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古墳のとなりで最先端スマート農業⁉ 嶺南初のメガファーム【福井県小浜市を発掘!】

今回の発掘の舞台は、以前「入れる古墳」を発見した小浜市の宮川地区。
そして、お届けするのはWAKASA発掘調査隊長の寺井です!

今回はいつもの「まちの人にオススメやお気に入りを聞く」というスタイルではなく、「小浜の奥地でどうやら最先端の農業が行われているらしい」という噂を聞き、きちんとアポを取ってお伺いしました。(珍しい!)

発見!嶺南初のメガファーム

嶺南では珍しい大雪の中、車を走らせるWAKASA発掘調査隊。
すると目の前に大きな工場のような施設が…!!

「WAKASA発掘調査隊です!お邪魔しまーす!」

「お話聞いてますよ、今日はよろしくお願いします!」

対応してくださったのは、『株式会社若狭の恵』の代表取締役、前野恭慶やすのりさん。
(アポを取ってあると話がスムーズ(笑))

株式会社若狭の恵は、宮川地区の農地を集積して、効率的な農業や農産物の高付加価値化を目指して平成27年に設立された、嶺南初のメガファーム。
なんと約150ha(東京ドーム30個分以上!!)の農地を管理しているとのこと!

「最先端農業って聞いたんですけど、どんなことをしているんですか?!(素人丸出しの質問で失礼します!)」

前野さん「ここではお米の生産から保管、精米を一貫して行う設備を持ってるんですよ。ご案内しますね」

前野さん「ここが乾燥調製施設です」

で、でかい…!!本当に工場のような大きさ。
この施設では1日に約50tの生籾を乾燥させることができるんだそう!

そしてここは精米施設。
これまたデカイ!

ちょうど精米をしているところも見せてもらいましたよ。
しかも、職員の若い方が初めて精米作業をする現場に立ち会いました!(本職のチャレンジ応援ディレクターの血が騒ぐ!)

そして、こちらが出荷を待っているお米たち。

写真のどこかにはるな隊員がいるよ!はるな隊員を探せ!(笑)

前野さん「自動運転可能なトラクターや田植え機もあるんですよ」

この田植え機、メチャメチャかっこ良くないですか?
まるでF1のような見た目!

機能も色々ついていて、自分で走行&旋回はもちろんのこと、土壌センサーで肥料の量を調整して、食味のばらつきを減らすこともできるそうです!
賢すぎる!
本来は全自動なので乗る必要はないそうですが、安全のため、一応乗るそうです。
飛行機の自動操縦みたいですね!

トラクターもでかい…!

(まるでエヴァ2号機)

かっこいい田植え機とトラクターで大はしゃぎの寺井隊長とはるな隊員。
工場のような乾燥調製・倉庫施設や精米施設、自動運転のトラクターや田植え機!

「さすがメガファーム!すごいものがいっぱいですね!」
(いろいろ見せてもらって、大満足だ~!)

前野さん「いやいや、まだあるんですよ。」

ま だ あ っ た !!!

進化するスマート農業

続いて案内してもらった部屋に入ると、そこには1台のパソコンと謎の機械が!

前野さん「このパソコンで当社が管理している農地のデータを見ることができるんですよ」

若狭の恵では宮川地区の農地を集積し、約150haの農地を管理していると紹介しましたが、それらに関するさまざまなデータをこのパソコンで見ることができるんだそう。
つまり、ひとつの農村を丸ごとパソコン管理してるということ!

これを見れば、どこでどんなお米をつくっているのかはもちろん、これまでの田植え日や収穫日などもすぐに分かります。

お米は「コシヒカリ」「ハナエチゼン」など多くの種類を育てていますが、その中でも人気ナンバーワンは「ひまわり米」!

なんと宮川地区は夏になると約40万本のひまわりが咲き誇り、県内外から多くの方が集まる観光スポットなのです!

宮川地区のひまわり

そのひまわりが咲いていた農地をそのまま活用し、ひまわりを肥料にすることで化学肥料を使わずにつくったお米が「ひまわり米」です。

また、若狭の恵ではお米だけでなく、ミディトマトも育てています。
こちらも大規模園芸ハウスで毎月5〜6tも出荷されています。

今回は収穫したばかりだったようで、残念ながらトマトは見ることはできませんでした(食べたかった)

が!!!

「話を聞いてたらお腹がすいてきますね!ここで育てたお米やトマトはどこで食べられるんですか?」

前野さん「この近くだと『アイザワ商店』でトマトを売ってますし、市内のレストラン『和久里のごはんや おくどさん』や『濱の四季』ではうちのお米やトマトが使われています」


ア イ ザ ワ 商 店 ! !


アイザワ商店にて

そういえば、以前にいろいろとお話を伺ったアイザワ商店さんでトマト買った!
しかもそのトマト、すっごく美味しかった!

実は寺井隊長とはるな隊員は、濱の四季とおくどさんにも行っており、そこで「トマト美味しいね〜」と話をしていたこともあったのです。

WAKASAは繋がっている

最近はWAKASA発掘調査隊で出会った人やモノが、意外なところで繋がっていることを発見することが増えてきました。
今回は、若狭の恵で育てたお米やトマトの多くが市内で流通していることがわかりました。

こうして若狭・敦賀で育った美味しいものが、若狭・敦賀で消費されて循環している。

若狭・敦賀の良いところって、思わぬところで繋がっている、このちょうど良い距離感だと思うんですよね。
都会では中々こうはいかない。

技術はどんどん進化しても、いつの時代も変わらずに大切なのは人やモノとの繋がり
ですね。

そして、前回までの発掘調査では「宮川地区には県指定の史跡である古墳や、無形民俗文化財の神事が行われる神社、重要文化財が眠るお寺など、とにかく歴史ある場所が多い!」と思っていましたが、そのすぐそばでこんなにハイテクな農業が行われているとは!

宮川地区のイメージがまたガラっとかわり、さらに魅力を感じたのでした。

株式会社若狭の恵
福井県小浜市加茂2-4-1
https://wakasa-megumi.jp/

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