山瑠璃草

瑠璃色の小さな花・山瑠璃草の私が詩やエッセイを書きます。 趣味は登山、自然の中に咲く高…

山瑠璃草

瑠璃色の小さな花・山瑠璃草の私が詩やエッセイを書きます。 趣味は登山、自然の中に咲く高山植物や山野草が大好き。Twitterとリンクで投稿もします。note は使いこなせていませんが努力中。Instagram は植物写真。Instagram account→watowato1

マガジン

  • 言の葉の詩(うた)

    月や星 草や花 私の好きな沢山の言葉たち 「好きな言の葉のうた」として詩を詠んでみたいと思います 時として心の叫びを綴ることもあります

  • 瑠璃星の部屋

    心の声で綴る星たちの部屋。そう、瑠璃星は私の作る大切な詞や小説なんです…。

  • 山のこだま (朗読etc.)

    かすれた声で朗読にチャレンジしてみます

  • 山瑠璃草「心の声」の日記

    私・山瑠璃草の「心の声」を綴る日記です

  • セピア色の思い出 リアル 山瑠璃草

    遠い遠い昔、幼いころの話。微かな記憶だけのセピア色の思い出。ただぼんやりと綴る。 そこは港の近くの東峰寮という名の家族寮。その2階の一角の部屋に家族4人で住んで居た。

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セピア色の思い出 1

「セピア色の思い出」 遠い遠い昔、幼いころの話。 微かな記憶だけのセピア色の思い出。 ただぼんやりと綴る。 そこは港の近くの東峰寮という名の家族寮。 その2階の一角の部屋に家族4人で住んで居た。 「窓下の路地」 昭和39年 日曜の朝。 小学生の私は 2階の窓から外をぼんやりと眺めていた。窓下の路地には居酒屋が並ぶ。昨夜の喧騒から、今朝は蝉の声に変わっている。スタンド京子という店の2階の窓、スリップ姿にくわえ煙草の女性と目が会った。その人は「チッ」っと唾を吐き捨て窓を閉め

    • シャワーの中で

      ▪️「シャワーの中で」 なんだか悲しくて どうしても悲しくて 一人天井を仰いでさ シャワーの中で泣いたよ 泣けて泣けて 涙が涙を誘うように 泣いたよ 誰にも知られたくなかったから シャワーの中で こっそり泣いた 溢れる涙は水と一緒になってさ 身体を伝って足を伝って 膝を伝って流れて行ったよ    ⭐︎⭐︎⭐︎ 詩 ⭐︎⭐︎⭐︎ ・・・・・ 私の抱えている「指定難病・全身性強皮症」は膠原病のひとつです。 いろいろな併発症状を伴い、間質性肺炎、四肢

      • 君だけ

        「君だけ」 街の喧騒も 風のざわめきも 何も聞こえず 夕暮れの暖かな光が 二人を優しく包む 逢っている今が幸せで 逢わないで居る夜が切なくて ただ君だけが好きで ただ君だけを思う 今は他に 何も要らない    ⭐︎⭐︎⭐︎ 詩 ⭐︎⭐︎⭐︎ Xで投稿した 私のお気に入りの詩です

        • 偽りの夜明け

          「偽りの夜明け」 貴方は 自らの光を照らし 私たちの夜明けを眺めている そこにある草や木や自然を 愛おしく眺めている 幸せを運ぶ母なる貴方を 私たちは 只々慕う なのに貴方は何を思い 何を嘆いていると言うのか 日々美しく蘇る 私たちの姿を 私たちの夜明けを 明日は貴方に見せよう 危機に鈍いその者たちに 今 貴方の 怒りのフレアが 美しいオーロラを放った     ⭐︎⭐︎⭐︎ 詩 ⭐︎⭐︎⭐︎   ⭐︎⭐︎⭐︎ 偽りの夜明け ⭐︎⭐︎⭐︎ 太陽

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        セピア色の思い出 1

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        記事

          マリオネット

          『マリオネット』 ひとりぼっちの羊飼い 今日も楽しく陽気に踊る マリオネットのライ君は 子供達の人気者 ある日のこと マリオネットのライ君は この糸が無くなって 自由にどこかへ行ってみたい そう思うようになりました あぁ、自由になりたいな 夢は膨らむばかりです そんなある日 道具部屋の片隅で 糸が切れていることに気付きました 誰かが切ってくれたんだね もう嬉しくてたまりません あれ?僕は動くことはできないの 糸でしか動くことができないライ君

          マリオネット

          会社を卒業し ふと思い出す 君の瞳を 僕の仕事の一部を 引き継いでくれた 若き頑張り屋さんの 君に捧げる 「瞳」 君の瞳の輝きを 僕は覚えている しっかり先を見据え 揺らぐこともない 君には夢があることを 僕は覚えている 一つ一つ努力して 自分を信じて歩んでいる 君の優しい心を 僕は覚えている 人のために汗をかき それが喜びであること 君の瞳の輝きを 僕は今でも忘れない    ⭐︎⭐︎⭐︎ 詩 ⭐︎⭐︎⭐︎

          おまじない

          「おまじない」 一人じゃないよ 友がいる 皆んながいる それからね 困ったことや心配なこと 手のひらに乗っけてさ 「ふぅっ」と吹き飛ばす これ、よく効くおまじないだから ・・・「ふぅ〜っ!」・・・

