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「そこに愛はあるんか」夏祭りで感じた時代の変化



去年2023年夏
4歳と0歳の子どもを連れて実家へ帰省した
お目当てはお祭り。
小さい頃から毎年行っていた神社のお祭り


いもちゃんは浴衣を着ることをずっと楽しみにしていて
朝から
「お祭まだー?」
「いつ浴衣着るのー?」と聞いていた。

ばあばに浴衣を着せてもらっている時
すごく嬉しそうで可愛かった。
そんなに喜んでくれたら浴衣も嬉しいだろうね。
私が小さい頃に着ていた浴衣を着ていて、何だか不思議な気持ちになった。

夕方になった
人ごみ対策で、かぼちゃんは抱っこ紐。
準備も完了していざ出陣!


お祭りでは
おみくじ2回     500円×2回
ヨーヨーつり1回  500円
ジュース ←かき氷と間違えた 200円
かき氷  400円
お面  1300円

3400円なりー!!
ガチャガチャ足して3500円なりー!!

くじ引きで当たったのは、お世辞にも可愛いと言えない、なんとも言えないキャラクターのキーホルダー
100均でこれの何倍も可愛いキーホルダーが買えそうだなぁと思った。



コロナが明けて久しぶりに再開したお祭り
とにかく物価高の影響が凄まじい
小さい頃から行っていた地元のお祭りだけど、なんだかすっかり変わってしまったなぁ


ヨーヨー釣りへ
いもちゃんはキティちゃんのヨーヨーを釣り上げた
お客さんがたくさんいるから、店のおばちゃんはもちろん子どもたちを見ていない。
糸が切れたことを自己申告
ヨーヨーのおばちゃん、せっかく釣れたヨーヨーを
ノールックで水桶に戻しながら
「はいはーい。大きいのでもいいでー!どれでも一つ選んで持って帰ってー!」と言い放って終了…

いもちゃんの顔は引きつっている。

「釣れたねぇー嬉しいねぇー」と一言言ってくれよなぁ。

まさにCMでお馴染みの「そこに愛はあるんか。」状態だ。


「ない。。。」
そこには確実に愛は存在していなかった。
なんとも切ないヨーヨー釣りだった

いもちゃんは、無惨にも水桶に戻された自分がさっき釣ったヨーヨーを見つけ出して
「これにする!」とニコっと笑って私に見せた。

私は切なくて何だか泣きそうになった
そして子どもは大きいヨーヨーをもらえたら満足するだろうと思っているお店のおばちゃんとは対照的に、自分で釣った少し小さめのキティちゃんのが良いと迷いなく選んだいもちゃんが健気だと思った。

子どもらしくて嬉しかった
だって、初めて自分で釣れたヨーヨーだったもんね



祭りを純粋に楽しみたい子どもと金儲けをしたい大人
もちろん店の人は全員金儲けが目当てではないだろうけど、あのお祭りの空間では全夜店から殺伐とした雰囲気が漂っていた。

夏の夜、お祭りで活気づく神社は
相反する立場の人々で埋め尽くされていた

純粋に楽しみたい子どもが、「なんだか変だなぁ。」と感じながらも(感じていないほど幼い子もたくさんいる)大人たちにカモられているような、そんな状況…


「こんな世界子どもに見せたくないぁ。」と思った。
久しぶりに行った馴染みのお祭りは、完全子ども向けではないことがわかった

これなら
友だち家族と集まって一つずつ手作りおもちゃを出店した方がよっぽど楽しいじゃないか。

例えばドンキで買ったわたがしメーカーで わたがし屋さん
画用紙で作ったお魚を磁石で釣る 魚釣り
大人が用意した駄菓子を景品にした くじびき

少しの時間と手間があればできそうな愛のあるお祭り
こっちの方が絶対に楽しいよ

もうこのお祭りはこれが最後かなぁ思った夜


2024年
今年も夏が近づいてきて、お祭りの季節がやってきた

愛のあるお祭り求めて、今年はお祭りもよく選んで行ってみようと思う。




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