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#5 ついに日本に戻る、ために小さな嵐の昨日今日

かれこれ1年半以上、北インドのハリドワルという、ヒンズー教の聖地にいます。

昨年夏にビザが切れたにも関わらず、パンデミックの特例で、ずっとインドに滞在していられたのですが、8月いっぱいでその特例も終了、今月中にエグジット・パーミットというものを取って、9月の便で日本に戻る見込みになりました。

こうなるだろうことは、ふた月ほど前から大体わかっていたのですが、うちの奥さんが日本には帰りたくないもので、8月末が近づけば、また滞在の延長が許されるのではないかと、一抹の期待をいだいて待っておりましたが、ああ、残念、やはりインドとはお別れです。

お隣のネパールに入国できそうだったのでいろいろと調べてみましたが、結果としては旅行保険の条件が合わせられず、断念しました。

デリーから羽田まで直行便で8時間半ほどの空の旅、一人片道15万円弱のお値段は、パンデミック前のバンコク経由の安い航空券に比べると、3 - 4倍ですかね、いやはや高くてめげます。

それはともあれ、国際線に乗るには出発72時間前以内のpcr検査陰性の証明が必要で、その検査がハリドワルではどこでてきるのか、近くの病院でできるらしいので、一人で行って72時間の制限も含めて検査を受けて証明書をもらえるか聞くのですが、こちらの英語能力の低さと耳の悪さも手伝い、多分できそうなんたけど、今ひとつ要領を得ない。検査自体は無料で、証明書が邦貨数十円程度でもらえるというのですが。

その結果、奥さんに駄目出しをされて、もう一度聞きに行くと、証明書が出るまでに2 - 3日かかると言われ、デリー経由での出国ですから、ハリドワルの病院で受けていたのでは間に合わないことが判明。

そうしてネットで調べたところ、デリーの空港で有料だけれどpcr検査ができるのが分かって一安心。

などなどということを、昨日今日とばたばたやっておりまして、すると当然奥さんとのやり取りが多くなり、奥さんは病み上がりでまだ本調子ではないのに、さまざまな彼女の指令に応えきれないわたくしめは、緊張のあまりヒートアップして口調が激しくなります。

そんなわけで、わーわーぎゃーぎゃー騒がしい時間が長くなり、今、そろそろ夜の10時半ですが、ようやく落ち着いてこれを書いておるのですが、はい、冷静になって考えてみると、奥さんからちょっと強い口調で詰問されたからと言って、こちらが一々頭に血を上らせてわーわー言う必要はないのであります。

そんなときこそ、よく自分の状況に気づくことが大切です。緊張は体のどこに現れているのでしょうか。腰か肩か、それとも首筋か、そうして緊張に気づいたら、そこで感情のままに言葉を放り投げるのではなく、感情の放出はぐっとこらえて一旦立ち止まり、自分の緊張が和らぐまでじっと観察をしてみたらよいのです。

とまあ、このように書くのは簡単ですが、実行はなかなか難しいことですから、三歩進んで二歩下がるくらいの微速前進の心がけで、日々研鑽していこうと思うのでありました。

てなことでみなさん、ナマステジーっ♬

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