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2号で終わった雑誌『メガヴィーナス』と後継誌『G-type』

※この記事は12月13日に更新しました。「11月分の記事」の更新が遅れてしまい、大変申し訳ございません。

前置き

ゲーム雑誌の『ファミ通』のような感じで、エロゲ雑誌というカテゴリがあります。

2001年4月の「ちゆ12歳」では、こんな風に書きました。

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その後、『E-LOGiN』は2003年、『PC Angel』は2012年、『パソコンパラダイス』は2015年、『TECH GIAN』は2021年に歴史を終えて……。

現在では、定期的に出ているのは『BugBug』と『メガストア』だけになりました。

かつてのような形態で出るフルプラスの「エロゲ」の本数は減り、FANZAやDLsiteが栄えて……といった変化があり、昔のような「エロゲ雑誌」の役割も減ったというか。

 

『メガヴィーナス』

そんなこんなで、エロゲ雑誌が栄えていた頃の思い出話をします。

1998年10月に、『メガストア』の増刊で『メガヴィーナス』というのが出ました。

表紙は、『D+VINE[LUV]』『らいむいろ戦奇譚』などのメイン原画・本田直樹先生。

「グラビア中心のエロゲ雑誌」「CGのエロ本」みたいなコンセプトで、描き下ろしイラストもたくさん載っていました。

ビジュアル寄りの誌面づくりは、のちの『メガミマガジン』に近いと言えなくもない……かも知れません。

 

内容

目次ページは、こんな感じ。

「末永くよろしくお願いしますね!」と言っていますが、この次の号で終わります。

読み物系も充実していて、たとえば「妖獣アニメ大全」という特集は、こんな感じで6ページも続きます。

『メガヴィーナス』Vol.1

資料価値のある部分と勢いと思いつきの部分が混沌とした良記事でした。

それから、「業界に入るには」という記事では、エロゲメーカーの入社面接を受ける際の注意事項に言及。

いちおう自分なりにはまともな格好をしていこう。面接する人はキミがいつも背広だなんて期待していないから大丈夫だ」

「声が小さすぎるというのはまずはねられる。電話に出たりできないとだめなのだ。いちおう普通にしゃべる努力はしよう。おたく者特有の地面から出てくるような声はそう一朝一夕には直らないけどね」

……てな感じで、エロゲ会社には社会人とは思えないような社員が多いのは事実だが、せめて続ける気のある人だけ受けろ、ということでした。

 

「ヴィーナス学園」

この時期の雑誌には、「読者参加企画」がよくありました。

以前の記事で触れた『学園トライアングル』とか、

学園トライアングル(パソコンパラダイス 1995年6月号)

『電撃G'sマガジン』の『シスプリ』『ハピレス』の類とか……。

ハッピー・レッスン(電撃G'sマガジン 1999年10月号)

そういうアレで、『メガヴィーナス』でも創刊号から、「ヴィーナス学園」というコーナーがありました。

『メガヴィーナス』Vol.1

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