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堕落していきたい人

お前はなんだ? 何者なんだ? 何々誰べえなんだ? このわからんちんが!
というわけで、人生最大自問自答道場責任者、墓場の現代版鬼太郎、栗林康弘です。今現在は、無名人インタビュー主宰という名前で人生を老獪しています。人生を老獪ってなんやねん!!!!!
と、いうことで、最近ジャーナリングってあるじゃないですか。革命層ってやつ。あー書く迷走ってやつ。あーあーあー書く瞑想ですね。
書く瞑想。
そうですね、なんか思ったことをばんばん書いていくやつみたいなんですけど、まじかよ、それってこの前書きとおなじじゃん、て。なにか誰かに、これ、ここっていつから栗林さんの日記ポエムスペースになったんですか? って。何が、いつからって、最初からですよ!!!!! 徹頭徹尾ここは私qbcの庭ですよ!!!!! ってんで。
でも、思い返せば私が日記を書きだしたのは、小学校5,6粘性くらいのころ。年生。そうなんですよね、私比較的書き始めるのが遅いほうで(人生インタビュー繰り返し繰り返しやってきた結果、早熟たちは小学校1年生前後から書いてますね。そして読書量もそのころから半端ない、リアル学校の図書館の棚のハジからハジまでってことで)。
あー仕方ない。長引いた、また。そうそう、ジャーナリングって気持ちいんですよ、書いてて、自分の思考の流れがわかって。思考の流れって大事です。けっこうね、文学の世界では早々に見つかってて。だって文学は個人という幻想の薔薇を育てる温室ですから。ふふ。
ということで、無名人インタビューは喋るジャーなりんです! という論理の飛躍させました! 最大級ジャンピング!!!!!
と思う2024年4月22日17時6分に書く無名人インタビュー723回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは みっちぇる さんです!

年齢:20代後半
性別:男性
職業:宙吊りの営業


現在:やっぱりいろんな作品とか読んだりとか、書いたりとか、自分でnoteとかつけて書いたりとかしてみると、すごいもう大雑把な言い方になっちゃうんですけど、「優しさ」みたいなものが感じられるというか。その三つを意識したらすごい優しくなれたなっていうのは実際あって。

ポンプ:今何をされている方ですか。

みっちぇる:なんて言えばいいんですかね、教育系の出版に転職してきたって感じですね。
前は地元の銀行に実は勤めてまして、元々文学がすごい好きだったんで、その道を諦めきれなくて転職したって感じですね。

ポンプ:どんな文学をを好んでらっしゃるんですか。

みっちぇる:いろいろなんですけど、基本的に大学で専攻してたのが、日本近代文学なので日本文学が中心なんですけど、最近は哲学とか社会学とかをいっぱい読んでるって感じですね。

ポンプ:なぜ哲学、社会学に移ったんですか。

みっちぇる:元々日本文学を論じるってなったときに、作品だけだと語れないっていうことがやっぱりあったりして。そういったところで道具っていう言い方あんまり好きじゃないんですけど、その一つの論じるツールとして、哲学とか社会学の知識も必要だったんで、それも読みつつ、日本文学をやりつつ…ってやってたらだんだん比重がちょっとおかしくなってきて、今では哲学とか社会学の方、結構メインに読んでるって感じですね。

ポンプ:お仕事とはどういう繋がりがあるんですか。

みっちぇる:直接文学を勉強してたことがコミットするっていうわけではないんですけど、うちの今入ってる会社が扱ってるその商品が元々僕が大学のときにすごい使ってて。
文学系のツールみたいになってたんで、好きなことを仕事にしたかったってのが一番で、直接関わりがなくても、何か身近にそういうものを感じてたかったっていうのが大きいですね。

ポンプ:好きなことを仕事に出来ている実感はありますか。

みっちぇる:めちゃめちゃありますね。なんかこう、いわゆるうちが扱ってる商品も結構、電子書籍みたいなものを扱っているような感じにはなるんで、随時新しい所、商品というか、そういったものが導入されたりとかすると、「これが追加になるんだぁ」とかって思いながら楽しくやってますね。

ポンプ:それ以外どんなことされてる方なんですか。

みっちぇる:いやもう本当にもう、それしかやってないですね。本当に映画とかはよく見ますし、美術とかも結構すごい好きで、美術館行ったりとか、本当にひたすら散歩してるぐらいですね。

ポンプ:散歩はどのあたりに行かれますか。

みっちぇる:いや本当に近場ですね。東京の観光スポット行ってみたりとか。
公園が結構多いんですけど、公園行ってエセ自然を感じながらこういうところもあるんだなって感じてます。単純に僕の地元が山梨なんで、元々自然に囲まれてたっていうところも大きいんですけど…。やっぱり東京に来て、思ったんですけど、人がすごい多いっていうところがあって周りがどうしてもビル群じゃないですか。
そういうものに囲まれてるときにちょっと苦しくなっちゃうんですよね。
その、逃げる、都会の喧騒から逃げる、じゃないですけど、それでちょっと自分の精神保ってるみたいな感じがあるんで、公園とか行くのが多いのかなと自分では思いますね。

