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22.10.06_TAGOE活動記

今日から急に寒くなる。こうも急に寒くなると、まず心が追いつかなくて同時に身体も追いついていない。こうした季節の変化がもたらす情動というものにも、自分は大変興味がある。それこそ日本人が長らくクリエイティビティの基層にあったもので、これを自分なりに使えないかなあと目論んでいる。夏に感じていたことが秋になると全然感じられないというのは、ちょっと信じ難い変化であって、それはすべて季節の移ろいによるものなのだ。その不思議さ、あるいはそれが一周二周していって記憶や感覚の層になっていくこと。そのことに何かあると思っている。

さて、今日は2週連続のTAGOE。来週は、ビルに展示が予定されているということで、詰めてやろうとなる。先週出かけた川のリサーチに基づいて、おのおの制作をしてみようと。Tシャツのデザインや、ユーチューブチャンネルの企画書作りなどを事前に想定して少しだけ準備をする。
が、早速ユーチューブの企画を考えるのは煩わしい?ようで、大ペインティング大会がはじまる。ヒマリとルアンを連れて、川に泥を拾いに行く。前回、鼻係りだったヒマリが、川周辺の匂いが泥と絵の具を混ぜたような匂いというので、今日は実際それを作ってみるところから展開させてみようと考える。川の泥で描く絵も興味深い。

そうこうしているうちに、今日はアサキ画伯が爆発する。黒いアクリル絵具を塗りたくった画面に、ラメをさらさらと撒き宇宙的な空間が現れる。次に、スポンジに赤色を染み込ませ、複雑な表面テクスチャーを作りつつ、そこにラメやビーズなどを用いてパウルクレー的な?構成の妙を描く。んー、この近代絵画の歴史にも迫るような描き方は、例えば美術館とか、あるいはテレビなどのメディアを通じて知ったのだろうか、それとも何も考えずにできているのだろうか。題名の付け方も、『はじめての宇宙』『カエルの口』『二つの世界』と、抽象画の題名としてありそうで申し分ない。

爆発するアサキの横で、アシスタントをやりまぁすとキホ。できあがった作品を上手に写真化するサクタ。と、ここは工房ですか!?という感じ。完全に川と関係ないけど、いや関係ないから良いのであって、まずもっていきいきと何かを作ることが大事ですよね、とあらためて思わせてくれる。

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