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唐突にヨーロッパ旅行した話

所用でヨーロッパ旅行に行った。所用でヨーロッパ旅行に行くことなんてある?それがあった。笑っちゃうけどあるのだ。めったに休めない職場から無理やり1週間休みを取って、この円安の海外旅行超逆風時代に私は渡欧した。旅行の雑感を適当に連ねる。

積み本だった最果タヒの詩集を読んだ
旅行中暇な時間が発生しそうだったので、積み本だった最果タヒの詩集を持って行った。案の定、トランジットが遅延して13時間カタールに滞在したり、列車移動で12時間一人座席で過ごす時間が発生して詩集を読み進めることになる。国境を超える海峡列車から見える21時になっても落ちない日や、40度の熱射を逃れたカタールの暗いホテルの一室。そんな環境で詩集を読んだ。全てを理解することはできなかったけど、ぽつぽつと気に入った一説を拾いながら、旅情と詩集を行ったり来たりした。多分読み返したら詩の情景と異国の思い出がセットで思い出されるのかもしれない。セット販売はなんかそれぞれに失礼な気もしなくもない。

カタールは40度の灼熱地獄

7月のヨーロッパは日が暮れてくれない
旅程はイタリア3日、フランス1日、イギリス2日だった。どこもビビるくらい日が沈まない。21時、22時でやっと日没。なんか感覚狂う。今まで気づかなかったけど、日没がある意味一日の終わりの始まりと体が覚えているみたいで、ヨーロッパの遅い夕暮れは、なかなか休まらなかった。

22時でロンドンはこの明るさ

海外行ったことによる変化
日本で当たり前の慣習が、海外では通用しない。トイレの使い方も地下鉄の切符の買い方も違う。現地の生活様式を体感して吸収すればするほど、レベルアップした感覚はたのしい。それは行かなきゃ分からない。疲れるが。

暴動真っ只中のパリ、シャンゼリゼ通り。ニュースとは対照的に昼のシャンゼリゼ通りはパレード開催されるほどおだやかだった

路上喫煙がすさまじい
イタリアもフランスもイギリスも、成人した老若男女が路上でバカスカタバコ吸ってる。確か室内は禁煙だから路上しか吸う場所無いはずなので、自然とそうなるのだけど、タバコ高いから日本よりタバコを吸う人少ないのかと思ったら、路上に関してはヨーロッパの方がフリーダム。

パリ市街。10人に1人は吸ってた気がする

治安悪いと感じた地下鉄
地下鉄はイタリア、フランス、イギリスともに治安が悪い。イギリスのロンドンの地下鉄は比較的落ち着いては居た。しかしどこもホームレスが車内を物乞いで歩き回り、ただならぬ空気だった。特にイタリアでは人生初のスリ被害に遭い、4万円の現金が一瞬で持ち去られてしまった。
手口はこうだ。5人くらいの女たちが発車直前に急に私に駅を尋ね始めてきた。私の周りを取り囲み、何語かもわからない言葉でまくしたてる。私が慌てていたら、何故かドアが閉まる直前にマッハで降車。残された私は財布が空っぽになっていることに気づいた。わずか10数秒の離れ業である。
タイミングや人数から、事前にカモになりそうな日本人がいるとホームにいた時から目を付けられて、まんまとカモられたのだろう。情けない話である。
奴らは盗んだ金で子供や旦那においしいハンバーグでもふるまうのだろうか。そのハンバーグはおいしいかい?おいしい?あ、そう。よかったね。
現地を知る人から、イタリアではコロナ流行を機にそういった犯罪が増えていると聞いた。
もし日本人のあなたが、ヨーロッパでは知らない外国人から話しかけられたり、尋ねられたとしたら。言っている言葉の内容は関係なく、カモ扱いされていると思った方がよい。

被害にあったイタリア、ミラノ中央駅。駅舎は豪華でも地下鉄ホームは危険

以上、雑感でした。観光地も一杯回った。

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