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将棋界と囲碁界の違い

私は囲碁はほとんどわかりませんが、桒原さんという20代の若手囲碁棋士の休場が話題になっていますね。休場の理由は、就職するからということだそうです。

囲碁と将棋は昔から、新聞の囲碁将棋欄に掲載され、新聞社をスポンサーとして支えられてきました。インターネットの発展に伴い、新聞社の経営は苦しくなり、囲碁界では格式の高い本因坊戦の縮小という衝撃が走りました。

僕の私見ですがこのまま行くと近い将来、多く見積ってトップ棋士20人、女流棋士10人、解説や配信、番組で人気の棋士10人くらいの計約40人しか専業の棋士で食べていけなくなるのではないかと思っています。

桒原さんのXへの投稿から引用

将棋界は藤井聡太竜王名人というスーパースターの登場という追い風もありましたが、インターネット配信に大きく舵を切ったことが奏功しているように思います。

既存の棋戦では、新聞社との権利などのしがらみがあったことは容易に想像できますが、現在はタイトル戦や注目対局の多くがABEMAでリアルタイムに放映されています。

更に炎の七番勝負やABEMAトーナメントなど独自のコンテンツを作り、トップ棋士だけでなく若手棋士の人間味あふれる表情を見せたことが、将棋を指せない人にまでファン層を拡大できた大きな要因だったと思います。

将棋界と囲碁界で棋士たちの年収差があるのかないのかはよく知りませんが、少なくとも将棋界は拡大したファン層に着目して、新たなスポンサーが続々と参入している安心感があります。

ただ、これはひとえに自分のモチベーションの問題であり、囲碁の魅力はこんなもんじゃないですし、これから日本棋院や囲碁界は変化、進化してもっと良くなっていくと信じています。

桒原さんのXへの投稿から引用

桒原さんが言う通り、囲碁界の井山さん、一力さん、芝野さんらが鎬を削る構図は興味深いですし、国際棋戦があるという点は将棋界にない魅力です。見せ方の工夫次第では、より多くのファンを獲得できる可能性があると思います。桒原さんの決断が、囲碁界が「変化、進化」していくきっかけになればと願っています。


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