今日も、勝ちたかったね(アウェイ柏戦感想+再開後ふりかえり)

観戦後ツイートまとめ

 今日は特にないです。(笑)ひとつだけ個人的な感情を言うのであれば、みんなコロナでやられてるなって。ある意味、スタンドでの感情の爆発(正も負も)がスポーツの役割でもあって、それを中途半端な形で与えられてるから難しいよね。

 結局は一方通行のメッセージを、いろんな形で咀嚼したりクッションを挟んだり、噛み砕いたり、誰かに吐き出したりして、本当に自分に残しておきたい物の選別をするんですが、それがまあできないよね。

 勝ったら勝ったでこんなサッカーでいいんかいって言って、負けたら負けたで勝つ気あるのかって言って。どっちなんだよって斜に構えて言って。それをまあ、もっと別の形で言い合いたいよね。メッセージ性の高いサッカーならなおさら。僕は大いに議論していいサッカーだと思いますよ。

 個人的な感情を言えば、勝てるサッカーを今現在もやっていて、それが非常に特色あるというか、ありきたりなコンビニに陳列してるようなサッカーじゃないので、僕は面白いなと思って応援もしているし観測もしている。でも勝てない。難しいなって。やっぱり。

 今日、試合が出来なかったチームがあるじゃないですか。今日奇跡的に試合ができたチームがありますよね。もうJリーグは僕たちが知ってるリーグじゃないんですよ。それでも勝負で熱くなれる、語れる、悔しがれる、好き勝手想いをぶつけられる。それが今のベガルタ仙台が取り組んでいるサッカーだと思うんですよね。

 僕は勝てない悔しい何やってんだよって声は〇だしウェルカム。そういう声すら出せない、ある意味の悲壮感みたいな、負の反発力みたいなもので昨季の後半戦を乗り切ったわけで。こんなことを考えられることもまた奇跡かなと。

 今一番、チームをサポートしないといけない時期。今日なんか完全に、この6試合戦って力尽きた感があった。彼らの身体的にも、精神的にもガソリンが切れてしまった。じゃあどうやってサポートするのか。これも非常に難しいなと。

 そういう「難しい」がたくさんあるし、狭間にいると思うんです。でも今は、取り組んでいるサッカーが一瞬でも見せる輝きがあって、今日の西村みたいにゴールを取るんだと、取れないと悔しいんだと、そういうのが見えるだけ僕は良いと思うんですよね。

 まあ解は残念なことにないです。僕の中では。すべてを簡単に解決できるほどのことではないと思います。九九覚えたら使えるとかそういう類のものじゃないです。サッカーは。総合芸術であって、方程式であって、勝負事なんですよね。

 でもやっぱり、抗い続けること、挑戦し続けること、だと思うんです。野心を持って、持ち続けて反骨心持って進んで行きましょうと。自分のなかの、「だれかになにかに負の感情をぶつけたい気持ち」にも何とか抗いたいなと。まあ、無理なものは無理なんですけどね。(笑)それは素直に吐きだせば〇かなと。

 西村が「ロシアとサッカーが違うから」と言い出したら、終わりだと思えば良いと今思いつきました。ま、言わないと思いますけどね、彼は。抗ってるんで。

すみません長々と。川崎戦ほどのグチャグチャみは無くしょうがねえという感情なんですが、「いや受け入れられないっしょ」という気持ちもあって、着地点の無いまとめです。また、週末に試合があると、いいですね。

再開後6試合の振り返り

 対戦した6チームを僕がよく言う「格」で分けて見ます。タイトル有無とか直近の順位、クラブとしての格も加味した独断と偏見です。

Tier1 ・・・浦和、川崎、柏

Tier2 ・・・湘南、横浜FC、札幌

 ほんとにざっくりです(笑)。Tier1の3チームは、リーグ優勝経験もありACL出場もあるいわば強豪。クラブとしても、一回り、二回り大きいクラブです。一方、Tier2の3チームはタイトルを保持したりトーナメント決勝まで進出したりしたいわば競合。ベガルタ仙台としては、このTier2チームとの対戦では勝ち点を取っていきたいですね。

