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やどかりノート

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ふるさとを離れ気分はやどかり。更新頻度は未定です。
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記事一覧

原作者の喜びと痛み

 結局、敷村良子名で書いた小説で残っているのは『がんばっていきまっしょい』だけだ。これが…

敷村良子
13日前
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大人のガチな学び

 写真は高校ボート部のOGで私の代のコーチ、大山直美さんが送ってくれたもの。数年前から始め…

敷村良子
2か月前
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ひさびさの一年生

 毎日きげんよく過ごす。そのために何をしようか。したいこと書き出したら、色々あるが、やは…

敷村良子
10か月前
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新年に考えたこと

 一年の目標について、昨年の師走から、ぼんやり考えているうちに、明けて2023年。小正月、春…

敷村良子
1年前
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雪マークの新潟

 新潟は冬本番。  今年は晩秋になってから割と過ごしやすく、紅葉もきれいだった。そのせい…

敷村良子
1年前
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憧れの「土喰う生活」

 昨日、映画「土を喰らう十二カ月」を見てきた。それ以来、なんか私は焦っている。小説家の水…

敷村良子
1年前
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ちょこっと自己紹介

 読んでくださって、ありがとうございます。  私は敷村良子、しきむら・よしこと申します。  〝「がんばっていきまっしょい」の原作者〟というのが、かろうじて、みなさんにひっかかってもらえる点かと思います。  私は1961年、昭和36年の夏生まれ。  失敗の多い人生を送ってきました。  上手下手は別にして、読んだり書いたりすることにすがって生きてきました。  還暦を過ぎて、なんとなく、ゴールが見えてきました。すごく遠くに思える時もあるし、すごくはっきり、意識することも

前門の虎、後門の狼

 今年、2022年8月4日のこと。ちょっと怖い体験をした。いや、ちょっとどころじゃない。  そ…

敷村良子
1年前
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ありがとう、曽田文子さん

曽田文子著『さいごのスケッチBook』(自費出版、非売品)ができあがり、文子さんから指定さ…

敷村良子
1年前
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戸籍を読む 亡霊との和解

ふと思いたって両親の上の代の戸籍をさかのぼれるところまで取り寄せてみた。私は亡父からは、…

敷村良子
2年前
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メッセージ

このあいだの―、正確には6月5日の、尾崎亜美のコンサートは忘れられないものになった。 長年…

敷村良子
2年前
2

文子さんと私

いつかくる別れの日を覚悟していた。突然ではなかった。じゅうぶんに別れを惜しむことができた…

敷村良子
2年前
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じぶんの容量

 最近、日本酒が飲めるようになった。といっても、せいぜいおちょこに一杯、せいぜい二杯。少…

敷村良子
2年前
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橙の味

ふるさと成分が、私のからだには、しっかり残っている。 ある日、ふと、ダイダイ、橙が、無性に食べたくなった。 新潟に住んで、そろそろ四半世紀になる。故郷の四国松山に住んだのは高校卒業まで。二十代は東京、戻って三十代の前半、四、五年は住んだだろうか。ざっと計算すると、愛媛県外に住んだ期間がだいぶ長くなったいま、どういうわけか、ダイダイが恋しくなった。 きっかけは、湯豆腐。ピエンローや火鍋や、色々と食べてきて、突然、具が豆腐だけの湯豆腐が無性に好きになった。水に昆布をひたし、