーケティング協会公認)顧客価値創造、マーケティングで日本の中小企業を元気にしたい、運動:マラソン、テニス

マガジン

  • 新商品・新サービス探検隊

    巷で新たに誕生する新商品・新サービスや新規開店のお店をトライして、感想並びに、マーケティング視点での考察をしています。

  • 書評

  • マーケティングの”ま”

  • どう使う?マーケターが知りたい行動経済学のあれこれ

    マーケティングの大家、コトラー教授は「行動経済学はマーケティングの別称である」と言ってます。専門用語が多くてとっつきにく印象のある行動経済学の理論を取り上げてマーケティング施策への応用展開を考えます。

  • グルメ探訪録

    前頭葉を活性化するためにはじめて行ったレストランについて記録します。

最近の記事

ラミーサファリ「漢字ニブ」~新商品・新サービス 探検 その75

ラミーといえば、先日、三菱鉛筆が買収したドイツの文具メーカーです。 サファリは毎年限定カラーが発売されています。今年の色はあまり好きではなかった(ピンクとヴァイオレット)ので買わないことにしたんですが。。 代わりってわけではないのですが、販売国(日本、韓国、タイ、台湾)、数量限定のフィールドグリーンゴールドクリップの「漢字ニブ」を見つけたので購入しました。 ちなみに、たまに覗いている大阪市内の小さな万年筆のお店で買いましたが、ネットで買える価格と比較するとかなり良心的な

    • 日本の宝である伝統工芸品が消滅しませんようにできること

      岸田首相が訪米の際にバイデン大統領に贈ったお土産は輪島塗のコーヒーカップ。フランスのマクロン大統領にはドラゴンボールの江戸切子、アタル首相にはドラゴンボールのこけしをお土産にしたそうです。 こういったニュースを耳にすると、私も「欲しいなぁ」と思いますし、日本の伝統工芸品には魅力的な製品がたくさんあると思います。実際に、輪島塗のコーヒーカップには注文が殺到しているそうです。 伝統工芸品について、日経新聞の5月6日付「一億人の未来図」の記事が興味深かったです。 記事をまとめ

      • 明治 濃いちょこれえと 黒糖/抹茶~新商品・新サービス 探検 その74

        私は、コーヒーと少しのチョコレートをいただき毎朝をスタートさせるのをルーティンにしています。コーヒー豆は近所の注文してから焙煎してくれるお店で買っています。豆はいつも香りが良く、苦味の効いた、そして少し酸味は抑えたものでチョイスしています。いろんなブランドを味わいたいので、これっていうのはあえて決めていません。 チョコレートはこだわりはないのですが、たまにいただいた少し良い高価なものの時もあれば、スーパーで買ったアーモンドチョコレートとかもあります。でも、1日のスタートを切

        • 円安は国産みかんとスギの可能性を見出すチャンスなのか?

          国産のみかんジュースが注目されているそうです。背景はブラジル産のオレンジが不作で、また、円安の影響もあってオレンジジュースの供給がままならない現状にあるだそうです。 他にも、牛肉など、輸入品の価格が値上がりすることで国内品と値段が変わらなくなっているそうです。国内品の価格が下がったわけではないので、消費者的には喜べるものではないですが、国内の一次産業の価値を見直す時期にあることは確かなのかもしれません。 食材以外でも輸入木材の価格も高騰していることを先日の日経新聞5月1日

        ラミーサファリ「漢字ニブ」~新商品・新サービス 探検 その75

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          ハリポタ速読チャレンジ35週目

          ハリポタ洋書を寝る前だけ30分読んでます。現在、5作目の不死鳥の騎士団です。 では、早速、今週の進捗とツボ英文をご報告します。 238日目:461ページから466ページ ハリーがヴォルデモートに支配されてしまうという心配から周りの人を避けるようになっていたハリーに対して、ハーマイオニーが心配してやってきました。 「嘘つかないで」と彼女はせっかちにいました。「ロンとジニーがあなたが聖ムンゴ病院から帰ってきてからみんなを避けているって言ってるわ」「彼らがだよ」とハリーは言

          ハリポタ速読チャレンジ35週目

          モノクロネガフィルムでアナログ回帰

          以前に「不便益」を楽しむためのアナログ回帰について書きました。 アナログ回帰への取り組みとして白黒ネガフィルムでスナップ写真を撮ることを始めてみました。 ネガフィルムで最後に写真撮ったのっていつだろう? 全然、思い出せません。確か、「写ルンです」だったと思うんです。もしかしたら大学生くらいかも。 そういえば、「写ルンです」が最近、若者に人気だとか。レトロ調な画質とか、現像までのワクワク感、機能が少ない不便さが人気の理由だそうです。 始めるにあたって、最初からお金をか

          モノクロネガフィルムでアナログ回帰

          「邪道?」から生まれるイノベーション

          「アッサンブラージュ(Assemblage)」とは、フランス語で「混ぜ合わせる、組み合わせる(英語のassemble)」という意味で、ワインの複数の原酒を混ぜ合わせる伝統的な技法のことを言います。 日経新聞別刷りThe Stlye の4月28日付の記事「SAKE for the World」でこの言葉をはじめて知りました。 この記事は、国内外での日本酒の革新的な取り組みについて書かれており、「獺祭」をはじめとした米欧での酒造りや国内で新しい酒造りに取り組む外国人について書

