「世界中古童話堂」第2話
クラスに入るために階段をのぼるだけで息が切れ、汗をかいた私は冬休み明け、クラスの中でみんなが盛り上がっている光景が目に浮かんで足を止めたくなった。うちのクラスの3分の2は女子、軽快な笑い声を伴う軽快な仕草の彼女たちは冬眠中無理矢理起こされたクマみたいな私と違う。
3分の1しかいない男子たちは大丈夫だ。彼らに私の存在は2年の1学期から透明人間、楽だ。
しかし、女の子たちは…
クラス替えと共に高校2年が始まった。クラスの中では1学期が始まってすぐにイケてるグループが自然にでき