村上 臣(電脳コラムニスト)

だれもが自分らしく楽しく働ける世の中に!働き方や注目テクノロジーなどを中心に発信。日系…

村上 臣(電脳コラムニスト)

だれもが自分らしく楽しく働ける世の中に!働き方や注目テクノロジーなどを中心に発信。日系企業でエンジニア→ディレクター→役員の後、海外経験ゼロのまま外資カントリーマネージャーへ。執筆依頼等は→ https://www.linkedin.com/in/shin-murakami/

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    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

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福祉xアートで異彩を世に放つヘラルボニー 相次ぐコラボで「境をまぎらかす」

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 ヘラルボニーという会社をご存知でしょうか。自らを福祉実験カンパニーと呼び、知的障害がある作家の個性を「異彩」と捉えて世の中に放つことをビジネスとしています。本日9月20日の夜には「ガイアの夜明け」でも放送予定です。 以前からその存在は認識していましたが、本格的に興味を持ったのは毎年参加している2021年の「ICCサミットFUKUOKA2021」でした。ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」をミッションに掲げたビジネスカ

    • 魚離れを食い止めるカンタン調理の「焼けてる干物」 島国ニッポンの未来に残す食文化

      こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 最近、最後に魚を食べたのはいつでしょうか? 例年人間ドックの時期になると普段の運動や食習慣について回答する調査票を記入しなくてはならないのですが、肉や魚や野菜などについて週どれくらい摂取しているかを必ず聞かれます。 わたしは和食が好きなので結構食べている実感はあるのですが、自分で調理しているかというとそうでもないです。コロナ禍で在宅勤務が続いていたころは外食がめっきり減ったため、自炊する回数が激増しました。そのときにはかなりの頻

      • 北陸新幹線延伸で賑わう福井 カニだけじゃない魅力とは

        こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 北陸新幹線ができて、より気軽に北陸に出向くことができるようになりました。金沢が代表的ですが、江戸時代には加賀百万石と言われる日本最大の藩として繁栄していました。それもあって現在でも歴史的史跡が多く残り、また伝統工芸などの文化が色濃く保たれています。 これまでは金沢に脚光が当たることが多かったですが、最近では富山や福井にも足を伸ばす方々も増えてきました。富山は岩瀬エリアにディスティネーションとなるレストランや酒蔵などを集中させること

        • 転職前提の新卒採用で進む「脱・配属ガチャ」 ガチャは良いのか悪いのか

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 今の時代、新卒社員は入社まもなく転職サイトに登録する人が増えているそうです。日本型雇用システムが終焉を迎えジョブ型雇用に移行する中で、中長期のキャリアを若いうちから考えるという観点で見れば非常によい動きだと思います。 従来は入社式の際に配属の辞令が交付されてはじめて、どの部署で働くのかを知ります。希望をとる会社は多いですが、もちろん全員が第一希望となるわけではありません。中には思っていた配属先と大きく異なることで、早期に転職してし

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          深海という未知のロマン 海洋資源の豊富な日本こそ世界をリードすべきだろう

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 深海と聞いて何を思うでしょうか。私の世代ですと「しんかい6500」が真っ先に思い出されるかもしれません。たしか小学校高学年ごろに進水のニュースを見て、学校の授業でも取り上げられました。光も届かず漆黒の闇に包まれる海、そして強烈な水圧により生物など存在しないだろうと信じられてきた海底には驚くことに多様な生物が生存していました。そのような研究成果を見聞きするたびに「地球ってすごいな!」と純粋に驚き、そしてワクワクした記憶があります。

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          美食の国日本を色濃く伝える「ディスティネーション・レストラン」

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 世界一ミシュランの星が多い都市、東京。世界的に美食の街と言えばフランス・パリが筆頭にあげられるが、著名なミシュランガイドのリストに掲載されているレストランの数を見えれば東京が圧倒的であり、京都と大阪を加えた「日本」で見てもその数はまさに世界一。他の著名なリストであるゴ・エ・ミヨや世界ベストレストラン50やOADを見ても、日本のレストランは相当数掲載されています。 インバウンドで日本を訪れる外国人観光客にとっても、訪問の主目的に「食

          美食の国日本を色濃く伝える「ディスティネーション・レストラン」

          3人に1人は推しがいる モノより体験が推し活を支える

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 「趣味にお金」を使う大学生がバブル期並の水準に回復したそうです。とはいえ、経済成長が力強いわけではなく仕送りは90年代と比較すると3割減少しています。その分、人手不足により高騰するバイト代が趣味に充てる原資となっているとのことです。 うちにも大学1年生のこどもがいますが、誕生日プレゼントにモノをねだるというよりは、美味しいご飯を食べたりしたいということが多いです。好きなアーティストのライブには積極的に参戦し、思い出としてTシャツな

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          管理職という罰ゲーム パタハラ被害も33%

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 課長、部長、そしていつかは役員に。昭和の時代の若手社員はこのような野心を胸に、新卒からキャリアをスタートしたのだそうです。早く管理職になることが出世コースの証、といった企業文化もこのようなキャリアを思い描く要因です。 時代は変わり令和。新卒一括採用一辺倒ではなく、どの企業も中途採用をしています。新卒プロパー文化が色濃く残る伝統的日本企業であっても、管理職クラスの中途採用も珍しくはありません。むしろ、40−50代は就職氷河期だったた

