情景らしきものを書いたり歌ったりして綴っています。

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マガジン

  • 夢みる日記帳

    朝が来る直前の夜 夜が来る直前の夕方 向こうをうっすら透かして見えるカラフルな物とか 冬のあったかい風とか夏の涼しいきらめきの風 さらっと一粒落ちてもう出ない大粒の涙 アイスクリーム プラスチックのうちわ 天気の良い日の読書 雨の日の風鈴 波の音がして裸足 白い服 寒いときのぬいぐるみみたいな服 心がごまかせない人の声 割れたガラスの断面 みたいなものを記録していきます。

  • 胸中の手記

    感覚に集中しようとして生きると人はどうなるのかという実験をしている人の生活を描いている日記風小説。

  • おとぎ

    考えたおとぎ話。人生の冒険を楽しみたい人向けです。

  • 覚えておきたい。腑に落ちた。勉強中のこと

  • 11,729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす

    毎日1通の手紙を書いて更新しています。 完成すると一点ものの手紙の綴りが出来ます。 手紙は一通一通封筒に入っています。 大事な気持ちの手紙が届いたり、自分で出さずに保管する手紙でも、日記とは違う感性で書かれた誰かを思ってのものが形に残るように工夫してあります。

最近の記事

5月27日 生物は不思議

5月27日 月曜日 強風曇り 今日、白い猫と目が合いました。 本当は猫は横切ろうとしたのだけど、わたしが話し掛けたくなって、ニャと言ったら、立ち止まってくれました。 しかし、猫にしてあげられる面白い話が思い浮かばなかったから、ごめん。何もなかった。と言ってお別れした。 機会があればね。何か考えておこう。 仕事上がりには、漢字について考えていました。 愛という漢字の心を抜いたら受(とはちょっと違う、中がコンピューターで表せるのかわからない字)という形になるけど、受けるの受

    • 5月26日 思い出したこと

      5月26日 日曜日 晴れ 風の吹き抜けている日。 わたしは今日、動物たちと、友達だった。 部屋に帰ったら、透明なものを増やしたい。 世間との、向き合い方がわからなかった。 だんだん、少しずつ、朝から夕方にかけて、わたしが探していて、人生で、何回かしか見つけられなかったものがどんな感じだったのか、思い出してきた。 それを増やしたかったけど、自分から集めたり、呼んだり、つくったりできるかもしれないと、今日まで思いもしなかった。 見つけた。こういう感じのみたま(こころ)が、

      • 大事なお話(柔順な人こそ表現してください)

        大事なお話 (起こった出来事そのものは、いろんな方にとってはそれほど大事ではないのですが、柔順な方々が自分の身を守る方法として必要なときもあるかもしれませんので、同じことで悩んだらいつかまた読んでいただきたいと思います。) わたしはここで文章を書いてきました。歌って、動画まで録れたときは公開してきました。そこで災いを呼び込むことになってしまいました。だからわたしは書くのも歌うのも、やめようかと考えました。 災いとは、ここに書いたものや公開した歌などに、柔順さと、あまりに

        • 胸中の手記 5月21日 わたしの親友皮膚の中

          5月21日 火曜日 曇り 26時間ほど、食べるのも忘れて、自らの指針というものをはっきりさせたく、考えていたら、どうなったと思う?どうなったと思う? 人間は、食べないと、お腹が減って、変な音が鳴るのよ。別の生き物が中から呼んでいるみたいな音がするのよ。 やっと鳥の肝を煮て、多めに御飯を食べて、安心していたら今度はね、胃がびっくりしたんでしょうね。痛くて痛くて何も出来ない。 胃散を飲むと唾がたくさん口に出てきて、 酸の海に撒かれた薬が肚の中で泡立っているみたいだった。

        5月27日 生物は不思議

        • 5月26日 思い出したこと

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        • 胸中の手記 5月21日 わたしの親友皮膚の中