ポンプ:東京に出る必要性っていうのはあったんですか。

みっちぇる:そうですね、本当にこんなこと言ったらあれですけど、山梨ってあんまり自分がやりたい仕事って正直なくって。最初、元々山梨に戻って働くっていうつもりは実はなかったんです。大学が僕、私立だったので、やっぱ親に負担をかけちゃったというか、金銭面で負担をかけちゃったっていうのが、自分の中でどうしても心残りというか、何か申し訳ないなっていうのがあったんで、就職のときは地元に戻ろうっていうふうに自分の中で決めてて。
でも田舎、これは多分地方あるあるだと思うんですけど、大体就職するときって、地方公務員になるか、地方銀行員になるかの2択なんですよね。僕の家族が、たまたまみんな、ほとんど親戚とか、自分の父親とか母親とかみんな、兄貴とかも公務員で、公務員になるのは何となく嫌だなと思ったんでもう銀行員になるしかないなと思って、その流れで銀行員になったみたいな感じですね。

ポンプ:なぜ公務員が嫌だと思ったんですか。

みっちぇる:父親とか見てて、すごい大変そうだなっていうのがやっぱりあって。
なんなら僕は文系だったんですけど、父親は元々その土木関係の人だったんで、ある意味、専門性があったんです。文系の人たちって事務みたいな仕事になってて、かなりハードな仕事になるからあんまりおすすめはしないよっていうのはずっと言われてて。父親にずっとそれを言われてて。「別になりたいならなってもいいけど、俺はおすすめしないけどね」っていうのを言われてたんで、そういうのもあるんだったら銀行員でいいかなっていう感じで銀行を選んだって感じですね。

ポンプ:美術は何を見ますか。

みっちぇる:なんだろうな、結構美術、その僕、文学とかジャンルはすごい狭かったりするんですけど美術とかは、映画とかもそうなんですけど割と幅広く見るタイプなんですよ。ただ日本画とかそういうのはあんまり見ないですけど…。西洋画とかそういったものは結構見ますね。最近とかは写真とかにはまってて、写真展を見に行ったかなっていう感じですかね。

ポンプ:写真も幅広く?

みっちぇる:はい。そうですねあんまりこだわらずっていう感じですね。いろいろ見てるかなって感じですね。

ポンプ:ご自身で制作もされますか。

みっちぇる:それこそ文学やってたりしたんで小説とか書いてみようかなとかって思ったんですけど、なんていうんすかね、最近対談集を読んだんですよね。阿部和重っていう人の対談集っていうのがあったんですけど、それ最近読んだんですよね。
読んだときに、誰だっけな、赤坂真理っていう人とその対談をしてたんですけど。

要は、文学をまともに勉強してた人よりも、あんまりそこ、専門的に勉強しなかった、いわゆるなんだろうな…あんまり触れてなかった世界の人たちの方が、ある意味小説とか、そういったもののお作法を知らないから、自由に書けるっていうような話を書いてたんですよね。そのときに僕すごいショックだったというか、「確かにな」って思っちゃったんですよ。やっぱり哲学とか社会学とかそれこそ小説とか勉強してると、いわゆる小説の定形みたいな感じで、例えば、小説に流れる時間とか、何かそういういろんな理論とかあるわけなんですよね小説の中にも。

それを知っちゃってると、それに気を取られちゃって、自由に書けないっていうのがあって。しかも書くことって僕は多分、自分と向き合うことだなと思ってるんですけど、それがうまくできないような…なんていうんですかね…その理論が先立っちゃって、どうしても自分で書いたときに、「でもこれこう書いたらな」とかっていうふうに考えちゃうんで、確かに書けない、気持ち良く書けないなって思ったんですよ。大学のときに、友人と文学フリマみたいのを1回出してみようっていう話になって、自分で作品を書いてみたんですよね。小説とか詩とかいろいろ書いたんですけど、全然小説は書けなかったんですよね。それが思い出されて、多分これは書けないなと思って。

もうそこで、ちょっと挫折とまでは言わないですけど、ちょっと、こう…何かを創作する側に多分僕はなれない人間なんだろうなっていう。外野でやいのやいの言ってるのが多分一番似合ってんじゃないかなっていうふうに思ったんですよね。だからあんまり美術とか、そういったので作りたいっていうふうにはなるんですけど、いざやってみると、気持ちよくできないっていうのがあるんで、あんまり創作活動とかはやらないかなって感じですね。

ポンプ:創作活動に向いてないことを自認するときはどんな気分でしたか。

みっちぇる:いやあ落ち込みましたよ。その「現実知っちゃった!」じゃないですけど。なんかこう、「僕は所詮ここまでしかできないんだな」みたいなっていうのを痛感させられちゃった。で実際に僕も何にもやらずして、これは自分には駄目だ、無理だっていうのはやっぱり嫌なタイプなんですよね。

とりあえずやってみて、ちょっと駄目だったっていうのでいろいろ考えたいので。小説とかも、ちょこちょこ書いてみたんですけど、どうしても駄目で。かといってその、絵もコラージュとか1回やったりしたんですけど、全然気持ち良くないんですよね。だから何か実際にやってみて、ちょっと自分に合わないかなっていうのは思ったんで、ちょっと本当気分はもう悲しいですよね…。所詮ここまでなんだなって。痛感させられました。

ポンプ:自分と向き合うことが書くことだっていう考え方を詳しく教えてください

みっちぇる:こうその、僕もnoteを結構書いてるんですけど、意外と…なんていうかな…世間でこう言われてるじゃないですか、書くことで頭の中整理できるみたいな感じで。僕なんかやっぱ書いてると、不思議と自分の素が出せるというか。話し言葉とかだと、例えば相手と何か話をしてるけどその場で取り繕うっていうことが多分できると思うんですよね。何となくその場の雰囲気とかノリで、「そういうことね。ははー…」みたいな感じで流せるんですけど、書いちゃうと、それって流せないんですよね。しかも残るし。

