華村@中国

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中国に住んでます。 「一日ひとつ、中国にまつわることを言語化する」をコンセプトに、定期購読「中国を言葉にするマガジン」を週5回(月〜金)更新しています。 ご相談やご質問などはTwitterのDMにお願いします。

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    【月〜金 日本時間18:00/中国時間17:00 更新】 「毎日ひとつ、中国についての何かを言語化する」をコンセプトに、中国在住者の視点から、中国にまつわるいろいろな話題について書いています。 「近くて遠い」とされる中国のことを丁寧に言葉にして、それらを日本と対比しながら、お読みの皆様に気づきを得てもらえるようなものを目指しています。

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最近の記事

ワンオペコーヒー店で感じる、中国の「人削り」の時代

先日、初めてコッティコーヒー(COTTI COFFEE、庫迪咖啡)というコーヒーチェーンの店でコーヒーを飲んだんですね。 コッティコーヒーとは、2022年に創業した新興のコーヒーチェーンです。中国ではコーヒーが普及するようになって久しいのですが、チェーン店としてはまずスタバが進出してきて爆発的に広がり、その後ラッキンコーヒー(Luckin Coffee、瑞幸咖啡)という国産チェーンがスタバよりも廉価なコーヒーチェーンとして、これまた急激に増えました。 そしてこのコッティコ

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    • 自由への渇望か、すねに傷持つ者の大脱走か。アメリカを目指す中国人不法移民たち

      こんな記事を読みました。 ここ1年ほどで急増しているという、南米〜メキシコを通してアメリカに不法入国しようとする中国人の話です。特に今年はその増加が目覚ましく、今年3月の時点ですでに去年一年分の人数(約2万人)に追いつこうとするペースのようです。 その旅路の過酷さや、不法移民の集団の中では中国人が群を抜いて身なりがいい(=お金を持ってそう)らしいということ、中には中国側のスパイと疑われるような人間もいることなど、いろいろ興味深いことがあるのですが、僕が気になったのはこうし

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      • ゼロコロナから得た教訓の話

        在日中国人ジャーナリストの王志安さんのYouTubeチャンネルで、上海のロックダウンを振り返る動画が出ていました。タイトルには「拒绝遗忘,拒绝原谅」(決して忘れない、許さない)とあります。 もうあれから2年にもなるのかと思いつつ、興味深く動画を見ました。 動画を見ながら改めて振り返ると、上海のロックダウンの時に起きていたことは異常としか言いようがありませんでした。世界でも有数の経済規模を持つ自治体がほぼその機能を失い、そこで暮らす人々が食うや食わずになったり、ロクに外にも

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        • インフルエンサーの嘘松と、それを取り巻くしょうもない公権力の話

          今日は中国のインターネットで起きた騒動の話です。 話の主役は、RED(小紅書)やTikTok(抖音)などで合計で数千万人ものフォロワーを抱えていた、「猫一杯」というインフルエンサーの女性です。 火種になったのは、彼女が2月に投稿したある動画です。それはパリで撮影されたもので、現地のレストランの店員に、中国の小学校のテキスト(冬休みの宿題ドリルのようなもの)を渡された、というところから始まります。 テキストには「泰朗」という名前が書いてあり、「猫一杯」さんはこの「泰朗」く

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        記事

          オリジナリティが評価されない中国社会

          最近、こちらのnoteをよく読んでいます。 もともと別でやっているメルマガのnote版ということのようですが、僕が疎い中国の自動車業界の情報を簡潔にまとめたものが配信されているので、毎日読んで勉強しています。 さて、今日はその中から気になった記事のことについて。 先日発売され、爆発的な売れ行きで話題となっている小米(シャオミ)の新型EVですが、ネット上ではそのデザインについてパクリ疑惑(外観がポルシェのあるモデルにそっくりだそうです)が囁かれ続けています。そのほか、独自

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          朝のエレベーターで体感した、いまの「中国の親」の姿

          朝のジョギングのためにエレベーターに乗った時のことです。 1階に着く前に、学校の制服(体操着的なものです)を着た7、8歳くらいの男の子と、その荷物を持ったお父さんらしき親子が乗ってきました。おそらく学校への見送りでしょう。 しかしその時、男の子のほうがエレベーターに乗るや否や、1階に着くまでのボタンをダダダッと押してしまったのです。親子が6階で乗ってきたとすれば、5〜1階までのボタンを全部押してしまったような形です。当然、それ以降エレベーターは全ての階に止まってしまうこと

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          中国人が会社を辞めたがる3つの理由

          昨日のマガジンでは、日本人にとっての会社という観点から、日本には「やめたくてもやめられない」人がなぜいるのかということを、自分なりに論じてみました。 その中で中国人の仕事についても少し触れたのですが、今日はその部分について掘り下げてみたいと思います。 +++++ 中国においては、いつかは勤め人をやめ、自分の仕事を持というという志向の人が多いです。少なくとも、「会社員として勤め上げる」ことにはあまり価値を感じていない、とは言えると思います。 データで見てみると、日本の雇

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          僕たちはなぜ、大嫌いな会社を離れられないのか