          おまじない

          窓の中から

          ︎⭐︎ 51年前(高校3年生)の日記より - その2⭐︎  その頃の私が、何を思い  何を見ていたのか  想いは馳せます 「窓の中から」 窓の中から大きなアンテナが見えます 時々人が上るけど 何をしているのでしょう もうあの人は一日上っていました その影が長くなるまで 窓の中から夕焼けが見えます 真っ赤な夕陽に向かって 小鳥たちが飛んで行くんです もう 夕陽と小鳥は行ってしまいました あの丘の向こうに 窓の中から星が見えます いつも見える あの三つの

          窓の中から

          富士五湖のリィとネェ

            「富士五湖のリィとネェ」 「お〜〜〜い皆んな〜、早く早く」 先に湖畔に着いたリィが大きな声で叫ぶ 「ネェ!早く〜、水が冷たいよ!」 ネェが湖畔に着くと直ぐに裸足になって ジャブジャブ 「気持ちいいねー」 「富士山は大きいし、湖もこんなに大きい」 リィもぐるっと見渡して、空を見上げる そして目を閉じると 「スーッ、ハァーッ、空気も美味しい」 ネェも、湖に入ったまま目を閉じて 「いろんなことあったけど、大きな富士山と 広ーい湖が笑ってるよ」 「そう

          富士五湖のリィとネェ

          「ガラス窓に書いた詩 」言葉

          ⭐︎ 51年前(高校3年生)の日記より ⭐︎  ひとり部屋の中  温もりで白くなったガラス窓に書いた詩  次々に涙のように  文字が水滴の流れとなり  消えていきました 「ガラス窓に書いた詩 」言葉 うそをつく言葉なんてきらいだ 言葉はみんなにうそを言っている あの女の子に言った あの男の子に言った そして… うそは言っていないと 自分にうそを言った ごまかしてしまう言葉なんてきらいだ 言葉はおのおのがごまかしの道具に使っている 友達をごまかした お母さんをごまかし

          「ガラス窓に書いた詩 」言葉

          八方池のリィとネェ

            「八方池のリィとネェ」 ♡ リィ・ネェ・トトの ハイキング♡ ♡北アルプスの入り口♡ ♡八方池だよショートショート♡ トト  「🎵青い空〜🎶白い雲〜♩鳥〜が呼ぶよ〜♬」 ネェ  「トトの歌 聴いてられんワ~! 音痴〜! 青空が台無しや〜!」 リィ  「そんな歌 知らんし〜」 トト  「だってこれ今作った歌だよ〜!ヘヘ~」 まったくもう、出だしからコレです。 さてさて、今回もいつもの三人の笑いと感動のハイキングのお話です。 出掛けた先は、標高2060mに

          八方池のリィとネェ

          皐月の風

           「皐月の風」 青空に浮かぶ綿雲に ふかふかと 気持ち良さそうね 新緑を撫でる風の音に 若葉色がとても綺麗ね 野に咲く花々に そうそう 陽の光 沢山すくってね 君はそう言いながら 皐月の風を感じてる 木々や花とお話ししてる

          心の香り

          「心の香り」 白い溜め息は 心の香りがする それは忘れかけた 若き日のあのひと それは忘れかけた あの日の悲しみ 壁に掛けられた花の絵は ただゆらゆらと 焦点の手前を漂う

          水鏡のリリィとネェネ

            「水鏡のリリィとネェネ」   ♡ トットが誘った3人の♡    ♡バーチャルハイキング♡    ♡ショートショート♡  「うわぁ…綺麗!天空の水鏡だね〜」 リリィはそう言うと水辺に走り寄った  「ネェネ、こっちこっち! ほら、こうして見ると水と青空が繋がるよ」  「どれどれ、こうかな…? ほんとほんと繋がってる〜」 リリィとネェネはしゃがみ込んだり、股のぞきのポーズを取ったり、楽しそうに神秘的な景色を眺めている  「はぁはぁ、やっと追いついた〜! トットはもうダ

          水鏡のリリィとネェネ

          所詮僕は

          「所詮僕は」 所詮僕は暗い男さ 寂しい心に怯えながら 悲しみの先に逃げて 何度も逃げて 涙の後ろに隠れる 所詮僕はどうでも良くって 君が喜びさえすれば良い 自分への思考は停止させ 余計な世話ばかりする 所詮僕は脇役だから 君の望まないことと知りつつも スポットライトを君に向ける 脇役は意地悪なのかもね 所詮僕は死から逃げられないから 頑張りは心の中にある見せかけ 身体は頑張れないし じきに訪れる「死」は神のお告げさ 僕は何が恐ろしいかと言え

          深夜との決別

          「深夜との決別」 深夜が好きだった いつもいつも3〜4時間の睡眠 今朝も2時起き 顔も洗ったし 着替えたし でも最近 きっと身体を壊すと思い始めた 反面、どうでもいい とも思ってしまう 音楽かけて 一人 リビング片付けて 亡き父母の写真と会話して 妻が起きるまで 延々と野菜サラダづくり 合間にpost もう決まった流れ 気持ちも暗くなる流れ たぶん 鬱病真っ盛り でも そんな深夜が 嫌いになってきた 暗い気持ちになるだけだから 深夜

          深夜との決別