 戦績ですが、Tier1の3チームには何と全敗。格の違いを見せつけられた形です。Tier2の3チームには1勝2分で勝ち点5を獲得。すべて勝っていてれば勝ち点9を取ってますから、その半分は取ったことになります。まさに五分五分。さらにざっくり再開後の戦いをまとめてしまうと「強豪には格の違いを見せつけられ、競合には五分五分の勝負だった」と言えます。もちろん、スコアや試合内容をよく見ていけば、その評価は変わると思いますが、結果と内容はモードが違いますから、まずは層別して見る必要があります。

 新監督になって、編成メンバー自体も昨季メンバーに多少の出入りがあって、新戦力を上積みさせたのですから、贔屓目抜きでも戦力はアップしているはずです。そういう文脈であれば、結果としては妥当とも言えます(もちろん内容を許容しているわけではないですよ。そこははき違えないよう。個人的にはTier1に格の違いを見せつけられたことは全く持って不承知です。ですがそれは内容の話)。

 ただし、気になるのは、どのチームもストライカーの存在が際立っており、チームとしてもストライカーが点数を獲れる構造構築をしていることです。浦和のレオナルド、興梠、横浜FCの一美、札幌のジェイ、チャナティップ(鈴木武蔵は不在)、川崎の小林、柏のオルンガ。半分冗談で、「ベガルタは各チームのストライカーにゴールをプレゼントする」とツイートしていましたが、その半分は真面目で、相手にとって理想の形で点数を獲られています。逆に言えば、どのチームもストライカーから逆算してボールを前進させたり、クロスやパスを入れていると考えてもいいはずです。

 ベガルタで言えば、その役割は右ウィングのジャメになります。そして彼も2ゴールなので、ある意味ベガルタもジャメが一番輝く形を構築しつつあると言えます。タッチラインを背にしたプレーが嵌っていると本人もコメントしています。ただ、難しいのはウィングというポジションです。ウィングは、ゴールから30m以内に構えて、ボールを縦に、あるいはゴール前に運んでいくことで初めてウィングと呼べます。また、ある程度オープンな状態、相手フルバック(サイドバック)が高い位置をとってセンターバックと1vs1を作るような状況であれば、チャンスになりますが、相手陣内でブロックを組まれると手詰まりになってしまいます。センターFWと違って、ボールをゴール前まで運んでいく作業があるので、得点するのになお力がいるのがウィングというポジションですが、そう言った意味でも、ジャメにかかる様々な重荷や鎖みたいなものはあります。それを引きちぎってゴールへ向かっていくのですから、柏戦の前半で足が止まるのもやむなしだと思います。

 まず間違いないのは、ジャメをカウンターの急先鋒としたチーム作りはできています。ただ、興梠や小林と違って、カウンター局面で輝くので、どうしてもブロックを組まれたり、押し込まれてウィングのポジションが低くなってしまうと難しくなってしまいます。木山監督がしきりに「前で奪って攻撃したい」と言っているのは、おそらくジャメを活かすためだと推測できます。仮に後ろに下がっても、ハーフウェイラインでのミドルブロックまで。それより深くなるとカウンター距離が遠くなって、大将の首が取るまでに時間がかかってしまいます。これは、長沢や赤﨑のようなセンターFWにも言えて、彼らもアーリークロスを入れてDFの間から顔を出し、GK前でボールを受けて1タッチシュート!みたいな形が恐らく理想なのかなと。ブロック組まれた局面となると、石原先生のようなタイプが欲しくなりますが、現状のFWを見ると……そんなこんなの文脈で、西村にかける期待というのは大きくなってしまいますよね。

 ということでざっくり振り返りでしたが、今後も、リーグ覇者マリノス、タイトル保持者ヴィッセルなど、格への挑戦があります。その後は競合との戦いもあって、勝ちと価値とを両立する難しい作業が今後も続いていきます。妥当だけど妥当だとは認めないぜ!精神で、これからも、よい挑戦を続けてほしいです。では、また。


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