16JAcks_日記とシャボン

お前もう16JAcksの記事は書いただろうって?
これは表舞台ではなくて、104号室にお付き合いして行っていた模擬戦の構成の話をするぞ! という記事だよ。

*経緯

 16JAcks……の、自分たちの部屋についてはここで山盛り書いたので割愛することにしますが、ここで対戦した104号室が勝ち進むにあたり、2回戦以降の対戦相手を見据えて模擬戦をしたい! ということで、わたしや水面ちゃんが相手になって、104号室をボコっ……もとい、鍛えていくぞ! みたいなかんじでペアデッキを組みました。
 なお、16JAcksでは勝ち進む際のリスペックにおいて、能力値は上昇のみ(減少不可)のため、前回の相手の能力値を見た上で、そこから成長可能な範囲で能力値を振っています。

*ゆめかわビルド

 2回戦の相手は1回戦時点で両者才覚3振りのW才覚ペア、末裔の種別は帽子屋。
 脅威度4での対戦ですが、104号室はW猟奇、しかも十中八九猟奇4・他2だろう(3・3振りはしてこないだろう)という状況。
 提出したのはこちらの二枚。

 キャラクターシート
 救世主(ジャック) /  帽子屋(エース)

 救世主の側は才覚4/愛2、帽子屋のほうは猟奇3/才覚3として構築。
 能力値振りまでの流れを順に追っていくと、

 ① イスタ・プルネウマの104号室は絶対に両者猟奇4だろう
 ② W才覚を前にしたら『刹那』あるいは『威風』は確実に積んでくるはず
 ③ そうすると、まあ『妨害』の通らない場面もかなり多いだろう
 ④ つまり『妨害』を二人で複数枚積むのは枠がもったいないのでは?
 ⑤ また、W猟奇相手に才覚向け凶器ではダメージレースに追いつけない
 ⑥ 猟奇ほしいな……というところで、この場合どっちに振らせる?
 ⑦ で、もう片方は素直にHPのために愛だな……

 こんな感じ。
 ということで、もともとW才覚だったペアを、『妨害』を始めとするサポートに回る型と、火力に寄せるアタッカー型に割り振ることに。

 まず、デッキ構築を考えていきます。

 サポート側には、2~4の『精確』と8~10の『妨害』が必須。通らない場面も結構多そうですが、絶対に外すことはできません。三月兎のイスタには『茶々入れ』も見えている。あいつ絶対猟奇愛だぞ。殴るたびに『防壁』と『茶々入れ』と『愛毒』をフルコンボ喰らうなんて絶対嫌に決まってる。
 次、相方が倒れても審判を回避するためには最低限ダメージスキルが1個必要です。ここは5~7に『霞斬』。相方に火力を任せて、あとは判決表をいっぱい振ってもらうためには2回攻撃だ。この卓のレギュレーション上、裁判中のファンブル値は3……つまりめちゃめちゃダイスを振りたくないが……振るしかない!
 サポート側の数字札が一通り出揃ったので、火力型に思考を転じます。
 W猟奇4の火力に、猟奇3で追いつくためには? そう、二天集気だね。
 とはいえ二天集気、本当は脅威度5以上で『勤勉』を取れるようになってからが本番なのだが……わたしは二天集気が好きすぎる。
 まず『集気』が5以上なので5~7の枠にイン。2~4に関しては、《封印》を見据えて攻撃技能がほしい。猟奇で取れる攻撃技能は5以上ばかりです。ここで、『背水』。火力から狙われるのは必然なので、HP1になったら二人まとめて殴っていき、サポート側の『霞斬』でもばんばん判決表を振らせましょう。『二天』は絵札にあっても回らないので、8~10に置きます。
 続けて、火力側の装備技能。
 才覚が3あるので、『圧縮』『並列』を併用して3種類。とりあえず、『仕込』を取らないということはない。少しでも火力に振りたいので『殺意』を積む。あとは……まあ『万能』でいいか。他に欲しいものが思い浮かんだらここを差し替えよう。
 さらに、火力側の絵札枠。
 下に『二天』を置いた以上、『集気』以外にも攻撃以外の技能が欲しくなります。ということで、Kの枠に『奪取』。あとは、もうひとつ攻撃のできる技能。104号室が『妨害』は持ってこないだろうから、『破壊』だな。これは小道具を破壊しなくても普通に威力に+2がつくので、わたしはこれも大好き。もうひとつ……はAの枠ですが、一旦保留。
 サポート側に戻ってきて、装備技能。
 こちらも同じく、計3種。『妨害』を振る関係上、『万能』か『器用』が欲しい。前回記事でも書いた通り、わたしは『万能』派。それに、やはり『仕込』はあったほうがいい。あとひとつ……と思ってキャラシと装備技能とを見回していたとき、ハッ……と「このペアの救世主、スートが……杯!」ということに気づく。切り札に『聖杯』が持てるじゃねえか! この判決表(キャンペーンレギュレーションによりかなりシビアに調整されている)を前にして……判決回避の『聖杯』が!! と思ってこっちを救世主にすることが決まりました。切り札はそんなに出ない? そうであっても、揃った時に嬉しいかどうかは大事なんだよ。そして、他にこれ! ってほど欲しいものもないし、『希望』を積んでしまえ(『器用』は?)。このクソ険しい判決表に対して『聖杯』があり、さらにファンブル値3を前に『変転』があるのはかなり嬉しいからな……(『器用』は……?)。
 そのままサポート側、絵札枠。非火力担当の才覚愛が、絵札の枠にどうしてもほしい! という技能はほかの型に比べれば比較的少ないと思うんですが、この場合、二天集気を行う火力の側には必要カードがめちゃめちゃあります。そこで当然、カード操作を考えます。つまり、『伝授』と『調律』。火力が生きているうちのサポート側に必要なのは極論『精確』『妨害』だけなので、それ以外のカードはどんどん渡していくスタイル……とともに、装備枠に『希望』を搭載してもいますから、切り札も積極的に狙っていくことになります。Aの枠は『救済』。104号室に『終幕』を構えられたとき、カード揃えたいな~という気持ちで『予知』に日和るとAが場から消えずに死ぬ可能性がかなりあるため、これは愛2でも手札に来さえすれば迷わず振ってAに墓場に行ってもらいましょう。
 最後に火力側のAの枠。
 サポート側が救世主に決定したところですから、これは帽子屋の技能から『カラスと書き物机』。後出しの『妨害』相当技能ですが、サポート側の『妨害』と併せて、例えば『防壁』あたりを無効化できれば、『茶々入れ』『愛毒』あたりのコンボの出掛かりを潰せます。絶対持ってるよ。最低限『茶々入れ』はあるだろうがよ。
 これで技能構成が決まり、『調律』の関係で絵札に置く技能の位置を調整して、デッキが完成。

