城主ペネロペ

主にツイッタランドに住んでいる一介の城主

城主ペネロペ

主にツイッタランドに住んでいる一介の城主

最近の記事

「5.7.5.7.7で悪態つくのもいいですね」

職場の研修で同業種他事業所の面々が一堂に会した。私は「傾聴力を鍛える」だの「キャリアをマネジメントするために」というお題目の研修には懐疑的だが、講師の方が机上の空論にならないようにと様々な工夫をしてくだすってたので中々に楽しい研修だった。 そいでもって「傾聴力を鍛えるために」というトピックスにおいては、2人1組で5パターンで話をしてくださいねという時間が設けられた。 1パターン目が聞き手が話し手を無視するというものだった。私は話し手の番だった。 テーマは「最近の嬉しかった

    • ラーメン屋を3日でクビになる

      自分はNOが言えない人間だ。NOと言えなさすぎて学生時代に勤しんだアルバイトでシフトの穴埋め要員として活躍していた。すでに週4シフトが入っているのに更に入れて、家から大学までドアtoドアで3時間かかるのに「今日これから来れる?」の一報で「行けます!」と5限が終わったあとダッシュで向かい車に轢かれても「ケガないし、バイトがあるから大丈夫です」と警察も呼ばず「それはバイト来るなよ」と店長に怒られた。 もちろんお金は欲しかったが、私の中に断るという選択肢がなかった。自分の所為でな

      • 共感からは遠くても

        7年前、ツイッタランドのリアルアカウントから大河ドラマ感想絵アカウントを切り離した。好きな家老の絵を上げて、反応をもらえるのが嬉しかった。また、私の顔と本名を知らない人たちに、知ってる人には言いづらい愚痴やトラウマを吐露し「わかります」と言ってもらえたりして、嗚咽しながらハッピーになった。 近頃、自分の悩みが上手く言語化できない。あと多分、「この悩みと感覚は大勢に共感されるものではない」というふわふわとした確信がある。 人の認識によって、事実は如何様にも変わる。 私は「あ

        • 咳をしてもひとり 〜GWの再来編〜

          日記なんて自分のことしか書かないのだから、自分に興味がない人が読んでも面白くないのでは?と毎回思うが、この記事を一番読むのは自分なので「ならいいか」と毎回なだめている。 オープンな場で、誰かが見ているかもしれないという緊張感の中で選ぶ言葉は、自分が気づかなかった本音を差し出したりするので面白いと思ってます、はい。 前置きが長くなったが多分これ、日記じゃないな。今思う、自分に起こった過去の出来事の、現在の私が行う意味づけです。 突然だが、人生でモテたことがない。32歳の現在

        「5.7.5.7.7で悪態つくのもいいですね」

          桃合戦

          立てば悪口、座れば愚痴、歩く姿は自己嫌悪といった具合にネガティブな私なのですが、最近はそんな悪口愚痴自己嫌悪具合+性癖を知ってくれてる方々と建前0の会話をする事で、心の健康を保っている。 とはいえ寝る寸前は考えることしかできなくて、考えることといったらやはり自己否定方向なので、Youtubeの動画をラジオがわりに流して寝落ち作戦で就寝している。 最近はもっぱら歴史系チャンネルを好き好んで聞いている。歴史系チャンネルも玉石混合であり、眉唾もんは聞きたくないので大学や研究所な

          おこだぜ

          社会人歴10年に、やっとなった。10代の頃からは予想だにしなかった方向の大人になったが、不満はない。 ないがしかしだ、しなくていい経験もあるのだと10年で学んだ。 定時後のサビ残会議6時間耐久レースとか、過労からの居眠り運転でガードレール突っ込んだりとか、職場の先輩(既婚者)に社用車で胸揉まれたりだとか。 若いみぎりは、自分が不甲斐ないから自分が悪いから自分がNOと言えないから現実がこうなんだと己ばかり責めていたが、今は怒りが外に発散されているので、まあ、以前よりは、健全な

          無冠のヌー

          散歩をしていたら沈丁花の匂いがした。つい先日までは白木蓮の香りがしていたのにと思い至って、ずいぶん鼻が効くようになったことに気づいた。ワイヤー矯正のおかげで口が閉じるようになり鼻呼吸になったおかげだ。30代になっても身体は変わる。 昨日はKing Gnuのドームツアー最終日、はじめてのライブビューイングなるものに参戦した。 現地に行けないことがしこたま悔しかったが、それでもリアルタイムで音を浴びれるのは嬉しい。 今年に入り唐突にKing Gnuにはまり、殊更常田にはまり常

          鼻歌が光っている

          職場の同期の家に遊びに行った。馴染みのメンバーでお邪魔した。 サッカーアジアカップを観戦しながらお寿司を食べる。日本は負けた。 この家でバレーとラグビーもテレビ観戦したけれど、全試合負けている。もう見ない方が日本の為かもと私含め4人で頷いた。 今年に入って1ヶ月経ったけど、King Gnuのライブ行ったし失恋もしたよと報告した。家主が「アマプラにKing Gnuのライブあったよね」と流してくれた。 俺あの曲好き、と同期が鼻歌をうたう。 どうあがいてもエレクトリカルパレー