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          人口減少の時代、唯一伸びているセグメント 高齢者向けビジネスの競争が加速する

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 国内の人口減少に関するニュースをよく目にするようになりました。先日もちょうど以下の記事でも紹介しました。 少子高齢化は確定した未来であり、しばらくは若年層が増えることはありません。国内において唯一伸びている世代は、高齢者のみです。来年には「2025年問題」と呼ばれる社会課題がいよいよ本格化します。これは、ベビーブーマーと呼ばれた団塊の世代(1947~1949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者となり、日本が超高齢化社会を迎えることで

          人口減少の時代、唯一伸びているセグメント 高齢者向けビジネスの競争が加速する

          〇〇疲れのカウンターとしての「自然界隈」ブーム

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が新語大賞になったのが、2022年。動画の早送り視聴や切り抜き動画ブームなどに象徴されるこの現象。サブスク動画やSNSなどコンテンツが劇的に増えたのに、可処分時間は一定のままです(もしくは、睡眠不足)。わたしは元来ロングスリーパー体質のため、以前から一定の睡眠を確保することを優先させていました。結果として最近では流行りのドラマが全然見られなかったりしていますが、結局のところ戦略とはやらない

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          人口のピークを過ぎて本格的な減少フェーズへ 近未来の日本社会の姿とは

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 先日発表された人口動態調査によると、日本人は15年連続で減少し、その減少幅は過去最大となったそうです。 一方で外国人の人口は初の300万人超となり、全体の生産年齢人口の割合は59%で横ばいを維持しました。つまり、日本人の減少分を外国人労働者で補填している構図が浮き彫りとなりました。身近なところでもレストランやコンビニなどで働く外国人を多く見かけるようになりましたので、みなさんの実感とも合っているのではないかと思います。 労働人口

          人口のピークを過ぎて本格的な減少フェーズへ 近未来の日本社会の姿とは

          もうすぐ土用の丑の日 うなぎにも広がる代替食

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 定期的に本コラムではうなぎの話題が出ますが、完全に個人的な趣味です。絶滅危惧種にも指定されてしまっているニホンウナギをなんとか後世に残したい。そして、気兼ねなく食べ続けたい!という想いがあるからです。前回は完全養殖に関する記事を書いていたようです。 うなぎはその生態に謎が多く、安定した完全養殖のシステムを確立して食卓に届くレベルのコストになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。しかしながら、近年では長年の研究の甲斐あって大きな成

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          自分の住む街に関心をもつことが、よいまちづくりへの一歩

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 まちづくりと聞いてどう思いますか? 自分にはあまり関係がない、行政や地元の企業がやっていること等々と考える人が多いでしょう。もしくは、自分の住んでいる街に愛着があるから、できることがあればしたい。けど、どうすればいいかわからない。そういう方もいらっしゃるかもしれません。 私もなんだかんだで25年あまり同じエリアに住み続けているので、なんとなく街に親しみがあります。こどもが小さいときは地域との関わりもそれなりにありましたが、いまでは

          自分の住む街に関心をもつことが、よいまちづくりへの一歩

          リユースは持続可能なのか 伝統工芸の担い手という課題

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 リサイクルというと何を思い浮かべるでしょうか? ペットボトルやアルミ缶の廃品回収など、私たちの生活に密着したものが真っ先に出てきます。最近ではリユースという言葉も頻繁に見かけます。ネットサービスのヤフオクやメルカリなどで使わなくなったものをやり取りしたり、古着や家電などの買い取り販売を行っているお店も多くあります。 さらにはアップサイクルという言葉も出てきています。リサイクルはどちらかというと資源としての再利用をすることで、限りあ

          リユースは持続可能なのか 伝統工芸の担い手という課題

          『テラ(寺)バース』が未来の人類を救うかも

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 Appleがゴーグル型の新端末「Vision Pro」を日本でも発売しました。いわゆるAR型のデバイスで、現実空間と仮想空間とをミックスして扱えます。現実にはない大画面テレビを部屋の好きな場所に「置いて」動画を見たりすることもできます。なかなか面白いですよね。 ゴーグル型の端末は競合他社が先行して発売しています。MetaのQuestが代表的ですが、こちらはVR型です。つまり、現実を遮断してバーチャルな世界のみが映し出されます。

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          経済界からも本気の提言 選択的夫婦別姓に早期の政治的決着はあり得るのか

          こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 本コラムでも度々取り上げてきた、選択的夫婦別姓制度。私自身が全体の4%しかいないという「婚姻時に姓を変更した男性」当事者であることから、本件には相当高い関心があります。 2019年に公開した以下の記事は、今でもコンスタントに読まれている人気記事の1つです。 残念ながら、この記事から5年が経つ現時点でも状況に変化はありません。そもそも、1996年には国の法制審議会が、希望すれば改姓の必要がない選択的夫婦別姓制度の導入を答申したのに

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