【つながる旅行記#280】中生代の海と、わけのわからん動物たち【東海大学自然史博物館】
前回は自分の個人的に好きなパラサウロロフスのアゴがあったりしつつ、豊富な恐竜展示を楽しんだ。
さてさて、移動した先の展示は……?
おお……これはまた実にテカテカなアンモナイトだ。
なかなか食べごたえがありそうなサイズだが、味はどうだったのだろうか。
そんなわけで始まったのは中生代の展示。
中生代はどこも暖かかく、様々な生物が繁栄していたそうだ。
展示ケースの中には有名な三葉虫がいっぱいいる。
……しかしでかいな。
いや、ダイオウグソクムシを思えば、これくらいのサイズはあり得るか……?
そしてディクラヌルスとかいう宇宙生物みたいな三葉虫もいた。
なんだかこういうワシャワシャした感じに宇宙生物を感じる自分がいる。
もちろん新宿御苑のメディニラ・マグニフィカにも同じものを感じたのは言うまでもない。
そしてテレビで人間の祖先と紹介されていた気がするピカイアもいた。
へぇ……
こんなのが人間の祖先なの……?
(※今ではもっと古いのが見つかってうんたらかんたら)
あのわけがわからないノズルを持ったオパビニアもいる。
やはりこの時代は面白い……!
……エビもいた。
いやエビて……(どう見てもエビだけど)
カニもいた。
……なんか名前はこういう感じでもいいらしい。
小さな生物たちを見終わったら、いきなり大きな頭骨の展示があった。
これはゴンフォテリウムとプラティベロドンというゾウの仲間らしい。
ゴンフォテリウムは上下に牙(前歯)が突き出していて、すでにそこそこ長い鼻を持っていたそうだ。
そしてプラティベロドンは下の前歯がシャベルのごとく突き出しているという謎構造を持つゾウだったとのこと。
……うーむ、進化の神秘。
そして説明文の「今の地球上にはアジアゾウとアフリカゾウしか居ない」という事実に今更びっくりした自分がいる。
言われてみればそれ以外のゾウを見たことがない。
かつては38属162種もいたというゾウだが、今はたった2種だけなのだ。
さて、こちらのサイみたいな頭骨はエンボロテリウムのものだ。
解説によると、この角みたいなものは鼻の骨らしい。
この生物は水の中に隠れつつ、この鼻の先端だけ出して息を吸うという水遁の術みたいなことをしていたとか。(硬いので武器にもしたらしい)
……またすごい構造だなこれは。
こちらはキロテリウム。
サイの仲間らしいのだが、サイみたいな角はない。
その代わりに下顎がなにやらすごく伸びているのだが、これは前歯だ。
これで盛大に植物の根っこを掘り起こしていたらしい。
(植物にとってはたまったもんじゃないな)
そしてこんなわけのわからない生物たちのいる世界をどうにか生き抜いてくれたのが我々人類の祖先たちである。
ここに展示されているのは、プロコンスル・アフリカヌスからホモ・サピエンスに至る頭蓋骨だ。
展示を見ると、脳容量がどんどん大きくなっていくのがわかるだろう。
でも実は、ホモ・ネアンデルターレンシスの方が我々ホモ・サピエンスよりも脳は大きかった。
……しかしもうネアンデルタール人は絶滅している。
生き残るかどうかは、脳のサイズだけの問題じゃないようだ。
とはいえ、我々の中にもネアンデルタール人のDNAは残っているらしい。
なにやら頭痛薬のイブプロフェンの効きやすさに関わるとかいう話もあるので、急にネアンデルタール人のDNAが身近な存在に感じてしまう自分がいたのだった。
そんなわけで太古の人類に思いを馳せつつも、展示はまだまだある。
自然史博物館、思った以上に良いぞ……!!
次回へ続く!
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