雨音しじま

keep on dancing

雨音しじま

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マガジン

  • モノガタリタチ

    今まで書いた物語をまとめました。 新しい順から並べてあります。 (猛者向け)

  • インスペクション

    紙そして鉛

  • 日向ぼっこ

    日向ぼっこ 未完作品 雨がずっと降るようになった地域。

  • 日常的ツブヤキ

  • お題募集02

    2回目のTwitterで募集したお題で書いたものをまとめたものです。 ・猫は正義 ・日向ぼっこ

最近の記事

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質問!自己紹介01

はじめましての方ははじめまして。そうでない方は久しぶり。 雨音しじまです。 今回は私のことを知ってもらうためにも自己紹介紹介をしていこうと思います。質問形式でやっていきます。  一応質問を募集したのですが全然来なくて悲しくなったのは別の話… それではいきます。 ・名前は? 雨音しじま(あまね しじま)と申します。 ・呼び方は? ご自由に。 ・性別は? いわゆるバ美肉です。 ・身長は? 170です。 ・年齢は? 秘密です。 ・活動場所は? noteとTwitter

    • 140字小説まとめ

      SNSでハッシュタグ「140字小説」を付けて投稿したものをまとめた記事です。(20234月8日の投稿から2023年6月25日までの17個の投稿) 元の投稿の形に則り、本文→題名の流れになってます。 それではどうぞ。 1 「お前ら、仕事だ」 その言葉をキッカケに部屋でだらけていた奴らが会議室に流れ込む。 「警察からの依頼だ」 黒板に巷でよく見かける作業用ロボの写真が貼られ、会議室の注目を集める。 「48時間前に暴走、現在逃走中だ。警察は大きな別件で動けないらしく、支援はのぞめ

      • インスペクション

        ザワザワと人が行き交う。 朝特有の肌寒さが手の甲を刺す。 駅前は人が群れを成して流れていく。 その流れに任せていると分かりにくいが、立ち止まっているとよく分かる。人の群れを眺めながらそんなことを思った。 ジャケットのポケットからおととい送られてきた上質な紙が使われた手紙を取り出した。僕の公務員としての配置先、勤務場所、その他持ち物…などが書かれたものだった。予定の時刻と現在の時刻を確認する。5分程ずれていた。時間にルーズな公務員なんて珍しいな…と思ったが逆に自分が合流場所を間

        • 税関(仮)

          初期バージョンです。改良版(インスペクション)を読んでない方はそちらを読むことをおすすめします。 ザワザワと人が行き交う。 朝特有の肌寒さが手の甲を刺す。 駅前は人が群れを成して流れていく。その流れに任せていると分かりにくいが、立ち止まっているとよく分かる。人の群れを眺めながらそんなことを思った。 ジャケットのポケットからおととい送られてきた上質紙が使われた手紙を取り出した。僕の公務員としての配置先、勤務場所、その他持ち物…などが書かれたものだった。予定の時刻と現在の時刻を

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        質問!自己紹介01

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        記事

          彼女との日常

           ピピピピっピピピピっ、びっ 暖かい布団の中から寒い外界へと手を伸ばし、7時30分を指す置き時計のうるさい音を止めた。カーテンは開けられていて、暖かい陽が差している。軽く伸びをし、パジャマを脱ぎ、ジーンズにシャツ、その上にパーカーを羽織る。 そうして、自室を出る。 「あっ、おはよう」 彼女は僕に気付くと少し微笑んだ。振り向くときに後ろで結んだ髪が小さく揺れた。まるで映画のワンシーンみたいだ。 「おはよう、もう起きてたんだ。すごいね」 「朝ごはん一緒に食べよ、ほら、顔洗ってき

          彼女との日常

          アナログ媒体による保存

           二重に設置された自動ドアを通り過ぎると急に雨音が遠くに聞こえた。 そのアンドロイドが歩くたびコツコツという足音と微かに関節部からモーター音が聞こえる。 「君がコスタ君?であってる?」 アンドロイドが振り返ると人が一人、タオルを持って歩いてくる。歩き方の癖なのか、足音は殆ど聞こえない。 「はい、私は第5世代多目的人型アンドロイド、固有名称コスタです」 佐藤は驚いたように目を開いた。 「おお、いかにもって感じだ」 「貴女が館長の佐藤さんですね、事前調査にて取得したデータと顔が一

          アナログ媒体による保存

          ガシャーンと脇に積んであった空瓶の入ったケースが派手な音を立てて崩れた。 肺は酸素を求める余り吸い込まれた空気から酸素を取り出す前に吸い込まれた空気を吐き出してしまう。 路地裏は一直線で先は暗いというよりは暗めの青で塗られているようだった。 足が地面に接するたび、雨上がりのコンクリートにできた浅い水溜りから水が跳ねる。 「バカン!」 と頭上のエアコンの室外機から火花が散り、背後からは「カラン、カラン」とショットガンのシェルが落ちる音が聞こえた。 後ろを振り返ることなく、転びそ

