新時代

今年はふたたび、イーグルスについて綴ってみようかなどと。
以前のようにほぼ全試合を観戦することはかないませんが、見た試合について不定期に所感を上げて行きたいと思います。

石井時代は、贔屓チームへの愛情からはじめは支持するつもりでいましたが、2020年に4位で終わったのを見て、この改革は失敗だと判断し距離を置くことにしました。
ファンの間で語られるところのいわゆる『真のファン』ではなかったわけですが、イーグルス戦を見たり、カープ戦を見たりして三年間を過ごしてきました。

両者の試合を見ていたなかで、なにが違ったってやはり監督でしたね。
カープは新たに就任した新井監督。開幕から四連敗、しかも二試合連続の完封負けからの出発となりました。ところが新井監督はとくに慌てるわけでもなく、気が付けば4月が終わると勝率5割で3位につけ、そこから月勝ち越しをかさね、終盤は大変でしたがみごと2位でシーズンを終えました。
選手とともに盛大によろこぶ姿は記憶にあたらしいところですが、これからのリーダー像とはこうしたものなんだろうなぁと思ったりもしました。

重厚みや老獪さより、ついつい見ていたくなる楽しさ、清々しさ、選手への近さ……
イーグルスでその条件に当てはまる人が誰だろうかと考えたとき、2023年に打撃コーチとして手腕を発揮した今江さんの顔が自然と思い浮かびました。今江さんの監督就任は、時流に沿った必然めいたものがあったのかも知れませんね。

2024年今江イーグルスのホーム開幕戦は、奇しくも2023年新井カープのようにぐぅの音もでない2連敗からはじまりました。
ものごとは順調に滑りだすとロクなことが無いので、私はスイープでもいいのかなとさえ覚悟していましたが、首脳陣と選手が目をさましたようになって三戦目のドラマチックなサヨナラ勝利となりました。

個々のプレーと選手への賞賛は各記事に委ねるところですが、私としては以下の三点をピックアップしたいと思います。

  • ひさびさに見た石原は、すでに幕内の風格だった。相当よく考えた配球をしていたし、キャッチングもよかった。今年の捕手陣は、第一捕手太田、第二捕手石原の切磋琢磨が軸になってほしい。第三捕手に誰が食い込むのか、とても重要になりそう。

  • 投手の運用に、昨年までなかった計算を感じる。じき打線が温まってくれば、好回転に乗れそう。

  • 今江監督の求める野球像とチーム像の片鱗が三戦目ですでに垣間見られた。これは2019~2023年にはなかったこと。選手は一人ひとり高い目標をもって試合に臨んでほしい。

まずは4月終了時までに勝率5割で着地できたらよろしいのかなと。勝ったり負けたりしながら、チームとしての修正力と一体感を醸成してほしいところです。以上が開幕戦と、これからに対する私個人の望みです。

あとはやはり、背番号14のストッパーはよき。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?