ルカ|【知識のおもちゃ箱】

本職は某飲食チェーン店キッチン。2児シンママ。noteは「知識のおもちゃ箱」|仕事で培…

ルカ|【知識のおもちゃ箱】

本職は某飲食チェーン店キッチン。2児シンママ。noteは「知識のおもちゃ箱」|仕事で培ったスキル→月1有料記事|読んだ本・学んだ知識→毎週(金)読書感想文|読んだ本は1000冊以上|自作の小説は不定期掲載|(その他)日常の幸せ&新発見→Good&New

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私のエデン(最終話)

桜の蕾はまだ頑なに閉じている。花が咲き綻ぶのを見ることができるのは、まだまだ先になりそうだ。3月と言えどまだ風は冷たく、けれどどこからか香る梅の花の存在が、もうすぐ春が来るよと告げていた。 校舎の入口にぼんやりと立つ。今日でこの学び舎ともお別れ。明日からは、家を出て大学に通うための準備に追われる予定だ。 学費は親が工面すると言っていたが、きっぱり断った。大変かもしれないが、自分一人の力でやり切ってみたくなった。 世間知らずな私を友人は笑った。「本当に大丈夫?」と、最後に心配そ

    • 私のエデン(第3話)

      「ねぇ、お願いっ!ちょこっとでいいからエデンに行かせて!」 「ダメだ!この前行ったばかりじゃないか。脳に負担がかかるからと何度も言っているだろ」 「でもでも、明後日からまた学校始まるし。忙しくなるし。だからせめて少しだけでも…」 「何を言われても許可できない」 夏休み最後の思い出を作りたくて必死に食い下がる。だが、佐野は頑として首を縦に振らない。 「脳なら大丈夫だって!記憶力も変わらないし」 「…脳はまだ未知の多い分野だ。ある日突然壊れてしまうこともある。だから最低1ヶ月のイ

      • 私のエデン(第2話)

        気がつけば梅雨の時期が訪れようとしていた。ほ 高校生活最後の総体ということもあり、教室は妙に浮き足立った運動部の人達の姿が見られた。 一方私はやれテストだ、やれ委員会だと地味にバタバタしていた。 それもようやく落ち着き、あの日から3週間以上経った今日、再び研究所を訪れていた。 とはいえエデンはそう頻繁に行き来していいものではない。元々は死の淵にいる人のため──つまり、一往復して終わりというのを前提に考えて作られたものだ。私のような健常者が何回も足繁く通って利用するものではない

        • 私のエデン(第1話)

          第1話 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴ると同時に、クラスメイトは一斉に席を立った。 「ねーねー、今日カラオケ行かない?」 「この後部活か~。ダルいぜ」 教室のあちこちから会話が聞こえてくる。特に予定もなかった私も帰ろうと席を立った時、トントンと後ろから誰かに肩を叩かれた。 「リカ、これから暇?良かったら一緒にゲーセン行かない?」 眩しい笑顔で友人が誘ってくる。が、今日の私は乗り気じゃない。 「ごめん、また明日」 「残念。じゃあまた明日ね~!」 相手の手をそっと払い

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        • 有料記事
          4本
        • 『日常のおもちゃ箱』Good&New
          205本
        • モノクロの世界
          5本

        記事

          読書感想文~忘れ雪~

          この本のことは今でも記憶に残っています。 もう10年以上前、まだ学生だった頃に父が買ってくれた本です。 「本が欲しい」とねだって買ってもらった小説でした。 残念ながらもう手元にはありませんが、 本についていた紐のしおりがボサボサになるくらい、 何度も何度も読み返したのを覚えています。 ラストは本当に泣きました。 こんなにも想い合っていて、 こんなにもすれ違って、 こんなにも純愛なのに、 こんなにも悲恋なのかと。 ハッピーエンドだった?と聞かれれば、 首を横に振りますが、

          気持ちを切り替える方法

          【はじめに】 仕事で失敗した。 ついイライラして感情的になってしまった。 ミスを引きずってしまう。 重大なことから些細なことまで、様々な理由から気持ちの浮き沈みがあるかと思います。 今回は「気持ちが沈んだ時の切り替え方・対処方法」についてお話ししていきます。 子育て中のママさんも、毎日忙しいサラリーマンさんも、ぜひぜひ読んでみてください。 【1 いきなりマイナス→プラスにはならない】 「ポジティブになりましょう!」 とはよく言いますが、実はネガティブからいきな

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          気持ちを切り替える方法

          読書感想文~ロゴセラピーのエッセンス 18の基本概念~

          こちらの本は知人に勧められて手に取りました。 最初に読んだ頃はまだ心理学の世界に足を踏み入れて日が浅く(今もそんなに深くはないですが)、 難しい読み物かも…と構えていたのを覚えています。 実際に読んでみて、「あなたにピッタリだと思います」と言われた意味がよく分かりました。 とても面白かったのです! 心理学…というか精神的な世界の話だと、 なんというか、苦しんでいる原因を突き止めて、 そこにどう対処したり、アプローチしていくか考える、 といった、痛いものをつつき回すようなネ

          読書感想文~ロゴセラピーのエッセンス 18の基本概念~

          「死ぬこと以外カスリ傷」の本当の意味

          ※ こちらは個人の見解です。ご了承の上、お読みください。 ※ 画像はCanvaにて作成したものになります。 私は今まで、人生に絶望したことがあります。 「絶望」というと、とても大げさに感じるでしょうか。 もしくは「いやいや、絶望したなら何で生きてるの?」と思う方もいるかもしれませんね。 詳しい内容や経緯はさておき、私が絶望の体験を乗り越えられたのは、単に周りの人が助けてくれたからです。 それがなければ、放浪してその辺で死んでいるか、もしくは生きていくことを諦めていたでしょ