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        記事

          胸中の手記 5月20日 芸達者の武士

          5月20日 月曜日 雨 少しずつ、昨日の夜から雨が降っていた。 見えないで、音もしないで、ただ濡れるから、わたしは喜んでいなかった。 朝、雨はもっと降っていた。 仕事が長引いて、帰れなくなった。 その間に恋の告白などあった。 わたしは芸達者の武士を慕って 告白をお断りして、後輩の手伝いをした。 後輩は「あとはお任せください。先に帰れますよ。」と言った。 残っていた仕事をしなくてよい連絡があって、結局みんな同時に帰れることになった。 そんな運命の流れです。 やっぱり芸達者の

          胸中の手記 5月20日 芸達者の武士

          胸中の手記 5月19日 楽しみ親しみ

          5月19日 日曜日 雨 コインは言いました。 「心から喜んで、人とも親しみなさい。自分のすることを心から喜んで。」 おお、弾く弦から美しい音が出るといいよね。 紡いでいる言葉から、人とわたしの同じ喜びが浮かび上がるといいよね。 雨が降った。わたしは何でも頭を下げる。 道を渡る間少し待ってくれた人、塞っている道を開けてくれた人。 だからわたしも待って、わたしも道を開ける。 コインはこんなことも言いました。 「自分の才能を捨てて、あなたの持っているものを欲しがって口を開けて

          胸中の手記 5月19日 楽しみ親しみ

          胸中の手記 5月17日 思い切り

          5月17日 金曜日 晴れ ちょっと面白い曲(面白いのではなくて、変わっているというのでしょうか)を作ったから、聴いてもらいに行った。仕事をしている方々に。今日のわたしは自己採点が低い。 練習時に完全集中したときとは、明らかに精神状態が違うのです。 結果どうあれ、完全集中のあの気分の良さと納得の仕方が欲しかったというわけです。 しかし完全に目の前の人達を無視してもいいものか、完全に集中してしまった結果を、人々と分け会えるのが最も良いのか。 (わからないから)コインを投げた

          胸中の手記 5月17日 思い切り

          胸中の手記 5月16日 オセロ

          5月16日 木曜日 曇りと強い風 目が覚めて顔を洗ってパッパと化粧して割り箸と遊んでいるわたしの子どもの代理と遊んで服を着替えて洗濯機を回して鍵と財布と支払いの紙を二枚持って、 玄関を出て階段を下りて道を走って風に当たって立ち止まって空を見た。 「大丈夫だわたしの中には、わたし以外の人もいる。」 コンビニに行って支払って、郵便局に行って、行く途中の公園のベンチで熱心に本を読んでいる日焼けして真っ黒の老紳士いて立ち止まって、公園に立ち並ぶ樹木を見た。 また走って郵便局に

          胸中の手記 5月16日 オセロ

          胸中の手記 5月15日 たんぽぽの綿毛

          5月15日 水曜日 晴れ さあ、怒られたり貶されたりして、謝って反省して、本当に願っていることを、自分を慰めながら、諦めることまでは先延ばししてきたけれど、今日も、明日も何とかして、試験をまた受けに行こう。 とても恐い(手書きでは怒られたりが恐られたりに間違っているから、余程恐い)、とても恐いけれど、行ってきます。 自分が何に感じ入っているのか、もっとよく、わかりますように。

          胸中の手記 5月15日 たんぽぽの綿毛

          胸中の手記 5月14日 現実的な夢と現の間

          5月14日 火曜日 曇り 夢と現の間にいたことはありますか。 寝入り端だったのだと思う。わたしは生活の中で、一心不乱に進めない時があって、それは望むようになれない自分より、人の何かの意思が介入してきたと思って、どうにかそれを振り払うのに目を閉じて、気にしない気にしない。さあわたしは何を求めているの?誰を大切にしたいの?どこに進みたいの?と問いかけて、自分の意思のほうを確認していると、眠りかけて、口に鍵が当たった。口が半開きになっていたから歯にも当たって、咄嗟に噛んだら金属の

