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予定調和と裏切りのシーソー

新しい職場で働き始めてから半年。
厳密には、不定期だからチョット足りてないけど。
毎度、人間って面白いな〜と感じている。

いつも事務作業をする仲間内では、
「人と話さずに済む書類整理だけず〜〜〜〜〜っとやってる仕事とかしたい」
なんて話していたのに。

実際に、派遣で働いていたときはそういう仕事についたこともあった。
はじめは「やった〜! 人と接する必要がないなんてストレスもなくて最高!!」と思っていた。

ところが。
ルンルンで仕事を始めたのも束の間。
毎日壁に向かってひたすら書類整理をする日々。
長机は脚がガタガタで頼りないし、短期間の派遣社員が座るのはクッションゼロのパイプ椅子。

自前の高級尻クッションを持つさすがの私も、腰が痛くなった。
8時間、あらゆる角度に尻の角度を変えながらひたすら書類の整理。
ほとんど誰とも話さないし、周りの人たちもまるで誰も存在しないかのような空気感。

一日中目の前に迫ってくるのは、くすんだクリーム色の壁。
ず〜っとくすんだ壁。

「疲れたね〜」
と息抜きに話す相手もいない。

誰かとこの疲労感を分かち合いたい。

誰とも話さなくてすむ環境に置かれてはじめて、自分が自分で思っているほど人が苦手なわけじゃないと気づいた。



今の職場では、知らない人とたくさん接する機会がある。
中には「なんだよ!」ってツッコミを入れたくなるときもあるけど、がっつり接客をするわけじゃないからそんなに苦にならない。

無用なトラブルを避けるために、自分的に精一杯愛想良く、明るく振る舞っている。つもり。
不特定多数の人に明るく振る舞うのはそれなりにパワーがいる。
帰ってくると、カバンも上着も投げ捨ててぐったり、になることもあるけど。

それでも人に会うって、なによりも刺激的。
顔が超怖い人が想像の100倍物腰柔らかだったり、チャラ男に見える人が一番やる気マンマンで真面目だったり。

子供の頃は「人を見かけで判断してはいけません」なんて教わって、そう信じていた。
でも大人になると、必ずしもそういうわけじゃないってことに気づいてくる。残念なことに。

今の仕事は、この残念な事態を裏切ってくれるのがめちゃくちゃ面白い。
いろんなタイプの人間を直に見られるのも。

なんて面倒くさい性格なんだろう。
人の気持ちを深読みしすぎてすぐ疲れる癖に、刺激が大好き。

たぶん半年くらいしたらまた「もう人と話さなくていい仕事しかムリ……」とか言ってるのに。

それでも楽しいと思えるうちは思いっきり楽しんでnoteのネタにするなり、創作の肥やしにしてやるぞ。

明日もうれしい裏切りを期待して、仕事がんばるぞ〜!



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