          「死ぬこと以外カスリ傷」の本当の意味

          読書感想文~認められたい~

          数年前に購入した本になります。 当時はまだ離婚したてで精神的に不安定だったこともあり、心理学について学び始めた時でした。 そんな中、書店の本棚でタイトルに惹かれ手にした本がコチラになります。 タイトルってやっぱり大事ですね。 …とまあ、その話は置いといて。 家にも職場にも居場所がないように感じ、 友達と呼べる存在もおらず、 子ども二人抱えてゼロからのスタートの時期でした。 なので、自分が正しいことをしているのか、 誰が私の味方なのか、 疑心暗鬼に囚われながら日々を過ご

          読書感想文~認められたい~

          毎日の投稿を辞めます

          タイトル通り、200日続いたこのGood&Newを辞めようと思います。 ただ、毎日書くのを辞めるというだけで、 日々の良かったことや、新しい発見は随時投稿していこうかなと思います。 理由としては色々ありますが、 (ネタがないとか、前に書いた内容と被るとか) 一番の理由は「もっと人に読まれる記事を書きたい」 という気持ちが強くなってきたからです。 知人とも話していたのですが、 やはり書くからには読んでもらえてなんぼだと思うので、 今既に頭の中で燻っている「書きたい記事」た

          布団でゴロゴロする時間が一番の贅沢だよって話

          最近何かと忙しいせいか、 家に帰ってまず布団にダイブすることが増えてきました。 ほんのりあったかいお布団は最高ですね。 仕事で気を張っていたり、 神経尖らせていたりするせいか、 休憩中もあんまり休んだ気にならないので、 このダラッとタイムが私の唯一のリセット法になります。 暑い時期も寒い時期も、 布団はなくてはならない存在ですね。 子どもたちのぬいぐるみが散らかっていますが、 そのもふもふ具合がまた癒しなわけで。 疲れている私を助けてくれます。 現在11連勤目で、

          布団でゴロゴロする時間が一番の贅沢だよって話

          Canva初挑戦!の話

          昨夜初めて使ってみました~! 正直、未だに使い方がよく分かっていない…。 でも最初はそんなもんですよね! 気にしない気にしない。 結構「自分で作る」ことにこだわりがあって、 描けるようになりたいなーとか思いながらも、 やっぱり絵は下手で。 まだまだ練習中!な感じなので、 Canva様に助けられています😭😭😭 …まあ、センスがあるかと言われると微妙なんですけどね。 センスはどうやったら磨けるのでしょうか…笑 とまあ、こんな感じで、 最近マンネリ化していた(あ、言っちゃ

          毎日続けると実力がつくよって話

          X(旧:Twitter)にて夢小説を投稿しているのですが、 やはり書き続けていると上手になっていくのが実感できます。 小説の書き方なる本は読んだのですが、 それをどう組み込んでいくかは実践を重ねないと上手くならないものですね。 「理屈としては分かるけど…」 といった感じだったものが、 上手く文章の中で使えるようになってきて、 表現の幅が広がったなと思います。 ちなみに昨日できるようになってきたと感じたのは、 描写で全て説明するのではなく、 キャラに喋らせて表現する方法で

          毎日続けると実力がつくよって話

          春をつかまえるって話

          昨日はお花見日和だったので、 近くの神社に子ども達と散歩に行きました。 桜が散り始め、 花や花びらが地面に落ちていて、 子ども達は夢中で拾い集めていました。 気がつけば手のひらいっぱいに。 すると今度は、 上から舞う花びらをつかまえたくなったらしく、 木を見上げては、 宙を舞う花弁に手を伸ばして遊んでいました。 花びらはふわりと手をすり抜けていき、 たまたま木に止まっていた雀が花をつつくものだから、 またふわりふわりと桜が子ども達の上に落ちてきて。 雀と桜と子ども達

          書きたいことや伝えたいことがたくさんあるよって話

          「言葉が溢れて止まらない」 なんて表現を見ますが、 最近本当にそんな感じです。 書きたいことや伝えたいこと、 話したいことや読んでもらいたいこと、 たくさんあるんです。 誰か一人にでもいいから、 必要としている人に届いて欲しいと思うんです。 まあ、そんな願いからnoteを続けているわけなので。 これからも、しょーもないことを書いたり、 たまにシリアスなことを書いたり、 誰かのためになるような有料記事を書いたり、 小説を創作していくと思うので、 たまに笑ったり、 へ

          書きたいことや伝えたいことがたくさんあるよって話

          出会いは人を変えるって話

          昨日の感想文でも少し書きましたが、 出会いというものは、 本当に人を変えると思います。 誰か、だけではなく、 物や場所など、 新しい何かと関わることで、 自分という存在は常に変化し続けます。 もちろん、 良い出会いばかりではなく、 悪い出会いもあるかもしれません。 だけど、 その出会いがなかったら? 多分今の私は出来上がらないでしょう。 好きなアプリゲームや、 尊敬できる人物、 タイトルに惹かれて買った本、 毎日見る風景の四季。 大なり小なり、 私を変化させてくれ

          出会いは人を変えるって話