喫茶店で珈琲は飲めず…パインジュースを飲んでいた頃
高校の二学年上の先輩
私は一年生
その年の文化祭のステージでは
アコースティックギターで
弾きがたり
低音の
女性ボーカルと二人で歌う
「落陽」は圧巻
ギターの弦の
弾ける音色が
大好きだった
ダンっと
足裏で床を鳴らし
取るリズムも
彼は高校を卒業して
すぐに
喫茶店を開店
マスターになった
そこは
すぐに
音楽仲間と
後輩たちの
溜まり場になった
少し悪(ワル)を気取った者たちは
その独特の
個性的な
音楽論や
思想を語りながら
ギターを鳴らし
想いを
歌詞に起こし