          「邪道?」から生まれるイノベーション

          「ひとり需要」はビジネス拡大のチャンスだ

          最近、知合いがSNSでソロキャンプした写真を上げていてちょっとうらやましく感じました。でも、ソロキャンプって、10年くらい前だとよっぽど本格的にやっている人か、もしくはちょっと変わった人くらいしかやってない印象だったと思います。 他人を気にせずに一人で好きなことを楽しむ「ひとり消費」が広がっています。日経「ヒットのクスリ」B面で博報堂生活総合研究所の「ひとりマグマ」をオンラインで聴講しました。 同研究所のアンケート調査によると、1人の時間が好き、という項目について約80%

          「ひとり需要」はビジネス拡大のチャンスだ

          「Hey! Tea, please.(お〜いお茶)」のグローバル戦略が興味深い

          4月30日に国内外の新聞60紙に全面広告で伊藤園と大谷翔平選手のグローバル契約を結び大谷選手への応援の手紙として掲載されました。 今年の春は緑茶飲料は各社が広告戦略を刷新しており、市場がにぎやかになっていました。 国内トップシェアの伊藤園は守る立場で、どっしり構えているのかな、と思いきや今回、グローバル市場を視野に入れて超大型のプロモーションを打ち出してきました。 もちろんグローバルブランディングを行うということは一番大きな日本の市場にもインパクトは大きいと思います。

          「Hey! Tea, please.(お〜いお茶)」のグローバル戦略が興味深い

          パタゴニア創業者 イヴォン・シュイナードさんのストーリー

          日経新聞 日曜版の別刷のThe STYLE は文化的な特集記事が組まれています。読まずに飛ばすこともあるのですが、4月28日付は面白い記事がいくつかあり大いにインスパイアされました。 中でも、パタゴニア創業者のストーリは興味深く拝読しました。 サーファー、鷹匠、登山家、釣り人、鍛冶屋など様々な肩書きで、現在、86歳で今も元気にフライフィッシングを楽しんでいるそうです。今もあるパタゴニア本社の敷地内の鍛治の作業場で颯爽と立ってポーズを取っている写真が掲載されていますが、とに

          パタゴニア創業者 イヴォン・シュイナードさんのストーリー

          「かたちには理由がある」を読んで

          プロダクトデザイナーの秋田道夫さんの「かたちには理由がある」を読みました。 デザインには興味があります。 とは言っても、絵を描くわけでもうまいわけでもないですし、どちらかと言えば子供の時から美術は苦手でした。 今もせいぜいやることとしたらプレゼンの資料作成の時に、見やすくならないかなぁと工夫はしたりするんですけど、結局、時間がないとありきたりな箇条書きとグラフとちょっと拾い画像とかでビジュアル追加するなんていうお粗末なスライドを作ってしまいます。 そんな自分を少しでも

          「かたちには理由がある」を読んで

          ハリポタ速読チャレンジ34週目

          ハリポタを洋書で寝る前に1日30分読んでいます。 231日目:400ページから407ページ ホグワーツに戻ったハグリッドに対してアンブリッジがどこに行っていたのかを聞くと海に行っていたと言い訳します。日焼けしてないと言われると、 「敏感肌なんです」とこびた笑いを浮かべていいました。ハリーは彼の歯が2本折れているのに気づきました。 232日目:408ページから413ページ ハグリッドは授業でセストラル(魔法の生き物)を持ち出してきました。 「セストラルが見える人は、

          ハリポタ速読チャレンジ34週目

          「On」が飽和市場で勝てるワケ

          私が「On」を認知したのは、今年の箱根駅伝でトップランナーがこのシューズで走ったことを知った時からです。 それ以来、電車で履いている人を見かけたら「おっ、履いてる!」って目が行き、メールアドレスを登録したのでプロモーションが届くようになり、この数ヶ月衝動買いの一歩手前にいる状態でした。 デザインが斬新でカッコいいし、「スポーツシューズ界のアップル」と言われるブランドを履いてみたいという好奇心というか欲求が高まっています。 日経の「ヒットのクスリ」で創業者のオリヴィエ・ベ

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          「小さくても勝てる」ではない、「小さいから勝てる」んだ!

          日経に連載4回で掲載された「小さくても勝てる」は、中小企業に成長のけん引役としての期待が高まっていることがよく表れています。 こちらにも書いています↓ 今回の連載ではさらに具体的な事例を交えて成長へのヒントを与えてくれています。各回をまとめると以下の通りになります。 第1回:日本の中堅企業の増収率は大企業よりも高い。国は、従業員2,000人以下の企業を中堅企業として定義しM&Aなどの手段を用いながら中小企業が中堅へと成長する好循環を経済再生の切り札と考える。大事なことは

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          日経記事 やさしい経済学「組織の課題と変革の方向性」

          日経新聞「やさしい経済学」で連載された埼玉大学 宇多川准教授の「組織の課題と変革の方向性」を読みました。 イノベーションを起こし市場で地位を確立した企業であるほど、環境変化に応じての新たな変革が起こしにくくなる「適応のパラドックス」のメカニズムとそれを理解し乗り越えて変革組織へと舵取りするための考え方がわかる内容になっていました。 組織変革について、経営学の多面的な切り口から論じ、変革リーダーとして対話型ストーリーテリングの重要性にまで展開されており、毎回、お腹一杯になる

          日経記事 やさしい経済学「組織の課題と変革の方向性」

          ドンキの口コミ収集術を学びました

          日経クロストレンドカレッジのオンラインセミナーで「ドンキのUGC活用術 10万件収集のコツとデータから見えた顧客感情」を聴講しました。 UGCとは、顧客が自ら生み出すコンテンツ(User Generated Contents)のことで、口コミとして消費者の重要な情報源となり、企業にとっても有益なマーケティングツールとなるだけでなく、生の声や利用シーンを知ることで新たな商品の価値や改良のアイデアを発見することが期待できます。 ドン・キホーテは「マジカ」という自社の電子アプリ

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