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【お題企画・図解2098~2106】「商い上手の仕入れ下手」を図解してみよう

みんなでことわざを図解して楽しむ「みんなでことわざ図解」(略称:みんこず)、第10回のお題は「商い上手の仕入れ下手」です。ぜひ挑戦してみてくださいね。


「みんなでことわざ図解」って何?

「みんなでことわざ図解」とは「お題のことわざを参加者のみなさん(私含む)に図解してもらい、それを紹介する」ものです。

以前から「インターネット上に、気軽に図解を練習できる場所があるといいな」と思っていたので、自分でやってみることにしました。

「みんなでことわざ図解」は

  • 手を動かして図解の練習ができる

  • 図解化を通して自分視点でのことわざの理解が深まる

  • 他の人の図解を見てことわざを多面的にとらえられる+図解の表現の参考になる

という"一粒で三度美味しい"ものになっています。

図解に「正解」はありません。自分なりに考えることでことわざの理解も深まるので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね!


【今回のお題】商い上手の仕入れ下手

今回のお題は「商い上手の仕入れ下手」です。

商い上手の仕入れ下手
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。

出典:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン「商い上手の仕入れ下手とは」(https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/389.php)

今回は説明文は短いですが、やや歯ごたえのあるお題になっています。ヒントも活用しながら、ぜひ挑戦してみてくださいね!


参加方法

参加する方は「#みんなでことわざ図解」のハッシュタグをつけて図解を投稿してください。本記事の「みんなの図解」でご紹介させていただきます(投稿note内にこのnoteのリンクを貼り付けていただくとより確実です)。

なお、図解を投稿する際は下の1+2の表示をお願いします。

  1. 図解内に出典として上記サイトを表示(下記画像参照)

  2. 投稿するページに出典としてことわざページへのリンクを表示

出典の記入例
出典:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン「商い上手の仕入れ下手とは」(https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/389.php)

上の文章を図解の下部(1.)と投稿ページ内(2.)に貼り付けてください(図解内での文字サイズは10pt程度の小さい文字でOKです)

今回の投稿期限は5/18(土)24時です(それ以降でも投稿いただいた図解は適宜ご紹介します)。

図解に慣れるコツは、なんといっても「自分の頭で考えて手を動かす」ことです。図解に”正解”はありません。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね!


ヒント

商い上手の仕入れ下手
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。

この言葉は商売をテーマにしたことわざなので、「儲からない」というキーワードが特に重要になります。

「もうけ」を表現するにはさまざまな形がありますが、ここで最もシンプルな

売上高 ー 売上原価  = 売上総利益(粗利益)

を元に考えるのがおすすめです(人件費や家賃などは説明文にも登場していませんし)。

この式を元に、下のように当てはめて考えてみましょう。

客にものを売るのがうまい = 売上高が高い
仕入れが下手 = 売上原価が高い
もうからない = 粗利益が低い

実際には売れ残りがあると仕入れ原価≠売上原価になりますが、「客に物を売るのがうまい」のですべて売り切っていると考えます

図解表現としては、もうけは数字で表現するので「グラフ型」が基本になります(イメージが伝わればいいので細かい数字までは気にしなくてOK)。

グラフの中でも「滝グラフ(ウォーターフォールグラフ)」を使うと、上の内容がすっきり表現できるはずです。

滝グラフはパワーポイントの標準機能の1つで、使いこなせると便利なので調べてみてください(私もnoteにはほとんど投稿していませんが、資料作成のコミュニティでは活用しています)

なおヒントはあくまでも図解の一例で「正解」はないので、他の表現にもぜひ挑戦してみてくださいね!


【みんなの図解】(5/22追加)

こちらのお題、今回はにう@コトノ葉デザイン祈承天結さんとあすず@イラスト図解さんの2名がご参加いただきました。ありがとうございます!(投稿日順に紹介。noteリンクは最後にまとめて掲載)


あすず@イラスト図解さん

イラスト図解を投稿されているあすずさんは、グラフ型(滝グラフ、積み上げ棒グラフ)の図解でご参加いただきました。

滝グラフだけでなく2枚目で棒グラフでの表現にも挑戦して試行錯誤されていること、そして1枚目の滝グラフを操作して「原価を低くできれば利益は大きくなる」という教訓を導き出しているのがすばらしいと感じました。

