悲しみ一妻の詩(110)

テレビでオウム裁判のニュースしきり
亡くなった人の事にふれるたびに
胸が痛く 涙…

私は家で花に水をあげる
風を贈りたくて すべての鉢を外に出す
暖かい風がベランダに吹く
自然の息吹を感ずる
この優しい
暖かい春の日に
まだ オウム事件で苦しんでいる人がいる
恐怖感の人
呪縛から解放されぬ人
家族を失って
打ちひしがれる人
憎しみにいる人
刑務所の人
その家族

この暖かい春の陽ざしと風が
この人達の上に
そっと
何かを運んでくれないだろうか
さわやかな思いで生きられる日は
いつ来るのだろうか
来ないのだろうか
来てほしい 必ず
来てほしい
行き届いた愛がすべてにしみわたる事を
信じています

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