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トロプリ二次創作小説「ローラの休日 エピソード8 エール」執筆しました。と、女性の生き方に関する原作考察

近所の紫陽花がちらほら咲いてきました。

さて、またpixiv投稿から間が空いてしまいましたが、トロピカル〜ジュ!プリキュアの二次創作小説、海洋研究者を目指すオリジナルキャラの春波洋樹とローラの恋物語「ローラの休日-真実の愛の物語 エピソード8エール」執筆しました。

前回、葛藤の末に洋樹の告白を断ったローラにトロピカる部一同が背中を押します。そして洋樹にはまなつの母の碧さんが。

前回に続いて今回も流石にギャグとかは出来ない雰囲気なのですが、ローラや洋樹を取り巻く皆んなの熱い思いが詰まっています。

どうぞお気軽に覗いて下さい。

ちなみに、縦読みにしたり、明朝体にしたり行間狭くしたり出来るので、お好みに合わせてお楽しみ下さい。


なんだか中盤のクライマックスが迫ってきました!書きはじめの時想定していたより、色々苦心してボリュームが増えて、この回でシリーズ総文字数を見たら7万ちょっと…卒業論文でもこんなに文字数書いた事ないのに。びっくり。

エピソード8は、碧さんの生き方や夫婦関係についてちょっと触れましたが、トロプリで私がすごくいいなと思ってるのは、ライフステージに合わせて柔軟に、そしてやりたいことに真っ直ぐな女性の生き方が、設定として描かれてるところです。

トロプリって、女性とその生き方にめちゃくちゃフォーカス当ててると思うのです。

だから男性の影が薄いのですが、まなつの父親である大洋さんが理想の男性像的に描かれてあんまり出てこないにも関わらずすごい存在感放っててバランスとれてます。まなつもお父さん大好きだし、作品の一番のテーマである「今、一番大事なことをする」も、大洋さんのポリシーがまなつに伝染したものだし。

この記事ではそこのところの原作考察を書いておきたいと思います。


トロプリに見るそれぞれのライフステージにおける女性の生き方

・やっぱり特筆すべきはまなつの母親、碧さん。

碧さんは元々海の生物の調査かなんかで南之島にきて、そこで民宿経営兼スキューバダイビングのインストラクター大洋さんと出会って結婚して島で暮らすことを決めました。

そしてまなつを出産して、夫婦で島で子育てをして、まなつが恐らく小学校5,6年の時に単身島を出て水族館で働き出したと思われます。

出産、子育てというライフステージを経て、それがひと段落した後自分がやりたい仕事を始める。

今6歳と2歳の娘の子育ての真っ只中の私にもとても励みになります。私は仕事はそこそこに創作の時間がほしいんだけど。

あ、でも、碧さんは元々生物の調査かなんかで島に来てたんだから、まなつを産んだ後も島の珍しい海の生物とか調査研究してたのかもしれない。その実績がかわれて水族館から声がかかったとかもあるかも。それだったらキャリアを一時中断したわけじゃないけど。

いづれにしても、その時その時、一番大事なことや自分のやりたい事に向き合って生きていてやはり素敵です。

・あともう一人、さんごの母親であるみゆきさんも、コスメショップの経営をしつつ撮影現場のメイク担当の仕事をこなしています。

恐らくみゆきさんはさんごの子育て中も仕事を続けてキャリアを形成してきたのではないかと思われます。

実社会も、やむを得ず一度仕事から離れた人も、出産・子育て真っ只中でもキャリアを積んでいきたい人も活躍できるような社会の土壌が形成されて、本当の意味での「女性が輝く社会」になるといいなと思います。

兎にも角にも、碧さんやみゆきさんみたいな大人の背中を見て、トロピカる部の面々もあすか-テニスの選手、みのり-小説家、さんご-コスメ関係に進んでいくんだろうなぁ、て胸が熱くなります…。