「図として『頭の外に出す』ので操作がしやすい」のは図解の大きなメリットです

また3枚目の図解を元にnoteの有料記事販売に思いを広げたり、「自分はどんな価値が提供できるのか」と自分ごととして受け止め思考を深められているのが今回もさすがでした。


にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん

ライターで毎週土曜日に図解やグラフィックレコード、スケッチノートの作成の背景やウラガワについてお届けしているにう@コトノ葉デザイン祈承天結さんは、グラフ型の図解(面グラフ)でご参加いただきました。

「商いは継続して行われるものなので、面グラフで作成」「仕入れ下手→赤字がイメージできるよう、「仕入れ」を赤色で表現」とのこと。このような形で背景や意図までしっかり言葉にされているのがさすがですね!

面グラフ、私は思いつかなかったのですが、売上と仕入の距離感や、たまに仕入れ>売上になっていることで「もうけがいまいち」なことがうまく表現されていますね!

私は「積み上げ面グラフ」はたまに使うのですが、このような通常タイプの面グラフもこのような形で使えると勉強になりました。



山田太郎(8枚)

私の描いた図解です。今回は「グラフ」「マトリックス・マップ」「プロセス・交換」「その他(表と番外編)」の4カテゴリー8枚の図解を思いつきました(数が多いので一つ一つの紹介は簡潔にしてあります)。

グラフ型(2枚)

上はヒントで出した「滝グラフ(ウォーターフォールグラフ)」というタイプのグラフです。「上手・下手」という内容を吹き出しで表現しています。

下は「もうけが少ない」をよりわかりやすく表現するために「平均的な商人」という内容を設定しそれと比較する形にしたものです。


マトリックス・マップ型(2枚)

上は横軸に商い(販売)の上手さ、縦軸に仕入れの上手さを取ったマトリックス型。ただしこれだと「もうけが少ない」というキーワードの表現がやや弱いです。

下は横軸と縦軸の取り方は同じですが、より連続性のある形で表現できるマップ型(2軸マップの変形であるL字マップ)にしたもの。

「もうかるエリア」と「もうからないエリア」を色分けすることで、「商い上手の仕入れ下手」がもうからないエリアに居ることを視覚的に表現しています(比較として「平均的な商人」もマッピングしています)。


プロセス・交換型(2枚)

上は商売の流れに合わせて仕入れと販売をプロセス型で表現し、全体のもうけは文字で補足したもの。

下は交換型でビジネスモデルとして表現したもの。もうけの部分は文字だけですが、お金の流れも含めたビジネスの全体像が表現できているのでまずまずいい図解と言えると思います。


その他(2枚)

上は「商い上手の仕入れ下手」と「平均的な商人」の違いを表現でシンプルに比較したもの。

下は「商い上手の仕入れ下手でも、尖った長所を持つ人同士で組めば最強チームになるよね」という番外編です。


今回のことわざ図解の分布

今回のお題「商い上手の仕入れ下手」の図解枚数はグラフ型が一番多く、3人全員がグラフ型の図解を投稿していました。また一人で複数のグラフを作成している人もいました。


図解まとめ(再掲)

あすず@イラスト図解さん1~3
にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん
山田太郎1~8


あとがき

以上、みんなでことわざ図解第10回「商い上手の仕入れ下手」でした。


今回は、説明文は短かくてもかなり歯ごたえのあるお題だったと思います。

私自身、お題作成当初は滝グラフ1,マトリックス、プロセスの3つしか思いついていませんでしたが、時間をおいてじっくり考えたら滝グラフ2、L字マップや交換型などより適切と思われる図解を思い付くことができ、改めて図解の奥深さと楽しさを感じる回でした。

また参加してくださったあすずさん、にうさんともに、上に書いたようにそれぞれの視点で表現や内容の深掘りをされていて興味深かったです。

にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん、あすず@イラスト図解さん、ご参加いただきありがとうございました!


みんなでことわざ図解、次回は6/1の出題を予定しています。今回ご覧いただいて興味を持たれた方、ぜひご参加ください。

図解することわざのリクエストも受付中ですので、「このことわざを図解してほしい!」というものがあったらぜひコメントで教えて下さいね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました!


関連リンク

図解の「型」の説明→図解パターンの説明と使用例
主催者について→詳細プロフィール


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