          「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」 「6時になりました。定時連絡を始めます」 聞き慣れた無機質な合成音声が定時連絡を始める。デジタル表示の時計の画面が暗い部屋で明るく点滅する。 「今日の天気はおおよそ晴れ、降水確率は30%……」 布団がもぞもぞと動き、「うーん」という唸る声がし、また夢の続きを見ようとした。 「また二度寝するつもり?」 布団からはみ出た左手首に装着された時計型のデバイスから生意気そうな音声がなった。 「うるさいなぁ、アリス。今いい所だったんだよ」 「二度寝してまで夢

          日向ぼっこ更新しました。 楽しんでくださると幸いです。

          日向ぼっこ更新しました。 楽しんでくださると幸いです。

          日向ぼっこ08

          「タングステンね、まぁ使えるよ」 クロはおどけながらそう言った。 「よし、ここにも試作品を作るために工作機械は揃ってる。後で作ろう、あともう一つ問題があってな…」 「なんですか?」 レオは対戦車ライフルを箱に戻しながら聞いた。 「誰が撃つかってことだ。勿論、ここからは届かないし、当然撃つ場所は前線で、しかも余剰はほとんどない」 余剰と言えば幾分か聞こえはいいがほとんどは数ヶ月前まで銃も持ってなかった連中でまともに戦える奴はもう前線にいるのだ。 「人がいたとして、どこで対戦車ラ

          日向ぼっこ08

          日向ぼっこ07

          「設計課はどこですか?」 クロは建物に入り、受付のカウンターを見つけるとすぐにそう聞いた。 受付はクロの容姿に驚きながらも 「そこに書いてありますので…」 と受付の指差す方をみると案内板が柱に掛けてあった。少し雑な案内だが不十分でもない対応というような感じだった。 「ありがとうございます」 クロは丁寧にそう言うとレオの手首を掴んで引っ張って行く形で案内板の前に向かった。 「設計課は、設計課は…」とブツブツ呟きながらクロは案内板を睨んだ。3秒くらいして突然レオの方を振り向いた。

          日向ぼっこ07

          ファンアートについてver. 2

           初めてましての方は初めてまして。そうでない方は久しぶり。
 雨音しじまと申します。
 この記事はファンアートについての記事となります。ファンアートを描く方は一読してくださると非常に助かります。 タグについて まずタグですが一般的なものに関しては
「しじまーと」
を使ってください。このタグをつけたイラストに関してはRTなど反応が返ってくる可能性が高いと思ってください。
R18は
「雨音しじまの18な絵」 
その他(グロなどやばめなもの、人によってはみたくないと思うもの)


          ファンアートについてver. 2

          電車

           久しぶりに電車に乗った。 普段乗ることがない私にとってそれは目的がどうであれ、特別なものだ。 ツルツルとした手触りの切符、固くも、柔らかくもない独特な座り心地の椅子、心地よい車両が線路の繋ぎ目を通る時の振動 何をとっても私を高揚させる。  普段乗っている人ならばその時間、ニュースを読んだり、勉強に使うのかもしれない。 しかし普段電車に乗らない私にとってその空間は「非日常」であり、なにをするか決まっていない、自由な時間である。自由!なんと神秘的で、素晴らしい響きを持った言葉

          Discordの鯖を作った話

          お久しぶりです。 雨音です。 今回は「Discordサーバーを作ったよ」みたいな話です。 Twitterにて少し宣伝したので知っている方もいるかもしれません。  目的としては ・ファンサービスの向上 が大きいです。 他にもTwitterが凍結された時の保険的な役割もあったりします。 ファンサービスの向上って何? まず1つ目 「Discordでしか公開しない情報」 例えば… ・小説のプロット、小話 ・私のBB素材、GB素材 などがこれにあたります。 2つ目

          Discordの鯖を作った話

          雨音です。 Twitterが永久凍結をくらいました。 おそらく凍結祭りに巻き込まれたようです。 既に異議申し立てをしてあるで後は祈るだけな感じです。

          雨音です。 Twitterが永久凍結をくらいました。 おそらく凍結祭りに巻き込まれたようです。 既に異議申し立てをしてあるで後は祈るだけな感じです。

          日向ぼっこ06

          フロントガラスに引っ付いて必死にワイパーが首を振っているのを見て「勤勉だなぁ」とクロはシートベルトをいじりながら思っていた。 車のエンジンを掛けたときからラジオは少しノイズが混じりながら最近の戦況を伝えていた。 「なぁ、戦場ってどんな感じだった?」 「はい?」 レオは戸惑いながら聞き返した。 「戦場にいってたんじゃなかったっけ?」 「ああ、ぼ、僕ですか?」 クロは少し笑いながら 「お前以外この車に乗ってるのか?」 と返した。 「いや、乗ってないですけど、それで、戦場の様子でし

          日向ぼっこ06