自分でこう書いてその後自分で読み返してみて、「このときの俺ってこういうこと思ってたんだなるほどね!」、みたいな感じで自分で書いて頭の中で思ってたこととか、感じたこと、考えたことを書き出して記録に残して、また後日それをこう読み返すことで、定期的に自己フィードバックをしてるような感じになれるんで、書くことは僕にとって大事なのかなと思うんですね。

ポンプ:他にされてることはありますか。

みっちぇる:ほんとにもう文学とかぐらいしか…。趣味関係とかで言ったら…もうそうですね…本読んだりとか、映画見たり散歩したりぐらいしか休日しなくてって感じです。本当にそれ漬けですね。それしかしてない…。

ポンプ:仕事終わりはどんな生活ですか。

みっちぇる:いやあもう恥ずかしいですよ、本当に。家帰って淡々とした生活を送ってますね。もう家帰って、普通に身支度整えてシャワー浴びて、飯作って、洗濯して、もうそしたら、本読んだり、映画見たりみたいな感じで。単調な生活ですね。何の面白みもないです。

ポンプ:インタビュー受けてみようと思ったきっかけはなんですか。

みっちぇる:実は自分の中で最近対談集を読むのが結構ブームで。色んな人の対談集を読んでたんですけど、対談集ってすごい面白いなと思って。そのときの話をしている言葉を文字に書き起こすっていうことがまず自分の中で面白かったっていうのと、そのときの話をすることって大事だなって思ったんですよ。

noteとか1人でやる作業もそれはそれで楽しいし、自分でこう考えることもあるんですけど、やっぱり自分の考えとか、何かそういう、思ってることとかって、誰かに聞いてもらって、誰かにその別に単調な返答であっても、何かフィードバックをもらえるというか、自分の考えが喋りながら「自分って今こう考えてるんだな」みたいな感じになるし。例えば同じ文学を勉強してる子たちと話を、例えば友人とかとしたりしても、この人にはこういう考え方があるんだ、俺はこういうふうにしか思ってなかったけど。実際話してみたらこういうふうな考え方もあるのねっていうところで、「読む」、「書く」、「対話」っていうこの僕三つがすごい、考えるとか自分を見つめ直すとかっていう意味では大事だと思って。なので、そういったことを一人暮らしして、本当に人と話す機会がなくなったんですごい身にしみて感じてたんですよね。そのときにたまたま見つけて、すごい面白そうだなと思って、興味本位でちょっと応募してみたっていうのが一番ですね。

ポンプ:読む、書く、対話の3つを意識してから変わったことはありますか。

みっちぇる:そうですね。いま比重でいうと「読む」と「書く」が結構大きいんですよね。やっぱりいろんな作品とか読んだりとか、書いたりとか、自分でnoteとかつけて書いたりとかしてみると、なんていうんですかね…すごいもう大雑把な言い方になっちゃうんですけど、「優しさ」みたいなものが感じられるというか。何かその三つを意識したらすごい優しくなれたなっていうのは実際あって。小説とか、特に哲学とか社会学とかなんてそうだと思うんですけど、ぶっちゃけ別にそんなこと考えなくてもいいじゃないですか。例えば人は何のために生きるとか、人って何?とかっていうのって、別に自分の中だけでその考えを完結させようってことはできるわけじゃないですか。

だけどそれをわざわざ本にして、「いいかお前ら!」っつって、わざわざ説いてくれてるのってそれもある意味「優しさ」じゃないですか。人間ってこういうことなんだよって。「生きづれえ世の中だろう?」みたいな。「だけどこうやって考えれば、楽しく生きれるぞ!」みたいな感じで書いてくれてるし、小説も、いわゆるトリッキーな小説とか暗い小説とかも、なんだかんだで「こういう人もいるんだな」みたいな。「なるほどね」とかっていうふうになったりして相手を思いやる気持ちじゃないですけど、何かそういう「優しさ」みたいなものがあったりして。書くっていうことも、いわゆる例えばSNSとかでもそうだと思うんですけど、特にそうだと思うんですけど、自分のためにこう書いて投稿するってことは自分のためとはいえ、誰かに見られてるわけじゃないですか。色んな人に。例えば自分がフォローしてる、してないとかに関係なく。オススメとかで結構流れてくるじゃないですか。目にする人は目にするじゃないですか。だからそういった人たちにも、害を与えないじゃないですけど、あんまり不愉快にさせないっていうふうに意識するっていうことができるのってやっぱりその前提の「読む」っていう作業があって、その「優しさ」みたいなものを…。こういうふうな「優しさ」があるんだって。

実際にそれを書いてみて、「なるほどね」っていう感じで思ってて。対話とかが多分それの最上級みたいな感じだと思うんですよね。その相手に対する想像力じゃないですけど、こう話してて例えば僕がこう言ったときに相手どう思ってるかなとか、何かそれを想像することって大事だと思うんですよね。やっぱり「読む」、「書く」、「対話」するっていうのを意識してから、自分の中で人に優しくするというか、何でもかんでもやってあげるとかっていうのが「優しさ」とは思わないですけど、でも何か困ったことがあったら助けてあげるとか、こういう考え方もあるよねとかっていうふうに寛容になれた気はしますね。

