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中村桂子 本

先日、偶然みたyoutubeで 中村桂子さんが対談していたのですが、その時に紹介された
「あしながおじさん」 
「動物会議」
「ふつうのおんなの子」のちから 
 科学はこのままでいいのかな  
4冊借りてきました。
彼女は理学博士でもあり、ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く
「生命誌」を提唱している。
物語から、生命誌というつながりが気になって、順番に読み始まった。

最近の通信、LINEとかツイッター、瞬間的に思いついたことの短いやりとりで、手紙とはまったく違いますね。
相手のことを思いながら、考え考え、言葉を選んで書き、送った後は、しばらく待つのが手紙。そこに流れている時間が大事なのです。

多様性は生きものの基本です。38億年前に地球の海に存在したとされる小さな原始細胞に、数千万種の姿かたちや生きかたの違う生きものを生み出すポテンシャルがあったのです。どれかひとつ、優れたものを生むという姿勢は、ここにら見られません。さまざまな環境の中で、さまざまに生きることで、続いていく強さを持っているのが生きものです。

生きものたちの世界を考えるとき、高等とか下等とか言わず、さまざまな生きもののそれぞれの行き方を尊重します。
中略
金子みすゞの詩にある「みんなちがって、みんないい」という生きかたです。

DNAはあくまでも物質です。けれども私たち一人一人が生きるものとしての共通性をもちながら人間という存在であり、その中でもたった一人しかいない(唯一無二)あなたという存在をあなたとしてあらしめるはたらきをしているところが面白いと思うのです。

「科学はこのままでいいのかな」 は とても考えさせられる一冊。
人間とはなんだろう
どのように生きたらようのだろう  と 本の最後で閉めているが、
今の科学技術の発展のなかで、私たちの暮らす自然は地球という有限の世界の中でなるということ、生きるものにとって大事なのはその過程であり、効率のよい自動車工場とは違うということ。
光合成、炭素固定という反応は、今の科学技術ではできないこと、しかし「脱炭素化」などとちまたに聞かれる。
「人間は生きもの」といことを忘れているのではないかと言っている。


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