藤本栄大

千葉県船橋市にあるふじもと皮フ科クリニックの院長です。 一般的な皮膚病から美容皮膚科診…

藤本栄大

千葉県船橋市にあるふじもと皮フ科クリニックの院長です。 一般的な皮膚病から美容皮膚科診療まで、皮膚に関する悩みをワンストップで解決することを目標に運営し、オンリーワンのクリニックを目指しています。クリニック運営に関すること、学んだことを投稿したいと思います。

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京都芸術大学を卒業してー学びについてー

 一連の自己紹介については今回で最後となりますが、私は、2021年に京都芸術大学芸術学部美術科書画コースに入学し、2024年3月16日に卒業したのでこの経緯と感じたことを書きたいと思います。 <経緯>  私の経営するクリニックの壁には絵画が飾ってあり、定期的に入れ替えています。実はcasieというアートのサブスクサービスを利用し、定期的に入れ替えを行っています。過去にcasie様からインタビューを受けたことがありますのでこちら(https://note.com/casie

    • 土曜日の診療体制の変更について(当院に通院中のかた向け)

       今回は当院に通院中の皆様にご連絡およびご協力いただきたいことがございましてこちらを投稿します。  結論を先に申し上げますと、2024年11月1日より、土曜日の診療体制を変更させていただきたいと考えております。  当院は、2015年6月に開院し、皆様のご支援のお陰で、2024年6月で10年目を迎えます。  湿疹水虫などのありふれた皮膚病から、しみとり、脱毛のような美容に関するものまで、皮膚に関する悩みをワンストップで解決するというコンセプトのもと運営してまいりました。  ベ

      • 当院を選んでいただく理由について

        <投稿の理由>  みなさんが医療機関を選ぶときに何を基準に選ぶのでしょうか?  場所の利便性、知り合いからの紹介、google口コミを含めたSNSの情報、検索結果、クリニックのサイトの情報、医師のメディア露出度、医師の経歴など、様々な判断基準があると思います。実際、私が他の医療機関を受診する際には、事情を知っているところや友人からの情報を元に選ぶことが多いです。  ただ、知人の情報などがなく選択する際は、医療従事者ではない一般の方と同じだと思います。その場合にどういう医療機関

        • 私達がドクターズコスメを販売している理由について

           当院では、一般の保険診療だけでなく、脱毛やシミといった美容に関する診療も行っています。  開院当初は脱毛器、Qスイッチレーザーのみで開始しましたが、その後皆様の様々な要望にお応えできるよう医療機器を増やしていきました。そして当初は医療機器での治療に注力していたため、普段のケアについては、刺激を避ける、紫外線を避けるといった、基本的なケアの注意という程度に留めていました。  通常診療では現在治療方針や経過観察を行うのに肌診断装置を用いた評価を行いながら診療を行っています。

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        京都芸術大学を卒業してー学びについてー

          ”人生はあなただけのものじゃない”

           これまでの投稿の流れと大きく異なりますが私が好きな本を紹介します。  トム・ラス著 ”人生はあなただけのものじゃない” です。  2022年に出版された本で、出版直後にすぐ読んで、その後も生きる姿勢、毎日の行動指針として時折振り返って読んでいます。  翻訳本ですがとても平易な言葉で書かれていていますし、ボリュームも少ないのであっという間に読み終わります。それでも読むたびに考えさせられます。  私は比較的ビジネス本をよく読むのですが、当初さほど期待せずに読み始めたなか、

          ”人生はあなただけのものじゃない”

          私達が巻き爪治療に取り組む理由について

          私達が巻き爪治療に取り組む理由について投稿いたします。  一般に巻き爪と言われるものには、様々なものが含まれています。  爪が皮膚に食い込んで炎症を起こす陥入爪、外傷などをきっかけに爪が何層にも重なり厚くなった爪甲鉤彎症、爪の下に白癬が感染して厚くなる爪甲下角質増殖、その他の爪の疾患など、爪の変形をきたした様々な状態を細かく区別することなく一般にまとめて巻き爪といわれることが多いと思います。  狭義でいうと、痛みや炎症はないものの爪が湾曲している状態が巻き爪となります。それ