過去:それが結構大きなきっかけで、真面目に頑張っても、真面目にやってもなんか、面白くねえなと思って。そこからだんだんずっとちゃんとやらなきゃいけないとか、そういう気持ちとかっていうのは崩れていったって感じですね。だから真面目さはそこで消えたみたいな。

ポンプ:昔はどんなお子さんでしたか。

みっちぇる:もう真面目でしたね今思えば。全体を通して幼稚園、小学校、中学校、高校、大学ってパッと思い返してみたときに真面目っていうワードが出てきたんですよね。小さい頃から、公文行ったりとか、小学校とか真面目に言われたことはちゃんとやるとか、こうしちゃいけないことはやらない、とかっていうふうに…。なんかすごいですね、今聞かれて本当これ真面目なのかなと思っちゃったんですけど。真面目…でも、なんて言えばいいのかな。敷かれたレールの上をきっちり歩くみたいな感じでしたね、そういう子だったと思います。とにかく何か自分の中できっちりしないと駄目な性格というか。大学のときとか、そうだったんですけど、みんな周りすごいさぼってるんですよ。「いや何でさぼるんだ?」みたいな感覚だったんですよね。だんだん僕も大学3、4年ぐらいからちょっとさぼるようにはなったんですけど。でもやることやって、さぼるみたいな感じだったんで。

あんまりこれ、この流れで言うのもあれなんすけど、僕はあんまりちっちゃい頃の記憶とかって実は思い出したくなくて。小学校のときとかは結構、思い出したくないかなっていう感じなんすよね。別に、思い出したくないって言っても別に全然喋れはするんですけど。小学校のとき、結構すごい嫌な思いをしたというか…。僕に2個上の兄貴がいるんですけど。その兄貴たちの学年が学級崩壊してる学校だったんですね小学校のときに。その弟たち、要は僕と同じ年代の子、うちの兄貴の、その同級生の弟たちとか妹たちが集まる学年が僕たちの学年だったんですよ、ちょうど。やっぱ親たちも変わらないんで、うちの地域的にその親とかが結構面倒くさかったりとか、そういう学級、あんまり言い方良くないかもしんないですけど、その学級崩壊したクラスの人たちの関係者というか、親族みたいな形になるんで、言葉でうまく表現できないんすけど、とにかく合わなかったっていうのありますね。みんなすごいガキ臭かったというか。すごい自分のことしか考えてないような子たちがすごい多くて。すごい嫌でしたね。

ポンプ:子供のころの性格はどうでしたか。

みっちぇる:何だろう、今お話してて、とにかく気を遣ってたかなと思いますね。小さい頃から。何かそれは今思いましたね、今聞かれて。とにかく気を遣って迷惑をかけないようにっていう感じだったかもしれないな。

ポンプ:みっちぇるさんの行動のルーツはありますか。

みっちぇる:ルーツ、そうだな、何だろう…。兄貴を見てたのが大きいですかね。兄貴、別にそんなに悪い奴じゃなかったんですけど。そんな全然悪い奴じゃないですけど全然真面目なんですけど。真面目というか普通なんですけど…。でもすごいよく怒られてはいたというか。うちの両親にすごい結構怒られてたりとかして。

それを見てこうしちゃいけないんだな、あーしちゃいけないんだなとかっていうのを、学習してた気はしますね。当たり障りないようにうまくかわしていくのが上手だったと思いますね。それも手段として気を遣うっていうのがあったかもしれないですね。僕がうまくかわしてその人たちとかのやり取りの中でうまく逃げるじゃないですけど。そんな感じがしますね。

ポンプ:その性格はいまでもありますか。

みっちぇる:そうですね気を遣うっていうのは結構、割と今も続くかなと思うんですけど、真面目さはもう大学でちょっとずつ崩壊していった気はしますね。

ポンプ:なぜ崩壊したんですか。

みっちぇる:なんかこれも本だった気がするんですけど、何だったかな。忘れちゃったけど…。本で読んだっていうのもあるんですけど、これ一番決定的だったのが1個あって。ちょっと小学校の話とちょっと重なる部分があるんですけど。実は小学校のときにすごい嫌いだった女の子がいて。めちゃくちゃ嫌いだった女の子がいたんですよね。僕自分で言うのも恥ずかしいんですけど、割と勉強はできる方だったんで、小学校とかって勉強のその善し悪しで、スクールカーストじゃないですけど、ちょっと順位つくみたいなとこあるじゃないですか。

その僕の嫌いな女の子が、僕の小学校の記憶を思い出させたくない子なんですけど。その子も結構頭良くてみたいな。僕とその子のツートップみたいな感じだったんですよ。その嫌いなやつが小中高って実は一緒だったんですよね。彼女はだんだん非行少女みたいな感じになっていったんですよね。具体的に何したとかっていうのは記憶になくて。他の友人から聞いた話なんで。小学生のときめっちゃ迷惑をこうむったけど、僕はとにかくその好きじゃなかったんですよねその女の子は。すごいもう不真面目なんだけどめっちゃ勉強できるみたいな感じの子だったんですよ。それで途中でドロップアウトしたんですよ。高2ぐらいかな。よくわからん事情で何かドロップアウトして。やっとこれで終わったと思ったんですよ。僕としてはもうその小学校から高校までこいつと一緒にいて、めちゃめちゃ嫌な思いをしてきたのがやっとここで終わるんだと思ったんですけど。

