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20.10.20_TAGOE活動記

さて、今日は何をしよう?と考えて、図書館でリサーチも良いけど、やっぱり今回のテーマ「川」なら、実地のフィールドワークで何かを見つけたい。と思い直す。でも、ただ出かけていくのもレイヤーがなくて面白くないので、と考えて、地図を活用することにした。Google mapで田越川の流域周辺の比較的寄ったサイズをスクショして、合計22枚を机に並べる。そこで、地図をしっかり見て、気になった場所や形などをそれぞれ地図に書き込んでいく。

なんとなく今回は地図が作品を考えるうえで重要な要素になる気がしている。実際の川と地図で見る川をダブルで見ていきつつ、そこに生まれてくるもの。なんだろう。今この時点では検討もつかないが。

「気になったこと」「その場所の記憶」だけでなく、川のちょっとしたへこみや、川に掛かる橋らしきもの、こんなお店や道あったっけ?などなど。全長で3kmほどの田越川だけど、誰も源流を見たことがない。源流は水が綺麗なのだろうか?なんてことない、街の川に何があるのだろうか。

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もうすっかり夜が早くやってくるので、後半はビルの近くで気になった2ヶ所に出かけていく。1つ目は、「みどりのふうせん」というインテリア用品店。細い裏路地を通ると見つかるも、今日はすでに閉店後。残念、出直そう。2つ目は、1922年に建てられたという鎌倉時代の悲しい史実を鎮魂する石碑。ちょうど100年前のもの。しかし、100年前とはいえ、当時から700年近く前の出来事について、どうして石碑を建てる必要があったのだろうか。

地図上に描かれた、川の蛇行する姿は愉快だ。人間の拵えた土地の区分けという、せせこましい空間を自在に泳ぐ。前代まではそれが交通や物流の要となっていたが、現代においてはほぼ無いものとしてそこにある。小学生のメンバーの川に対する愛着のなさ、興味の薄さ(今のところw)にそれが顕著に出ていると思う。自分だって、どうやって身近にありながら遠くにあるものを引き寄せていけば良いか分からない。なんてことのない街の川。

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