まなつは、原作の大人になったら何になる?の回で「いつだって今が一番大事。だから、大人になったその時の私が、一番なりたいものになる!」という解なのですが、このまなつの言葉には私自身突きつけられるものがあって、娘と見てる時にグッときちゃいました。

私も、自分のやりたい事に正直に向き合って生きよう、って。

碧さん、大洋さんの夫婦関係

碧さんは単身水族館で働いてましたが、中学校に上がったまなつが島から出て碧さんと暮らし、大洋さんは島に残ってやりたいことを追求しています。まなつはそんな両親を自慢に思っているし、とても風通しのいい自由な家族が描かれています。

お互いがやりたいことを認め合っていて、離れていても絆を感じさせるすごくいい夫婦関係を提示してくれていると思います。

この夫婦の関係を物語る細かい描写がまたよくて。

南之島の合宿でトロピカる部がまなつの家に泊まった時、皆が大洋さんの美味しい朝食を食べてる時に、碧さんが寝ぼけながら「よく寝た〜」と登場するシーンはキュンときました。

普段家事と水族館の仕事で忙しい碧さんも大洋さんには甘えられるんだなぁ〜等々…。ほんと一瞬だったけど、大人目線だと色々妄想しちゃうシーンでした。

後、出会いのシーンも良かったです。碧さんが南之祭で素敵な出会いがありますようにって書いた小石を投げた後、本当に願いが叶ったの!とか言って興奮気味に皆に語っていましたが、肩にタコを乗せた大洋さんが現れたからてっきり大洋さんのことかと思ったら、そのタコが珍しいタコらしくてそのタコこと言ってんだもん。

恐らく大洋さんはその時一目惚れしたんだろうから、碧さんを振り向かせるのにだいぶ苦労したんじゃないでしょうか。かなり天然っぽいから。

ローラは使命に生きる女性

ローラは幼い頃から女王様の背中を追っている、究極の夢を追う女性だと思います。夢を追うっていうか、むしろ使命に生きる、って感じ。性格が自惚れ屋だから、重く暑苦しい感じが一切ないのですが、彼女のブレることのない「女王になる」には、そういう使命めいた熱が根っこにあるんじゃないかと思います。

そんな、自分、夢一筋の彼女もまなつたちとの関わりの中で友情、仲間意識に目覚めていきます。

ちなみに原作では最初に決まっていた設定が、人魚と、恋愛要素一切なし。だったらしいです。(製作者インタビュー記事より)

原作内ではグランオーシャンには女体の人魚と妖精達しかおらず、貝から生まれるから生殖もなく、結婚や出産もないし、恋愛という概念自体ない設定なのだと思います。

グランオーシャンの設定をそうしたのは、「ローラは2世にしたくない」という土田監督の意向を反映したものなのかなと思います。血のつながりとかあるとややこしくなるから、完全に公平な社会にしたのかなと。

この二次創作小説「ローラの休日」シリーズではあえて使命を背負う彼女と人間の恋愛を描こうってわけですが…

二次創作界隈ではキャラクター内でカップリングさせるのが常道のようですが、私はトロプリのキャラクターにはそれぞれの道で幸せを掴んでもらいたいので、洋樹というオリジナルキャラクターを立てました。まぁ一途な男の子とツンな女の子のカップルが好きっていう個人的な嗜好もあるけど。

次のエピソード9は、構成は決まってるのですが、まだ書いてなくて、一週間後とかにはpixivにアップ出来ると良いなぁと思いつつ、ぼちぼち書き進めたいと思います!

ここにきてスマホで活字打つのに疲れが出て、インスタで弾き語りしたりしながら息抜きしてます。

今回も挿絵なんとか頑張りました(;ω;) 

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トビラ絵風。noteに記事上げるのに、下手でも良いからなんかイラストがないと、格好がつかないんですよね…。後はpixivの方でも小説読んで欲しさにイラスト置いておくと、少なからずそっちから見てくれる人もいるみたいだし…まぁこちらもコツコツ頑張りたいです。

では!

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