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【3/19追記】『医者のトリセツ』

追記です(3/19)
ご紹介した本書をひととおり読めてしまうサイト、といいますか、元々こちらのサイトに掲載していたものを書籍化したんだろうなあ、というサイトを今更発見しました。数年ぶりに読んでみましたが、やはりさすがだなあと感じました。

特に【「セカンドオピニオン」を正しく理解していますか?】の回。先生さすがです!匿名のnoteでも躊躇して書けずにいることを、端的に書いてくれています。とても実践的なアドバイスです。




おはようございます。

今回は本を1冊紹介します。
本記事は軽めの内容ですので、皆さんに読んでいただけると嬉しいです。


『医者のトリセツ』

この類の本はたくさんありますが、本書はコンパクトでかつ必要十分な内容でオススメです。

目次
はじめに
第1章 病院選び
 “入り口”を間違えない病院選び
 救急外来は「夜も開いている一般外来」とは違
 う!
 かかりつけ医に相談できること、ぜひ伝えたい
 こと
第2章 初診、診察、検査
「どうしましたか?」で医師が真っ先に知りたい
 こと
「風邪ですね」の言葉から読み取れる本音と思惑
 “病名さがしの旅”検査は大きく分けて二種類
第3章 検査結果、診断
 検査結果が異常値でも病気とは限らない
 “病気らしきもの”の捉え方を知っておく
 医師が「大丈夫」と言うとき、言わないとき
 インフォームド・コンセントの本質を理解する
第4章 治療、通院、投薬
 簡単に言ってはいけない、「お任せします」
 薬が増えるカラクリ、減らすコツ
 西洋医学以外の方法を試してみたいとき
 信頼できる医療情報の求め方、活かし方
 漠然とした“具合の悪さ”を連携プレイで克服す
 るコツ
 セカンドオピニオンの本当の狙いと活用法
 慢性病の長期治療と向き合うために
第5章 入院、手術
 遠慮なく聞いておきたい確認事項エトセトラ
 入院生活のストレスをできるかぎり減らす
 医師と患者の関係、その距離と立場の踏まえ方
第6章 家族が患者になったとき
 どこまでが介護で、どこからが医療かを知る
 医師に期待できること、できないこと
 家族と医師で支える最終段階の過ごし方

『医者のトリセツ』より

あまり病院に行かない方にとっては、新鮮な内容ばかりだと思われます。また普段から通院されている方であっても、きっと発見があると思いますし、読後は別の風景が広がっているのではないでしょうか。

たとえば、「お任せします」と医師に伝えがちな方!

決して少なくないように思います。本書では、なぜ簡単に「お任せします」と言ってはいけないかを数ページでわかりやすく説明しています。そして、患者さんやご家族の後悔を減らすことにも繋がってきます。

生きていると必ず病気にはなりますし、通院したり医師と接したりすることになります。これらは絶対に避けられません。個人的には、本書を義務教育でも教えてほしいくらいです。私は二冊購入して両親と友人にプレゼントしました。

ぜひ書店で手に取ってみてください。


Tips

ちなみに、本書の著者である尾藤誠司先生が出版当時勤務されている「東京医療センター」。

こちらの病院は、紹介状(診療情報提供書)を事前に病院窓口に持参するか郵送することで、受診日当日は直接外来へ向かうことができ、時間が大幅に短縮できるというシステムを導入しています(当たり前のシステムに思えますが、そうではないのです)。

医師としても、事前に紹介状に目を通したりCD-Rを読み込んで内容を確認できたりするためメリットがあります(CD-RはPCで読み込むのに時間がかかってしまうことがあります)。

患者さんや付き添いのご家族の立場からすると、すべての病院で導入してほしいシステムなのかなと思います。

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