          鼻歌が光っている

          ヒヤシンスの枯れる頃

          中学の合唱祭の時、「お前一生懸命歌いすぎじゃね」と言ってきた同級生が蒸発したと聞いた。 同じ歌を歌ったのに、怪獣には心があるのにお前には無かったなと思った。 私とその同級生は元より仲が良いという訳ではなく、私がテニス部であちらはサッカー部で、テニスコートとサッカー場が隣り合っていたので少し話すくらいの仲だった。 とある昼休み、テニスをしたい、テニスラケットを貸してくれと、同級生に乞われたのでしぶしぶ貸した。昼休みが終わり「テニスむずいわー初心者だわー」と笑顔で返してきた。

          ヒヤシンスの枯れる頃

          蝋梅が目に痛い

          失恋したので散歩をした。3時間程歩いた。 埼玉の郊外。フォークリフトが集まる倉庫、長屋門のある農家、駐車場がバカでかいコンビニ。 途中、ラナンキュラスやアネモネを栽培するビニールハウスの横を通る。この辺りは花農家が多い。 庭先に蝋梅が咲いている。青空に黄色の花弁がハレーションを起こしている。 梅の匂いがする。はじめて蝋梅の香りを認知した。 そろそろ脇腹も痛くなってきたなと用水路で立ち止まる。 カワセミが水路の中に佇んでいる。 お世辞にも綺麗な水路ではないのに、なんとまあ。

          蝋梅が目に痛い

          偉大なる一頭

          2024年1月21日、King Gnuのドームツアー参戦、初めてのライブ参戦、名古屋場所。 とても混乱している人間の忘備録です。 ご縁があってチケットを手に入れて「楽しいライブだろうなあ」と気軽に行ったらとんでもなった。自分の身に何が起きたのか全く分からない。心臓が痛い。 ライブが終わり新幹線の中、翌日も仕事だからと少しでも寝ようと思ったのに、アドレナリンだか何だかが源泉掛け流し状態で全然眠れなかった。在来線の乗り換えも失敗。ホームで電車を待つ時、ガタガタ震えながら顔面が熱

          偉大なる一頭

          着る毛布か何かと

          実家に住んでいる。夏に一人暮らしのアパートを引き払って戻ってきた。 生まれて初めて自分で買ったソファー、思い入れも耐久年数もまだまだあったので、実家の居間に置いてある。居間には元よりソファーがあったので、新旧2台体制である(ソファーって1台2台なのかしら、単位) 朝、寝ぼけ眼でソファーに座る。座った人間の上におキャット様が座る。人間、トイレに立つ。おキャット様が不満そうな声をあげ人間から降りる。人間、用を足し居間に戻り、別のソファーに座る。おキャット様、人間の上に座る。

          着る毛布か何かと

          そうじゃろうなあ

          母と妹と私とで会話をしていた。ヤケ酒すると3日酔いになりヤケ喰いすると胃と腸が荒れ、それとは別に昨日は熱を出していたが、夕食後に食べ物の話を、母と妹と私とで談義していた。 好きな食べ物はあれど、その食べ物を嫌いな人の気持ちも分かるという話をする。話のターンはカレーを食べて胃もたれしている私だ。 「私、トマト好きだけど、あの青臭さ?が嫌いなんだろうなあと思うよ。納豆も好きだけど、納豆が嫌いな人はそうじゃろうなあと思うよ」 突然の老人口調になってしまったことに、母と妹と私と

          そうじゃろうなあ

          私はしいたけ

          気づかない振りをしていたが、どうやら人に嫌われてしまったらしい。 私が何かしてしまったのか何か言ってしまったのか、分からないが、どうやら人に嫌われてしまったようだ。 困ったことに、私はその人のことをだいぶ尊敬している。 私は全方位型気遣人間で、気が弱いのでとてもヘラヘラしている。対してその人は「人に嫌われても全く構わない」と態度にも言動にも出ていて、判断力があり、仕事もできる。見目も麗しい。 ルネサンス絵画の裸婦像のような体型と、ニキビ跡と大きい前歯と、前述した気の小さ

          私はしいたけ

          猫に慣れない

          30年くらい、猫と暮らしている。一人暮らし期間を抜いても四捨五入するとそのくらい。 私の3歳の写真にはすでに黒猫が写っている。大人しい猫で、毛がツヤツヤしていたことを覚えている。以前占い師に「守護霊5人と猫2匹が貴方を見守ってる」と言われたがそのうちの1匹だそうだ。そうであるなら嬉しい。 我が実家には納屋があった。祖父が仕事で使っていたらしい大きなミシンが放置され、戸板の建て付けは悪く、人の出入りも手入れもなかった。子供時分の私は秘密基地にしようと画策したが、あまりに埃っぽ

          猫に慣れない

          反ワクKARESHIと不親切な女④

          市井の男女の別れ話、やっとこさ完結です。後日談という程のエピソードはないのだけど供養として置いておきます。成仏しろよ。 元KARESHIと別れ迎えた3連休の中日、日曜日。職場の同期の家で、私含め5人の宅飲みが開催された。 己の別れ話はそこそこに、バレーとラグビーの試合鑑賞タイムに入る。5人のうち4人は「へえ、同日に試合やってるんだあ」くらいの温度感で、家主である1人だけがルールや選手を解説し、点を取るごとに拍手をし、点を失うごとに大声を上げた。相当楽しみにしていた様子。 だ

          反ワクKARESHIと不親切な女④