          私達が巻き爪治療に取り組む理由について

          アトピー性皮膚炎の新しい治療薬について

           アトピー性皮膚炎は、多くの方が一度は耳にしたことがあると思われる代表的な皮膚疾患の一つです。従来、科学的な根拠がある有効な治療としては塗り薬での治療が主体で、一部免疫抑制剤の内服薬がある程度でした。  近年 医学の発展によりバイオ製剤やJAK阻害薬といった新しい治療が登場し、従来十分にコントロールできず生活に支障をきたすような重症な方も、塗り薬は不要となるぐらいまで十分にコントロールできるようになってきました。  ただし、新しい治療を行うには、クリニックで導入することが

          アトピー性皮膚炎の新しい治療薬について

          just for funからonly oneに

           当院では年に1回スタッフ全員で経営方針発表会というものを行っています。そこでは、1年間の振り返りとともに、来年以降の方向性を私が発表し全員で方向性を確認します。  皆で共有する方向性というのは、細かいオペレーションの話も行いますが、いちばん重要なのは、経営理念、ミッション、ビジョン、バリューとか、社是等様々な呼び方や会社によって様々な定義と表現方法がありますが、平たく言うと私達が大切にしている価値です。その価値を共有して一緒に仕事をしているとカルチャーが出来上がっていきま

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          自己紹介3(クリニック開業から芸大生へ)

           防衛省を退職後、一つの場所に腰を落ち着けて仕事をするにはやはりクリニックの開業という選択肢になりました。すなわち医師という立場だけでなく経営者となるわけです。ただ経営者としての経験はないので、一度転職を経験し経営を学び、それまでに経験の浅かった美容皮膚科診療も経験しつつ、その間にリサーチを重ねて現在の船橋市で開業しました。  当院のサイトに書いてあるように一人の患者を長期で診療することで病気を抱えた人を理解できるようになるし、病気の本質がわかるようになると恩師に教えを受け

          自己紹介3(クリニック開業から芸大生へ)

          自己紹介2(防衛省退職まで)

           卒業した大学が防衛医科大学校ということから、卒業後は医師、特に皮膚科医としてのキャリアを積むのと並行して、自衛隊の様々な活動や業務にも従事しました。  皮膚科医としてのキャリアという意味では大学院での基礎研究がとても心に残っています。未知のことに仮説を立てて実験で証明するという過程で、実験は幾度となくうまくいかないこともありましたが、その都度今は亡くなられた指導教授と1対1で夜遅くまでディスカッションしたのが、振り返ると本当に良い思い出ですし贅沢な時間でした。そして大学院

          自己紹介2(防衛省退職まで)

          自己紹介1(大学卒業まで)

          noteを開始する多くの方と同様に、自己紹介を投稿します。 とはいえ、実は私の経歴の概略は私の経営するクリニックのHPにかかれていますので、ここに書かれていない部分について投稿します。  私は鹿児島出身でとても田舎なところで育ったため、中学生くらいまではさして勉強することもなくのんびりと過ごしていました。ただ、中学全体で強制的に高校受験の模擬試験を受けたときに、近隣の進学校にはとても合格できないような成績で、そのときに初めて、自分は何をしたいのだろうと見つめ直しました。その

          自己紹介1(大学卒業まで)

          投稿開始のきっかけ

           湿疹水虫などのありふれた皮膚病から、シミ治療、脱毛など美容皮膚科領域のことまで、皮膚に関する悩みをワンストップで解決するというコンセプトをたてて、船橋市の北習志野駅にある医療モールで開業し、2024年6月で開院10年目になります。  スタッフ4人と私とで小さく運営を開始し、人員も医療機器も少しずつ増やし、現在の場所で拡充できるだけ拡充してきました。思い返すと本当に紆余曲折ありながらもこれまでなんとか運営できたのは、支持して来院いただいている方々と、取引のある関係者、応援して

          投稿開始のきっかけ