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【神社の世界】#22 加藤神社・熊本城

平成28年熊本震災の年末

2016年
平成28年12月30日

 平成28年(丙申 ひのえさる)は、4月に震度7の大地震が2回も起こり、9月には母が倒れてしまい、ほんとうに大変な一年でした。
 その年末、熊本の象徴であるお城を巡り、清正公さんが祀られている加藤神社にお参りすることは、きっと意味があることのような気がしました。

 熊本城内に鎮座する加藤神社は、もちろん、戦国武将の加藤清正が祀られている神社です。築城の名手と言われて、熊本城の他にも、たしか名古屋城建設にも尽力したはずです。地元では、親しみを込めて"清正公(せいしょこ)さん"と呼んでます。

 加藤神社境内では、明日の大晦日に"NHK紅白歌合戦"と"ゆく年くる年"を生中継するようで、スタッフがその準備を始めていました。紅白歌合戦では氷川きよしが、ここで歌うそうです。

 熊本城は、私にとってとても大切な熊本のシンボルなので、いつまでも立派な勇姿を見せてもらいたい存在です。震災で崩れた熊本城を見るのは悲しくて辛い面もありましたが、ぎりぎりで頑張っている櫓や石垣もあり、逆に勇気をもらいました。結構泣けてきます。

 熊本の復興を祈ります




 加藤神社前から眺める宇土櫓の石垣です。右奥の塀や大天守屋根瓦は地震で崩壊、崩落しましたが、ここ宇土櫓は石垣ともに立派に耐えています。

宇土櫓
清正公さん
二の丸から見た大天守、小天守、宇土櫓
戌亥櫓
頑張った天守ですが、よくよく見ると屋根瓦が・・
KKR側の櫓 五間櫓かな?
一個一個、一つづつ


令和元年 改元のとき

2019年
令和元年5月3日

 2019年5月1日。三種の神器を引き継ぐ皇位継承の儀式"剣璽等承継の儀"が皇居で行われ、平成31年から令和元年に改元となりました。
 5月3日、令和初の御朱印を加藤神社で頂きました。全国の神社では、新元号御朱印に殺到する報道を見ましたが、加藤神社でも金文字入りの華やかな御朱印となってお祝いムードがあります。
 御朱印にある"践祚(せんそ)"は、即位という意味ですが、即位のように事務的な言葉ではなく、神道的にもっと深い言葉のようです。儀式の階段を踏むことが語源のようで、おそらく、御代替わり、神の永遠性といった敬いを表す言葉のようです。

 熊本城の復興も少しずつ進んでいます。
 大天守の外観は完了したようで、今は小天守に足場をかけて改修中です。乾櫓などの崩れた石垣はまたまだこれからです。


一歩一歩

践祚(せんそ)改元


戌亥櫓
拝殿
復興中の天守
足場は小天守

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