世界で一番
大好きなサッカーを取り上げられて、どんな気分だい。
最悪?いや、もっとだろう。
いいか、君たちは、日本中で、いや世界で最もサッカーをしたくてしたくてたまらない連中なんだ。
大好きなものを取り上げられて、思う存分できなくて、もう十分に悔しい想いをしているだろう。
だから、ボールを離すな。
獲られても、すぐ獲り返すんだ。
一分でも、一秒でも長く、ボールを持ってサッカーをするんだ。
待ち望んだサッカーを、Jリーグを少しでも長く味わうんだ。
もちろん、相手だって負けじとサッカーを楽しもうとしてくる。
でも、さっきも言ったように、「自分たちが世界で一番サッカーが好きなんだ」ということを示すんだ。
スタジアムには、君たちと同じように、サッカーが好きで好きでたまらないサポーターが来れない。
彼ら、彼女らだって、君たちと1、2を争うぐらいに、サッカーが大好きで、この日を待ち望んでいた。
それでも、同じ場所で、同じ気持ちをともにできない悲しさなんかより、ようやく取り戻した「あの場所」を楽しむんだという気持ちを持つんだ。
楽しむ君たちがいるから、みんな、喜べるんだと。
いいかい、もう一度言うよ。
君たちは、「世界で一番、サッカーが好き」なんだ。
絶対に、プレーを止めちゃいけないよ。
最後まで、奇跡のような時間を楽しみましょう。
さあ、
いくぞ。
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