大学卒業から社会人ぐらいのタイミングのときに、たまたまSNSでピョコッとそいつが出てきたんですよ。僕フォローしてる訳とかでは全くなくて。何かオススメとか出てくるじゃないですかSNSって。あの機能マジでうざいなって思うんですけど。それで出てきて。久々に見たなって思ったんですよね。もう別に、こいつに苦しめられることはないだろうからと思ってちょこっと興味本位で覗いちゃったんですよ。別にもうずっと一緒にいるわけじゃないしと思って。それでSNS見て、何か頑張ってこいつも生きてんだなと思ってたんですよ。

それで社会人になったときぐらいかな…。そいつが会社をやるみたいなのがSNSでやってたんですよね。「こいつ会社設立するんだすげえな」と思って。そこは単純にすげえなと思ったんですよ。嫌いなやつですけど。僕にはできないことなんで。すげえなと思って見てたんですけど。だんだんそこから、何かその会社がすごい結構有名になってきて今SNSとか色んな所でもバズってる企業なんですよね。僕会社名よくわかんないんですけど、これ言っちゃうと会社わかっちゃうんであれなんすけどギャルマインドで何か会社盛り上げてこうぜみたいな感じの会社らしいんですね。それが、今ちょっとバズってるらしいんですよ。その社長にそいつがなってて、結構いろんなメディアとかで取り上げられてたりとかして。取り上げられてるのすごいなって思うんですけど、ただや色んなメディアに出たりとかすると今インタビュー受けてるみたいな感じで過去の話とか、現在の話とかいろいろするわけじゃないですか。そういうこととかをSNSとかでツイートしたりとか、投稿したりとかもするんですけど。

それを見た瞬間に何かすごくカチンときちゃったんですよ。「お前さ…」、みたいな。そのときにすごいなんか悔しかったんですよね、めちゃめちゃ。バズってるのを見て。それでちょっと戻るんですけど、さっきの話に。いや俺、真面目というかこいつに苦しめられてこいつがやってない仕事とかも全部やってきてたんですよ、小学校のときそいつと一緒に生徒会とかやってたりしたんで。そいつがやってない仕事とか大体僕がやってたりとかしたので。

結構苦しめられてたとこがあって。
僕も真面目なんでやっちゃうんですよそれを。そいつにやらせようっていうのじゃなくて。「もうこいつがやるぐらいだったら俺がやった方が早い」ってなっちゃうタイプだったんで。真面目にやっちゃってたんですけど、ただなんか僕は普通に小学校、中学校、高校、大学って順当に出てるんですよね。それで、そいつは1回高校ドロップアウトして、何か通信の高校通ってその通信も何かよくわからないですけど、ドロップアウトしたのかな。まあ、どうでもいいんですけど…。それでまた大学入って、そいつは大学入って、何か何浪かして入ってみたいな感じで。それで今成功しててっていうのを見たときに、何か「いや俺ここまで結構真面目に頑張ってやってきたのに…。奴より、劣ってるのか?」っていうふうに感じちゃったんですよ。

そのときに、真面目に生きててもいいことねえなと思って。それで、何か自分の中でちょっと真面目にやりつつ、だけど、ちょっと、さぼるみたいな感じで。大学のその卒業から今にかけて、そいつのおかげで、今まで授業ちゃんと出るとか、なんかやれと言われたことはやるってのは当たり前なんですけど、さぼったりとかも全然しなかったしちゃんとやってきたんですけど、それが結構大きなきっかけで、真面目に頑張っても、真面目にやってもなんか、面白くねえなと思って。そこから何かだんだんずっと「ちゃんとやらなきゃいけない」とか、そういう気持ちとかっていうのはだんだん崩れてたって感じですね。だから真面目さはそこで消えたみたいな感じですね。

ポンプ:消えた時はどんな気分でしたか。

みっちぇる:いやあ楽ですね。とにかく楽になりましたね。それこそ小学校、中学校、高校、大学って、これをしなきゃいけないみたいな。真面目なんでこれをしなきゃいけないみたいな感じに。謎の脅迫概念みたいなのでがんじがらめになってたんですけど…。だけどなんか、「別にやれるときにやればいいや」とか、「別にそれ、今じゃなくても、後でやれば何とかなるでしょう」とかっていうふうに思ったらだいぶ楽にはなりましたね。「人生何とかなるっしょ」みたいな。
結構、そうですね…さぼったりとかっていうのを今では…。昔とかだったら多分さぼることに罪悪感を覚えてたんですけど今全くないですね。だからだいぶ楽ですね。

ポンプ:その女の子を嫌いになったきっかけはなんですか。

みっちぇる:いやもう、そいつのイヤイヤエピソードを挙げたらきりがないんですけど。一番大きなきっかけだったのは小学校6年生のときですね。嫌いになる種みたいなのはだんだんもう埋め込まれてはいたんですけど、それが一気にバーンと咲いたのが、小6のときですね。これあの、僕のnoteにも書いたんですけど…。ちょっと話長くなっちゃうんですけど、小学校6年生のときに、僕一応、児童会長やってたんすでよ。生徒会長かな、やってて。そいつが生徒会の副会長やってたんすよね。

