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初めは小さな点

noteを毎日書き続けて550日くらい経過している。
ネタ切れにならないのか、と私も思うが、仕事のブログを14年間毎日連続投稿した時も、実はネタ切れを感じたことは、1、2度くらいしかない。
それでも、何かを見つけて書いたのが。

なぜネタ切れにならないのか、を考えてみた。

日々の生活の中で、最初は小さな点が見つかる。
それは、違和感、怒り、疑問、共感、憧れ、嫉妬、と言う、ネガテイブもポジテイブも入り混じった感情が起点となっている。
誰にでも言えることだと思うが、1日何も、どの感情も湧き上がらないことはおそらくないだろう。1日中眠ってない限りは、何かしらの感情が湧き上がる。
その感情が湧き上がった時が、小さな点を発見したときだ。

そこから掘り下げる。
なぜ、それに違和感を感じたのか、なぜ私は怒っているのか、なぜ共感したのか。
そうすると、noteに書けるメインテーマが決まる。
あとは、noteに書きながら、正確には下書きに書きながら結論まで持っていく。
つまり、私にとってもこのnoteを書くことは一つの思考と感情整理になっているし、それに共感をしてくれる人が多かったら、「ああ、みんな同じように、今感じているんだな」ということもわかり、一種の市場調査のようなものまでできてしまう。

毎日noteを書くと言う、継続ばかりに気を取られてしまうが、書き続けると決めることで、この「小さな点」に自分が注目し、掘り下げていくように自動的になっているだけのことだ。

ここから、今日の「小さな点を掘り下げる話」が始まる。

私は周囲の人に言わせると、継続力はあるらしい。
14年間毎日ブログを書き続けたというと、誰もが驚き、賞賛してくれたが、私はどこか居心地の悪さを常に感じていた。
それは、「背が高くていいね」と言われるのと同じで、身長は望んで高くなったわけではないし、身長が高いことで悩んだこともあるし、それを褒められてもね、と違和感を感じるのと同じだ。
背が高いと、かっこいい系のファッションは似合うが、可愛い系は似合わない。
そんな悩みは、背が高いことを羨ましがっている人には、なかなか言えない。
贅沢な悩みだと相手は思うからだ。

それと同じで、元々書くことが好きで、毎日書かないと気持ちが悪い、と思っているから、書いているだけなのに、「継続力がすごい」とそれを褒められるのは・・・と言う、なかなか理解してもらえないわがままな感情がつきまとう。
でもこれにも理由がある。

それは「継続力」なんて、大したことではない、と、私が思っているからだ。

毎日歯磨きすることはおそらくほとんどの人がやっているだろうし、絵が好きな人は毎日絵を描いているし、ピアノが好きな人は毎日ピアノを弾いている。
その結果世界で有名なピアニストになっている人もいれば、そうでない人もいる。それでも本人は「弾きたいから弾いている」のだ。
継続すれば全てが叶う、と言うのも違うと思っている。そして、元々何かを叶えようと思って継続している人ばかりではない、と思っている。
ただ好きだから毎日、気づいたらピアノを弾いていると言う人は、世の中にたくさんいるだろう。

そして、ここが一番言いたいことなのだが、「継続さえすれば叶う」と言う偏った考え方や、その押し付けは、「継続できない人の自己否定を促す」ことが怖いと思っているからなのだ。

天才とは、概して継続してなくても、できてしまうのだから。
凡人離れした集中力で、偉業を達成してしまうのが天才だ。
もちろん圧倒的に凡人が多い世の中だから、凡人は継続するべき、と言うのかもしれないが、凡人にも、天才的にできることがある。誰でも。

例えば、整理整頓をさせたら、唸るほど素晴らしいとか、字を美しく書けるとか、言葉遣いがとても美しいとか、計算が早く正確であるとか。
その個々が持つ「天才的な部分」ならば、楽に継続できるのだ。
私は書くことが好きだから、継続できているだけで、毎日計算しろ、と言われたら多分続かない。

自分のことを継続力がない、と責めている人はおそらくあなたが得意ではないことを継続できなかっただけのことだ。だから、まずは自分が無理なく、いや、むしろ喜んで、意識しなくても毎日続くものを見つけることが先だ。
歯磨きでも、洗濯でも、ご飯作りでもいい。ウオーキングでも、読書でもいい。
それらもひっくるめて、「自分は継続力があるかどうか」を自分で判断してほしい。
「嫌なことを継続する力」を、継続力とは言うのは、とても怖いことだと思っている。(なぜかは、わかりますよね?)

継続できると言う理由だけで、人を尊敬したり、賞賛するのではなく、その人が達成したことで評価した方がいい、と私は思っている。
継続力に相当するのが、圧倒的な集中力だと思っているからだ。
どちらがいいか、なんて関係ない。それぞれのやり方でやればいいだけだ。

「継続力が全て」みたいな風潮に、私はすごく違和感を感じていたようなので、今日のnoteをこうして書くことができた。
noteのネタの始まりは、小さな点。
さて、今日はどんな小さな点が見つかるのだろうか。楽しみだ。

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