          胸中の手記 5月14日 現実的な夢と現の間

          胸中の手記 5月13日 ごめんなさいと三回口走って枕の血を洗った

          5月13日 月曜日 雨 夜中、蚊の飛んでいる音が漂ってきてね、この音が聞こえると、刺されたかどうかもわからないのに痒いような気がしてきたからあちこち掻いて、聞こえるたびに耳を叩いていたんですよ。 寝るのを諦めて薄暗いところで起き上がって借りものの布団を見ていたら、消しゴムの消しカスみたいなものが二つ落ちていて、電気を点けたらね、枕に、直径4ミリくらいの血の滴が落ちていて、その横に蚊が倒れてた。 瞬間を捕まえた。二重の複雑な気持ち。 わたし、蚊も打ち落とすほど速く動けるの

          胸中の手記 5月13日 ごめんなさいと三回口走って枕の血を洗った

          胸中の手記 5月12日 狂乱の宴の中

          5月12日 日曜日 曇り 狂乱の宴のようなものを、人々が繰り広げている間、真面目に振る舞い続けると、人々は親しみ込めていう。 「君が最も狂っている」 一瞬たりとも気を緩めずに、狂乱の中を踊り続けて、人々が文字も数字も忘れている時間。 あとでわたしはそれを字にして数字にする。 親友は人生に時たま現れる。 愛しき人は常に現れて夢の中にも外にもいる。 追いかけずに狂乱の中も真面目に踊って真面目に胸の中の火を消さないでいる。朝も夜も、ぐるぐる引っ繰り返り続ける間も。眠る間も。 今

          胸中の手記 5月12日 狂乱の宴の中

          胸中の手記 5月11日 負けるなお人好し

          5月11日 土曜日 晴れ、強い風 練習とは?練習とは何の練習をしているのか?(自問自答) 真っ直ぐかつ心地よい、イメージが伝わるような表現を自分で、せめて自分でできていると確信が持てるようになるまでやってみている。 ということは、出来ていないと思っているところがあるわけです。 だけどわたしが出来ないでいるのは(一番に)挑戦です。 人の好さばかり誉められて、腕を認めてもらうことは、近ごろ少しあっただけですから、おろおろしている。 人の好さというのは、お人好し当人には全く何の

          胸中の手記 5月11日 負けるなお人好し

          胸中の手記 5月10日 眠気よ明日死ぬなら

          5月10日 金曜日 晴れ 練習中に、眠くて仕方がない。 書こうとするときも、眠くて仕方がない。 眠れないほど胸が痛んだ夜に、わたしを自由にしてくれたのは、歌うことと、書くことだった。 だけどやろうとすると、眠くて仕方がない。 労働も、家事も、するときは眠気がない。 楽しいお話の時間も、眠気がない。 すると落ち着いてしまうのでしょうか。 それだけではない。勇気が必要だからだと思う。いつもと同じに、とは行かない。表さなければと思う。眠気よ眠気よ。 明日死ぬならわたしは好きな人に

          胸中の手記 5月10日 眠気よ明日死ぬなら

           胸中の手記 5月9日 いないクリスマスローズ

          5月9日 木曜日 曇り 目が覚めたとき、自分のいない自分で歌って、自分のいない言葉が書けないだろうか。 できるなら、そうしたいと思った。 自分がいないときの方が、感触がいい。 そんな気がする。 本当にいないわけではないけれど、どう思われるかを忘れてしまう。 忘れてしまったほうがわたしにはずっといい。 そんな気がする。 道で、まだ乾いていないアスファルトを踏んで、靴の裏がペトペトした。 コールタールだ。その黒いのはコールタールで、昔わたしは胸の底にコールタールが溜まったよう

           胸中の手記 5月9日 いないクリスマスローズ

          胸中の手記 5月8日 体の外に出たくなる

          5月8日 水曜日 曇りと雨 寝ている間に体の外に出る方法があるということを小耳に挟んで、体の外に出てみようかと試してみたけれど、体から出ようとしたら体も一緒に体から出ようとしたから、結局わたしは体とぴったり一緒でした。 夢の中で自分の好きなように動けたこともない。夢の中でするより、現実でできると自分を信じるために、まず夢の中で確信を持って見ようかと思ったけれど、いつも夢の出来事に驚いて、反応して終わるのです。 また反応しただけだったわ。よく勉強をして調べなくちゃ。わたしは

          胸中の手記 5月8日 体の外に出たくなる