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体調不良は正直に

この記事は パーソル と note による投稿コンテスト #私らしいはたらき方 の記事です。

裁量労働制である

これが、私が私らしく働けていける理由の一つです。エンジニアとして現職に入社してからは専門業務型裁量労働制として。また、社内転職をして以来人事としては引き続き企画業務型裁量労働制という形態で勤務しております。

私自身あまり体が強い方ではなく、病弱・・・というほどではないですが定期的な通院を必要としています。また時折免疫系が悪化して即座に薬を処方してもらう必要がある病気にかかることがあり、即座に通院するのが望ましいケースが発生します。(我慢できるんですが、めちゃくちゃQOLや仕事のパフォーマンスが下がります)

私の働き方においては「半日働いたとしても○時間働いたとみなす」という制度があっているのです。

通常の勤務の場合このようなケースでは「半休」を取得しての通院が多いと思いますが、ただの定期通院の場合4時間もの休みは必要ありません。そもそも休みは病欠ではなくて計画有給休暇として使ったほうが良いですよね。

「小さく倒れる」

裁量労働制であることを最大限活用するために、私は病欠、または病気になる前に「小さく倒れる」ことを意識しています

こちらのグラフのように、メンタルもそうですし、病気も我慢して悪化すればするほどその復帰に時間がかかるものと思います。まあ一般的な病気であれば2日もすればもとに戻れはしますが、体調不良によってパフォーマンスが落ちた状態で仕事をすることが得なのかといえばそうでもないでしょう。

ちなみに、小さく倒れるとは、主に朝1〜2時間の遅刻を許容してもらうことです。

正直な体調不良

今回の note のタイトルにしていることで、私は結構重要だと思っていることがあります。それは「体調不良で休みます」と言わないことです。より具体的には「ちょっと疲れがたまっているみたいなので休みます」など、できるだけ具体的に伝えることです。
心理的安全性が高ければ(*)、もっと具体的に「ちょっとやる気がでないので」とかもありでしょう。まあそのことを「なんか調子悪い」とはいうので、体調不良であることには違いないのですが・・・。

* 心理的安全性と言うと大げさですが、やる気が出ないためにパフォーマンスが悪くなってしまいそうだという状況ですら伝えても対人関係におけるリスクは少ない状態である、ぐらいのニュアンスです

なぜ体調不良と表現しないか、という背景には...

夜遅くまで飲み会があり、翌朝体調不良で午前休という連絡が来る。あるあるですね。周りの人も二日酔いか寝坊だなってわかってます。会社では、またまた〜ってみんな思ってます。

一方で高熱が出てしまったとかもあるかもしれません。その体調不良と寝坊はわけて捉えてもらったほうが良いと思います。

もちろん、有給休暇の取得理由と同じく体調不良の事由を正直に報告しなくてはいけないということはありません(**)。生理休暇など言いたくないことも多いでしょう。しかし、双方に必要な心配をかけないという面では、日頃からここまでは言っても大丈夫という関係は作っておきたいものです。このくらいの体調不良はそもそもよくあることなのか、それともちょっと今回のやつはやべえやつなのか。または業務などなどでサポートが必要なレベルなのか、長引く可能性があるのか。そういったことを自己開示していくのも、互いにサポートしあえる関係作り、自分のはたらく環境をはたらきやすくしていくことに一役買うかなと思っています。

「心配してくれちゃん」と思われるのはちょっと嫌ですが、心配の必要がないときに心配をかけないようにすることも大事かなと思います。

** とはいえ昨今の情勢上、特に発熱に関しては会社から状況を説明するように求められるかとは思いますが・・・。

裁量と責任と権限の不安

一方で、採用活動をしていて、裁量労働制であることイコール残業し放題(当社では稀に揶揄して「定額働かされ放題」と呼称します)なのではないかという不安を持たれる方がいらっしゃいます。裁量労働と名ばかり管理職、つまり残業代を出さないですむ会社都合の労働形態なのではないか、という不安ですね。

確かにそのような使い方をしている会社もあるかもしれません。また在宅勤務により業務とプライベートの分け目がなくなり、仕事の時間がとても長くなっているという問題点が指摘されています。厚労省からのテレワークに関するガイドライン にもこのあたりは述べられていますね。

一方、在宅勤務のやりかたとしてこまめに休憩をとることであったりとか、業務の進め方に関する裁量をもっと与えるべきという議論もあります。もちろん人によって業務内容が異なるので一概には言えませんが、在宅勤務で実施するような勤務は労働を時間で管理するのではなくその成果物により評価されるようなはたらき方がもっと推進されれば良いなと思っています。

そういったはたらき方を「自ら選べる」ことこそが裁量労働制のポイントであると思いますし、裁量労働制として契約するかどうかも会社と相談して自ら選んでいくべきです。もしそこに責任などに対しての不安がある場合はきちんと上長・会社と相談しましょう。(転職の場合は、最初は裁量労働を選ばない、という提案をしても良いと思います)

おまけ:エンジニアだったころの裁量労働

私がエンジニアだったころの裁量労働で良かったなと思ったことは下記のようなことが多かったです

・業務時間中のセミナー参加
 ・現在ならオンライン開催も多いのでより恩恵を受けられると思います
  ・今でも人事職として恩恵を受けています
 ・業務で、というとどうしても「許可を取る」ハードルがあります
   ・業務に直結しないかもしれないものに参加するチャンスを逃しがちです
   ・ポイントはこれを「自己裁量で判断できる」ってことです
・コード書いててノッて来た!ときに残業を気にしなくて良い
 ・昔々の話ですが気づいたらAM3時だったことはありました
  ・深夜労働になるのでコレはダメw
 ・その翌日は12時開始などに調整できる
・ダメなときは堂々と昼寝w

まとめ

最近では sick-leave 制度などにより病欠に関してはそもそも休暇の扱いを変えていたりする会社も増えてきています。体調が悪いときは「無理しないで」と言われると思いますが、どうやったら無理をしないで働けるか。その一つの方法が私にとっての「小さく倒れる」という方法でした。

そして小さく倒れるために普段から倒れる手前の自身の体調の把握と表現、これにより周囲に自分の状況を伝えていける関係性を作っておくこと。これが大事だと思います。

まあ、新入社員研修など、間違いなく9時からスタートしなきゃいけないなどの時間に縛られる業務もありますけどね。それこそ、そのシーズンが来る前と終わった後に小さく倒れたり、リフレッシュのための休暇を取得するなどが自己管理といえるのだと思います。

自身の体調と先に控えるスケジュールをきちんと把握し、適切なサイズの休みを取って周囲に過剰な迷惑をかけない。私にとってそれを支えているのはが裁量労働というはたらき方なのです。

おまけ2:人事視点で

労務管理担当の観点からは、年5日の年次有給休暇の確実な取得 を考慮しなくてはいけないのですが、小さく倒れる習慣があると病欠はめっちゃ減りますw

5日とかいうみみっちいことは言わず、有給休暇については計画的に病欠以外の理由で取りましょうね!これ意識しないとうっかり取得できないので。

おまけ3:小さく倒れるで検索してみた


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