 次。宝物。

 まず、『妨害』を振る救世主の側には、「【才覚】による判定の達成値が1上昇する」効果が絶対に欲しい。プラス、『妨害』を1枠しか積んでいない関係上、『先鋭的な衣装』がかなり欲しい。……『先鋭的な衣装』って高いんだよな……高いので、凶器は『多彩な凶器』で節約します。ここで火力はあんまり重要ではない。むしろ、『伝授』や『調律』に失敗するほうが問題です。『サブ凶器』を安定合体。衣装と凶器で価値30。小道具は『ティーセット』をふたつで、計36。
 火力担当の帽子屋の側には、素直~に火力の高い凶器が欲しいですね。脅威度3以上の高火力凶器には主に猟奇が4必要なので、『上質な凶器』で我慢しつつ、浮いたぶんの価値を回して、これも『サブ凶器』を安定合体。絶対に『集気』(あるいは『奪取』)を失敗しないぞ! その上で、安定合体で落ちたぶんの威力を補う『攻撃的な衣装』。極限合体すればいいかなとも思ったんですが、ファンブル避けるのに『仕込』の枠使いたくないな……という気持ちが勝ちました。あと極限合体、高いから……。ここまでで価値25。『ティーセット』2個持ちで31、『収納』をつけて36。さらに『ヤリイカ』を持ちます。計39。

 ……というところで、まあエースとジャックに関しては、『妨害』役に○ほしいよというところで、舐めやすくそちらをジャックに。火力を無防備に抉られて看破つけられるのもやだし……。
 ここはあんまり迷わないで、完成!

*進研ゼミ

 3回戦の相手は、2回戦時点で猟奇4・才覚2の救世主と、猟奇2・愛4のトカゲの末裔のペア。次は脅威度6での対戦。
 提出したのはこちらの二枚。

キャラクターシート
救世主(ジャック) / トカゲ(エース)

 能力値としては、素直に猟奇5・才覚3、猟奇3・愛5の成長をみた構成。
 W猟奇相手にも火力負けしない、威力増強型のペアに仕上げました。
 さて、思考の流れ。

 ① 104号室は、猟奇5……まあ少なくとも片方は猟奇5だろうな……
 ② この判決表やっっっば!! 判決表レース走りたくねえ~!!
 ③ そしたら『過殺』積んでの『必殺』だな……
 ④ 104号室もあのキャラ性だと絶対に過殺必殺だろ? 最悪か?
 ⑤ じゃ、死ぬほど火力を出して『過殺』をゴリゴリに押し付けていくぞ!