その日、運動会の前日の話なんですけど、運動会の準備があるってことで小学校の6年生と先生とその保護者で準備を進めるっていう日だったんですよね。集合時間がもう決まってたんですけど、運動会の日の出し物、その嫌いな女が何か「いやちょっと出しものなんだけど、ちょっと変えたいんだけど」とかってその前日に言うんですよ。いや前日に言うなよと思ったんですけど。それを言い始めて。しかもその話し合いを始めたのが、集合時間の30分前ぐらいに言い出したんですよ。
いやいやと思って…。ちょっとこれは駄目だろうと思ってたんです。なんやかんや話をしてたんですけど、全然話がまとまらなくて。話をしてるうちに、集合時間の5分前ぐらいとかになっちゃったんすよ。男子対女子みたいな感じに別れて、バトっちゃうみたいな感じになっちゃって。もう5分前になっちゃったんで僕も一応生徒会長やってるし、しかも保護者も今日来てるし先生もいるし待たせるわけにはいかないと思ってたんで、「いやこんな話し合いを今している時間はない」と。

「この話をするんだったら、準備が終わってからすりゃいいんじゃね」みたいな話を僕はしたら、女子たちがやいのやいの…「そんなんじゃねーよ」みたいな感じですごい言ってくるんすよ。「いやこいつら馬鹿だな」とか思いながら聞いてたんですけど。それで言い争ってて。そしたらその僕の嫌いな女が泣き出したんですよ、急に。「全然まとまらないじゃん」みたいな感じで。「いやまとまらなくした原因お前だろう」みたいな感じなんですけど。それで、急に泣き出したんで、そしたら大体そういう女ってあれじゃないですか。周りに金魚のうんこみたいな取り巻きがいるじゃないですか。そいつらが「お前が泣かせたんだ」みたいな感じで、僕言われちゃったんですよ。
僕もう、それにカチンときちゃって。その一瞬だけちょっと、多分本当にマジギレしてたんで記憶がないんですけど、結構ガツンと言っちゃったらしいんですよね。取り巻きと女とその全員に対して言っちゃったみたいで。とりあえずもう本当に時間がなくて待たせるわけにいかなかったので、男の子だけを連れて外に出たんです、その集合場所に行って。

先生たちに「あいつらどうした」って聞かれて。「いやちょっと何かよくわかんないっす」みたいな感じでとりあえず男子だけ待たせたんですけど、そこから1時間ぐらい待ったのかな。集合時間から1時間後にようやくその僕の嫌いな女以外の女は全員来たんですよ。やっと始められるってなって。でも先生も怒ってるし、保護者もあんまり関係ないからそそくさやってますけど、でも待たせちゃってるのも事実だしみたいな感じで。良くないなとか思いながら、とりあえずそこで準備を始めることになったんですよ。
生徒会の子たちが、割り振り与えられたのがトイレ掃除だったんですね。トイレ掃除で、僕、トイレ掃除してたんですよね。やってたらなんかすごい廊下からすすり泣く声が聞こえてくるんですよ。怖いなと思ってですね。というのも、そのときその校舎にいたのって、本当に6年生の僕ら生徒会と先生ぐらいしかいなくて。他の学年の子たちも全員いないんですよ。だから廊下からすごいすすり泣く声が聞こえて、「なにお化け!?」みたいな。怖くなったんですけど。そしたら僕の名前を呼ぶんですよ。幽霊に知り合いなんていないよみたいな。ちょっと僕もパニクっちゃって「やべやべやべ」みたいな。ちょっと怖いなと思って、そのトイレの外出たら、嫌いな女が立ってたんですよ。すごい号泣しながら何か僕に謝ってくるんですよ。いやでも、僕に謝られたところで状況何も変わらないじゃないですか。しかも僕に謝るんじゃなくて、一番最初に謝るべきは先生とか、待たせた保護者じゃん?っていう話なわけですよ。僕からしたら。

すごい謝られるんで、もうそれにも腹が立っちゃって。僕も今思えば大人げないなと思うんですけど、もう無視したんですよ。ずっと泣きながら僕の名前言って謝ってるんですけど、「うるせえな」と思って。無視して、掃除をし続けたんですよね。しばらくしたらいなくなってて。いなくなったわと思って、そのまま掃除を続けて、掃除終わったんで、そのまま帰ることになったんですよね。
それで家に帰ってしばらくしたら、自宅に、そのときまだ携帯持ってなかったんで、自宅に電話かかってきたんですよ。母親が電話取ってくれたんですけど、すごい怪訝な顔をして「〇〇ちゃんから電話だよ」って。その子は僕の嫌いな女の取り巻きの、女の子の1人だったんです。金魚のうんこ。その子から電話が来て、嫌な予感するなと思ったんですけど、電話出て、「もしもし」って言ったら、どうやらその嫌いな子が何か僕のせいで明日の運動会行きたくないっって言ってるんだけどどうすんのって言われて、いやどうもこうもねえだろみたいな。

「いや、俺何もできねえよ」みたいな。それでなんかすごいお説教されたんですけど、僕ももうカッとなっちゃって。ちょっとまたそこも記憶がないんですけど、なんかガーッと言ったらしいんですよ。気がついたら電話越しにその女の子すごい泣いてて。またちょっとやっちゃったかなーみたいな感じだったんすけど。とりあえず、その日はそれで終わったんです。だけど、運動会当日、僕はてっきり彼女は来ないもんだと思ってたんですよ。「まあいいや、来なきゃ来ないで」って。別にこっちはこっちで、生徒会でそれなりに仕事あったんでこっちで済ませるからいいやと思ってたんですけど、朝行ったらいるんですよそいつが。「は?」と思って。それでクラスメイトみんなに、「昨日はごめんね」みたいな感じで1人1人に謝ってるんですけど、いや、ちょっとおかしいだろみたいな。

