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24 安住の地を求めて

ぼくの人生は、行き当たりばったりです。

多数派の流れからは距離を取りながらも、何となく周りの流れに、適当に合わせたり、適当に逆らったり、巻き込まれたり、流されるままに沈没したり、そんなことを繰り返しているうちに、もうじき57歳の誕生日を迎えます。

そんなぼくですから、安住の地を特に求めているというわけでもないのですが、インドに長くいて、環境中の化学物質に起因すると思われる体調不良に悩まされていたりすると、少しばかり弱気になってしまって、

「ああ、稼ぎは少なくてもいいから、どこかに落ちついて暮らせる場所はないだろうか」

などと夢見がちな想いをいだいたりするのです。

❝❝
東京はいまも好きで、ときどきなら遊びに来たいと思うが、もう長期では住めないだろう
❞❞

Kさんは確か愛知のご出身だったと思いますが、彼が河口湖でしばらく働き、次は西表島で働くことになって、その移動の途中、東京へ向かう折りにこう書いているのを見て、何となくその気持ちが分かるように思いました。

ぼくは東京の世田谷で生まれ育ったのですが、伊豆や東広島にしばらく住んだり、そして海外暮らしも長くなりますから、東京の便利さや刺激の多さに魅力を感じないわけではないけれど、たとえ不便でももう少し自然に近いところで、ゆっくり暮らしたいなと思う気持ちが強いのです。

今月末にはぼくも日本に戻ることになりましたが、フクイチを経験した日本で、パンデミックが世界を覆う中、わざわざ東京に住む選択肢は取り敢えず今はありません。

でも、東京が嫌いというわけじゃないし、両親は世田谷に住んでるし、状況次第ではまた東京に住む可能性もあるわけで。

そんなこんなの考えが、頭の裏側辺りで渦巻く中、友だちを頼ってまた東広島に行くか、それとも奥さんの実家に近い福岡辺りに行ってみるか、決め手に欠けるまま、成り行きまかせの日々を送っております。

今日はついにデリー発羽田行きの航空券を取ったので、もう日本はほんの鼻の先というところまでやってきました。

(この航空券を取るのにも、クレジットカードの関係で冷や汗をかいたのですが、その話はまた別の機会にしましょう)

その割には現実感がないままのんべんだらりとしていて、こんな文章を書いては現実逃避をしているような気がしないでもないですが、上手に暇を作っては気持ちよく暇つぶしをして、奥さんに怒られない程度にだらけながらも、しっかりと精神衛生を保って、今日も明日も元気に生きていこうと思っています。

てなわけでみなさん、ナマステジーっ♬

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#随想詩 #短編小説 #エッセイ #コラム #望洋亭日乗


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