          野本響子さんが、「会社員脱出」系のコンテンツの人気について書いていました。 みんな、会社から抜け出したくてしょうがないんですよね。 やりたくないことをやり、言いたくないことを言い、下げたくない頭を下げることを組織の人間としてやらなければいけない生活に、みんなうんざりしているのです。 でも、その割にはみんな会社を離れようとしません。そもそも「会社員脱出」系コンテンツが鉄板としてあり続けるのは、それを読む人、つまり「脱出したい」と思いながら会社に勤めている人の数が圧倒的多数

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          中国語の「鮮美」を、英語を通して理解した話

          今日はちょっと短めでご勘弁ください。 +++++ 中国語に「鮮美」という言葉があります。 この言葉、日本語での説明が非常に難しいんですね。 食べ物の味に関する言葉であることは間違いないのですが、上の辞書のように「おいしい、美味である」というだけでは説明しきれないニュアンスを明らかに含んでいるのです。 僕なりに説明しようとすると、「鮮美」とは普通スープなどの味の形容によく使われます。味が濃厚で、かつ雑味がない澄んだものが「鮮美」と言われます。あるいはそのような味を、「

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          中国のハーゲンダッツが高すぎたので、各国のハーゲンダッツの値段を調べてみた

          今日は本当になんでもない話なので、肩の力を抜いてお楽しみください。 +++++ 今朝、今日も今日とてアイスの値段を見ないで買うというセルフギャンブルに挑戦しようとしたのですが、アイスを買うよりも先に棚に並んでいたハーゲンダッツの値段に目が止まってしまいました。 若干見にくくて申し訳ないのですが、バーもミニカップも39元します。いまのレートが1元=21円とかなので、800円を超える値段です。一つの値段なので、メチャクチャ高いと言えるでしょう。いちおうバーは割引で29.9元

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          中国の違法コピーと、「字幕組」の功罪を語ろう

          こんな記事を読みました。 映画「君たちはどう生きるか」が、中国で大ヒットしているようです。 僕はこの映画を未見だし、中国国内の情報にもあまりキャッチアップできていないので実態はよくわからないのですが、ものすごく難解な内容らしいのによくヒットしてるなと思います。実際、上の記事にもあるように、中国の観客もあまりの難解さに首をひねっているようです。 ジブリ映画、というかある時点より後の宮崎駿映画って、日本でもちゃんと意味をわかって見ている人ってほとんどいないはずなのになぜか大

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          あちらを立てればこちらが立たず、「中国台湾」問題

          奇しくも昨日のマガジンに引き続き、「中華圏とアイデンティティ」にまつわる話題です。 中国のインディーズロックバンド「回春丹」が、台湾でのフェスの出演予定をキャンセルされてしまったという話です。キャンセルの理由は、SNS(中国のWeibo(微博)と、Instagram)に「中国台湾」という文言を入れていたこと。 Instagramのほうの投稿はすでに消されているっぽいのですが、Weiboにはそのまま残っていました。 たしかに「广西到中国台湾,明天台北开炉见」(広西から中国

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          「香港人 vs. 中国人 inスペイン」への私見

          今日はTwitterで流れてきたとある投稿の内容が興味深かったので、それについて。 中国のSNS(小紅書)のある投稿をスクショしたもので、スペインのバルセロナにおける、中国人の女性の体験談がその主な内容です。以下に要約しつつ翻訳します。 つまり中国(大陸)人の女性が、スペインにて香港人に「あなたは中国人ですか?」と聞いたところ、無視されてしまったという話です。これを読んで、みなさんはどのような感想を持ったでしょうか。 そもそもがインプレッション稼ぎの創作(いわゆる嘘松)

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          名創優品とちいかわの炎上に感じる違和感

          こんなニュースが話題です。 中国でも大きな人気を博していたちいかわですが、これまで国内では公式グッズの販売がなく、多くのファンが待ち望まれていました。 そこで名創優品という大手雑貨チェーンが名乗りを上げ、待望のグッズ販売となったということです。上海に開設されたコラボショップは、とてつもない盛況だったようです。 そんな名創優品とちいかわですが、プロモーション用の動画でドギツイ文言によってキャラクターを紹介したことで炎上し、謝罪に追い込まれてしまいました。華々しいグッズ販売

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          20円のアイスと、変わってしまった僕

          今日はわりとしょうもない寄りの自分語りなんですが、面白いと思うのでぜひ読んでください。 セルフ・アイス・ギャンブル以前のnoteで、中国におけるアイスの値段について書きました。 これまではアイスをあまり食べなかった中国の人々ですが、消費者の嗜好が少しずつ変化するのにともない消費量が増え、商品のラインナップも豊かになっています。 その中で値段がけっこう高いものも出てきており、また中国のコンビニのアイス用のケースには値段が書かれていないことも多いので、何の気なしにレジに持っ

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          東南アジアで中国が存在感を増している件

          東南アジアで、中国への支持が伸びているとのニュースが流れてきました。 野本響子さんとVoicyでお話しした時に、東南アジアにおける中国のプレゼンスが上昇しているという話は聞いていたのですが(野本さんのマガジンでもたびたび言及されています)、こうして数字が逆転したとなると、またその傾向が一歩進んだのだなということがわかります。 せっかくなので、元データを見に行ってみました。 元の質問は「If ASEAN were forced to align itself with o

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