別に謝るのは俺らじゃなくて先生とかで。僕らぶっちゃけ迷惑被ってはない…いや、被ってはいますけど、でも筋違えなと思って。僕のところにも来たんで、僕言っちゃったんですよ。「おまえ先生とか、保護者はまあ百歩譲っていいけどさ。先生とかに謝ったの?」って聞いたら、なんかすごいニコニコみたいな感じで、スルーされちゃったんですよ。それもなんか頭きて。そしたらその後に僕がそいつの取り巻きに囲まれて。いろいろ言われるっていうのがあったりして。それが一番僕決定的な出来事ですね。それで本当にもう駄目だわってなりましたね。

未来:好きなことを追求する時間っていうのは唯一、仕事を本気で忘れて、仕事なんてどうでもいいよっていうふうになれる時間なんで、ある意味で、その正道からドロップアウトする、堕落する時間っていうことだと僕は思ってるので。

ポンプ:今後の話で、例えば未来5年10年、またその先で何かイメージ持たれてますか。

みっちぇる:そうですね、あんまりイメージとかはないですけど、彼女欲しいぐらいなもんすね。何か趣味が合う子がいればいいかなっていう感じですね。最近これも僕のnoteを読んでいただけるとあれなんですけど『マッチングアプリ放浪日記』みたいなのつけてて。色んな人と会ってるんですけど、やっぱり話すると面白いですね。とりあえず目標、そうですねそれを5年後とか10年後の目標にしていいのかよく分からないですけど、ちょっと彼女とか欲しいなと思いますね。

ポンプ:他にありますか。

みっちぇる:そうですね…。あとはすごい将来的な話になるんですけど、自分で、古本屋とまでは言わないですけど、みんなが文学とか美術とか芸術とか、その文化的に話ができるサロンみたいなのを地元に作りたいなっていうのはずっと思ってて。それがいつになるかわかんないですけど10年後とか40歳ぐらいになるときにはできたらいいなっていうのは考えてますね。

ポンプ:その発想のきっかけはなんですか。

みっちぇる:今東京に住んでるんすけど、なんだかんだで、地元が好きなんですよ。その地元にいたときに思ってたのが、本屋がないっていうのと古本屋とかそういうのも一切ないし。田舎なんで、文化資本に乏しいんですよね。東京って歩けば、いたるところに本屋があったりとか、美術館あったりとか、そういった芸術とかに触れる機会っていっぱいあると思うんです。だけど田舎だと、どうしてもそれが難しくて。

例えば美術館行きたいとかって言っても車で何時間かけて行こうとかっていうレベルで。車がないと成立しない世界とかなんですよね。だけど東京とかだと電車ですぐ行けちゃうっていうところがあったりするんで、身近にすぐに文化資本を感じられる。その文化とかそういったものを感じられるっていうのが、地元とかそういったところにあればいいなっていうのはずっと思ってて。もうそれは就職して地元に戻ったときからずっと思ってましたね。そういうところがあればいいなっていうのは思ってて。さっきの話とかぶっちゃいますけど、「対話」するっていうことが自分の中で、結構大事かなと思ってるんで、そういう好きなことを全力で語れる場って欲しいじゃないすか誰でも。何か、例えばその人の好きが、これが好きなんだよあ、れが好きなんだよってのが合わなかったとしても、とにかく全力で話をする場っていうのはあった方が、精神健康上的にいいかなみたいなっていうのはずっと思ってたんで。それに自分もそういうものを語りたいというか、そういうのがあったって、それがやっぱ大きいですかね。

ポンプ:語りたいことってどんなことなんですか。

みっちぇる:本についてですよね。本当それしかないんですけど。最近の子たちって、僕も最近の子ではありたいなと思うんですけど、最近の子たちって、何か一つのものをじっくり考えるってことを多分できない子たちなんですよね。SNSとかそういったものを見て瞬時に情報をつかむ能力とか、そういった能力には長けてると思うんですけど。

一つのものに対してじっくり長く考える、じっくり深く考えるっていうことができない子たちが多いなっていう印象なんですよ、僕としては。なんで、それができる場所って本しか僕はないと思ってて。特に哲学とか社会学とか小説とかが一番だと思うんですけど、そういったところに触れることで、あの…みんなを強靭にしたいじゃないですけど、本読むことでそういった考え方もやっぱり増えるし、自分の選択肢が増えるっていう意味でもいいかなと思うんで。そういったことを、僕が偉そうに言えたことじゃないんですけど、みんなに、特に若い人たちに何かを伝えていけたらいいなっていうのは思ってますね。

ポンプ:もし仮にサロンがうまくいったら、そのあとはどうしたいですか。

みっちぇる:そうですね、堕落していきたいですね。最近すごい堕落したいなと思ってて。それこそさっきの話とまた被っちゃうんですけど、不真面目に生きたいなって思うんですよ自分の中で。さっきのそいつのSNSのバズりももちろんそうですけど。それが一番のきっかけですけど。

