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中国のトホホな「あるある」ムーブの話。爆発事件と取材妨害の件より

今日は中国で話題となったニュースからです。

河北省のとある飲食店で、ガス漏れを原因とした大きな爆発があり、多くの死傷者が出ました。この事件そのものも大規模なものですが、この件はさらに別のところでも注目を集めています。

というのも、現場にはCCTV、つまり中国の国営テレビの中継や取材チームが入っていたのですが、それらの記者やスタッフなどが現地の警察から妨害を受ける様子が流れてしまったのです。中継のカメラに警察官とおぼしき人間が割り込んできたり、レポーターが取り押さえられるなどの映像が出回りました。これについて批判の声が上がりました。

最終的には記者協会が現地政府に向けて、記者の正当な権利を守るよう抗議声明を発表するという事態になってしまいました。現地政府は声明を受け、謝罪したようです。

TBSによるこの動画は、国営テレビの記者までもが妨害を受けるのは極めて異例で、習近平国家主席による安全への重視の意向を受けて、当局が神経を尖らせているのでは……などという話で締めくくられています。

ただ、個人的にはそこまで大げさなものではないのでは、と思っています。たぶんこれは、地方政府や警察の末端がポカをやらかしたのが大きくなっただけのことでしょう。以下にそう思う理由を書いていきます。

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