 シンプル!
 ここでトカゲを猟奇4・愛4にしなかったのは、そのほうが救世主に火力が出るからです。

 では、今回はデッキと宝物の話を織り交ぜながらいきます。

 前述の通り、過殺必殺を限界高火力で撃っていくぞ! というスタイルを基礎に考えます。
 そこで、メイン火力である救世主はとにかく『必殺』を押し付けていくことにしました。搭載するダメージ主動作は『必殺』のみ。であれば、価値25の『高品質凶器+1』ではなく、価値20の『専用凶器』でも前者と同じ火力が出ます。さらに威力を出すためには何が必要か? はい、答えは『集気』です。またか? まただよ。あとはやはり、素直に『鋭気』。そして、『集気』と『鋭気』に共通するのは、「次に与えるダメージが増加する」というところ。つまり、『チャージ凶器』によってさらにバフできるってことですよ。ということで、凶器は『専用凶器』に『チャージ凶器』を極限合体。ここでは威力を優先し、ファンブルは別途ケアすることにします。
 数字の枠の構成を確定する前に、装備枠を確定します。『圧縮』『並列』の組み合わせに脅威度6がパラッと効いて、計4種。『過殺』はコンセプト上絶対に外せません。それから『仕込』。『ウサギのお守り』でファンブルをケアしたり、不調まわりをあれそれするのに必要。あとは『勤勉』と『凡庸』で枠をフル活用することにします。
 絵札の枠に置きたいのは、愛型の相方が『防壁』をする関係上『仇討』と、相手への割り込みで達成値減(と、あわよくば判決表)を狙える『遊撃』。Aを『予知』にしたのは、『専用凶器』を装備した関係で『終幕』を構えられないからです。単純に、ほしい札もいくらでもあるしね。
 ちなみに、『集気』があるのに『二天』がないのは、絵札枠に主動作がなく、活用できないからです。これは、後述のトカゲに『愛染』を持たせることで、ある程度カバーしながら運用するつもり。
 続けて、トカゲのほうを考えましょう。
 まず、数字の枠に絶対に必要なものは『防壁』。これは《封印》を見据えて2~4の枠に固定。同時に『託宣の呪物』を利用してカードの補充を狙っていきます。一方で『託宣の呪物』はあまりにも火力が低いので、これは基礎に『上質な凶器』を置いて安定合体し、威力は1d6+1に。そして、『防壁』からのコンボに何がほしいか。答えは『王子』です。何故か? そりゃ、これもまた「次に与えるダメージが増加する」技能だからですね。どんどんダメージ増加を積んでいくぞ。さらに、W猟奇のダメージを吸っていく以上HPが高水準に維持できるとは思えないので、攻撃技能としては『背水』。救世主側が先に落ちても、自分に『王子』を使いながらばんばん殴っていくつもりです。
 装備技能は『圧縮』の中に『仕込』『勤勉』『凡庸』。
 絵札の枠には、まず『祝福』がほしい。計2回使えればOKなので、ここに『勤勉』を噛ませてKの『愛護』と同じ枠に。Aは言わずもがな『救済』。残りの枠に『愛染』。この『愛染』で、救世主側に『集気』『鋭気』を活用させる気です。『凡庸』で装備枠を『防壁』としても使えるようにした上で、カードを融通することになる救世主と構成を調整します。
 トカゲの5~7の『背水』は救世主がいるうちには重要度が低いので、これを融通できる枠に『必殺』と『集気』を抱き合わせで設置。お互いの装備枠(共に『凡庸』の効果で2として使用可)をJの枠に揃え、『防壁』が必要枚数ある状態であればこれも『鋭気』として転用できるように。
 それぞれの凶器は前述したとおりですが、救世主の側は小道具から考えて『ティーセット』と『子山羊皮の手袋』を持ち、価値合計58で打ち止め、衣装は『普段着』。トカゲの側は逆に『第二ボタン』をマストとし、凶器+衣装で価値30、残りの30で『大きなティーセット』と『ヤリイカエリート』を持ちます。データ面完成!

 ジャックとエースについては、壁に看破付けられるなら同時に前科積ませたくて、トカゲがエース。

 ちなみにこの構成で『必殺』を撃つ場合、『祝福』が通ってさえいれば、凶器+祝福+鋭気+集気+王子で1d6+3+2+5+4+8+6、つまり1d6+28出るんだどん。集気がなくても1d6+20出るので、相手がHP1なら『過殺』でばんばん酌量-2を狙っていけるようになっています。104号室には「おれたちを火力で上回るのやめろ」と言われました。どーん!
 模擬戦中に救世主が先に倒れたこともありましたが、トカゲもトカゲで、祝福+王子でなんだかんだ1d6+1+5+5、計1d6+11出るので、十分殴っていけて面白かったです。

*総括

 両ビルドともに104号室相手にいい感じに戦え、特にゆめかわビルドについては気持ちよく勝てたので、1回戦Cホールの泥裁判の亡霊がだいぶ成仏しました。
 ビルドを組むのは楽しいね! みんなもどんどんデータを組もう!
 以上、データ組みたすぎて、ペア戦3回&ラスボス亡者戦1回というキャンペを回そうとしているやさかがお送りしました!

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