なんかこう、とにかく堕ちていきたい。
だから本当は僕、働きたくとかもないんですよ。ぶっちゃけ言うと。本当に好きなことだけして生きていきたい。別にお金もそんないらないから好きなことだけして生きていきたいんですよ本当は。だけどこれもちょっと付け焼刃で恐縮なんですけど、最近坂口安吾の『堕落論』を久々に、本当に大学生ぶりに読み返しまして、「いや坂口安吾すげえな」って思ったんす。やっぱり人間って堕落しようと思っても、どこかで理性とか、そういうなんか駄目だって思っちゃう部分があるんですよね。例えば家にずっと篭っていようと思っても、どっかで「やっぱちょっと外でたいな」とかって思っちゃうこともあるし。どれだけ「堕落しよう堕落しよう」と思っても人間の精神ってそんなに強くできてないんで、どうしてもその堕落から抜け出そうとしちゃうんですよね。
だから、僕は本当にずっと堕ちて行きたいって思ってるんですよ。だけど、今もうこうしてまともに生きちゃってるんですよ。だから面白くないなみたいな…。っていうのはあったりするんで。だから文学サロン出来たらとにかく、その後はただただ堕ちていく生活を送っていきたいなと思ってますね。

ポンプ:それはサロンの後である必要はありますか。

みっちぇる:いや別に後じゃなくてもサロンやること自体がそもそも、もう堕落の一歩目みたいなところはあるんで。とにかく好きなことを追求していきたいっていうのは、あるんで。

ポンプ:堕落することと、好きなことを追求することとの共通点は、なんですか。

みっちぇる:すごい壮大な話になっちゃうんすけど、人生って大体今80歳ぐらい生きるじゃないですか。例えば仮に大学を卒業して、まあ22歳ぐらいで卒業して就職するっていうことになると思うんですよ。それで定年も延びて今65歳ぐらいが定年じゃないですか。単純に計算すると43年、仕事しなきゃいけないっていうふうになるわけじゃないすか。43年、月火水木金、完全週休2日制の人はですけど。週5日働いて。ブラック企業に勤めてる人なんか多分もっとですよね、働いて。それがその人生の、43年って、色んな人は「老後の時間が結構長いんだよ」、みたいなことを言うと思うんですけど。

僕はそうだとは思ってなくて。
一番できる脂の乗った時期じゃないですか。要はその43年の間って。何をしようと思ってもいろんなことができる。だけど何か仕事にその43年間の時間を費やすのって馬鹿らしいなと思っちゃったんですよ。だから、今って色んな人たちが人生を考えるときに仕事が中心にどうしてもなっちゃう人って多いと思うんですよね。お金を稼ぐ手段として、その仕事がやっぱりあるんで。僕はそれは嫌だなと思ってて。僕がその好きなことを追求するっていうのと堕落がどう結びつくかっていうのは、好きなことを追求するって結構難しいと思うんですよ働きながらやるって。できる人もいると思うんですけど。それにずっとかかりっきりっていうのは多分できないと思うんですよね。それってやっぱり、そうするためには仕事を真面目にやる、まともに働くっていうところから1回ドロップアウトしないとできないことだと思うんですよね、本気でやるんだったら。好きなことを追求することが、その堕落に繋がるってのは僕はそういう意味合いで。

要するにその仕事を中心として僕は捉えちゃってる、その人生の大半をその仕事に費やすわけじゃないですか。例えば家族と一緒に過ごすとか、何か結婚したとかそういうイベントがあっても絶対仕事っていうのは切り離せないじゃないですか。だからそれがどうしても人生の中心にはなっちゃうんですよ。数直線上で表すと多分、働かない0歳から22歳っていうのと、定年退職してからその65歳から死ぬまではわかんないんで、それって両端にあるわけじゃないですか。そのボリュームゾーンが仕事で覆われてるっていう、僕はまずその前提としてその考え方があるんですよね。その仕事にかかりっきりっていうのは僕は、たとえその好きなことを仕事にしてるっていうことであっても、その仕事自体、働くっていうこと自体が僕は嫌で。その好きなことを追求する時間っていうのは唯一、その仕事を本気で忘れて、仕事なんてどうでもいいよっていうふうになれる時間なんで、ある意味で、その正道からドロップアウトする、堕落する時間っていうことだと僕は思ってるので。だから僕はその好きなことを追求するっていうのと、堕落するっていうのは、そこに結びついてくるっていう感じではありますね。

ポンプ:最後に、これだけは言っておきたかったことはありますか。

みっちぇる:そうですね、ありすぎてあれなんですけど、とにかく今の若い人たちは特にですけど、ぜひ本を読んでくださいっていうことですね。それだけは本当に伝えたいですね。もうとにかく一つのことを考え続ける、何か芯を持って考え続けるってことですね。それは大事だと思うんで。それを考え続けるためには、まず読んでください。そして書き出してみてください。書き出したら、誰かにそれを話して対話してみてくださいっていうのが、伝えたいことですかね。

あとがき

文学に影響を受ける、といって思い出されることは、学生時代に村上春樹を教えてもらってすっかりハマってしまい、僕も小説を書けるかも、と思ったものでした。
今でもちらちら村上春樹の動向を気にしつつ、あんなふうに物語が書き続けられたら、きっと充足感があるだろうなーと思って、羨ましいです。

ほかにはー、、と思い返してみたんですが僕の文学とのご縁が乏しく、思い出らしきものがなさそうです。やれやれ。

とは言っても文学が事のルーツ、みたいなモノにはたくさん触れているはずで、知らないうちに影響を受けていることってありますよね。
インタビューでもお話にありました映画だったり、音楽だったり。あと、僕がいちばん影響受けやすいのが周りにいる友達だったりします。

みっちぇるさんのサロンが出来たら、そぉーっと行っていろんな人の影響とか刺激を受けたくなりました。
【インタビュー・編集・あとがき:ポンプ】

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