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昭和と平成のゲームの集め方。 その28

(ゲーム交換編 その6)

さて、前回ちょっと書いた”ゲームの値段が上がるメリットとデメリット”についてちょっと書いていきます。
まあ、基本的には値段なんて安いほうが良いに決まってるのですがこの”ゲーム交換”に関してはちょっと勝手が違いました。

前回までの
”地域格差”・”機種格差”・”価格格差”
と言うのを説明しましたが、基本的には説明した感じだとデメリットが多いかと思います。
しかし、このデメリットは基本的に”買って集める”ことのみに特化した考え方であり、”ゲーム交換”ということに関してはメリットも有りました。

それは…。
”レアな物を安価で購入できれば交換の際に非常に強い手札になる”
ということです。

これが”ゲーム交換”の面白いところで、ある人が
”東北のある店でAさんがワゴンセール購入したソフトが関東のBさんにとっては大変プレミアが付いて購入できないソフトだった”
なんて事がよくありました。これはよく考えるとアンフェアな取引かもしれませんが、当時は全国規模での買取価格の相場等がまだ決まって居ない状況であるので
”Aさんは安価で交換材料を手に入れ、Bさんは探していたソフトをプレミア価格で買わずに入手できる”
というお互いWin-Winの取引が出来ました。
まさに自分の考えてた”ゲーム交換”の理想でありこういう取引が続くことを願っておりましたが…。

以前の”掲示板荒れ問題”とも重なるのですが、上記のような取引が有った場合はやはりお互いに
”購入した値段は空気を読んで聞かない、周りも言わない”
というのがとても大事なことなのですが、ある時を堺に2ch(現5ch)でHPが晒されたりして外部の人達が入ってきたりネットで買取値段が見れるようになると”全国相場”という考えが形成され、取引レートもそれに左右されることが多くなりなかなか取引が出来なくなってしまいました。
そして掲示板にも各地の買取金額と比べて「これは安すぎる!これは高すぎる!」というような書き込みばかりになってしまい掲示板の管理や掲示板自体を削除したりの対応に追われました。

自分も「そろそろゲーム交換も限界かな…」と思い始めたことと、SNSの台頭により”個人HP文化”の衰退しHPを更新する方も減り、段々自然消滅状態になってしまいました。このへんは前回書いたとおりですが…。

これが大体の”世界初?のゲーム交換サイト”の創立と消滅の物語です。

さて、そうなってくるとこう考える方もいるかと思います。
「あれ?今なら大体相場の値段は決まってるんだから今のほうが交換がやりやすいんじゃないか?」
と思った方、まさに鋭い!と思いますが、最近のやり取りにはこういう問題が出てきました。

(ゲーム交換編 その7に続く)

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