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【ガイド】3泊4日 東京たっぷり案内〜振り返り

3泊4日、スペイン語での「通訳案内士」ではなく、「そこらへん付き添い通訳」をやってみての振り返りです(←呼び方が法的に重要なので。通訳案内士でも通訳ガイドでもありませんよ笑)。それぞれのスポットの説明とかは、基本的に私自身の知見、これまでの経験に基づいているので、すいません、有料記事にしちゃっています。ご了承ください。

まず、大きな振り返りとしては、フリーでのツアー(つまりこちらで大方のスケジュールを決められる)では、①基本的に時間通りにコトは進まないということ。そして、案内したかったところへは時間の関係、曜日や混雑の関係で②連れて行ってあげられないということ。しかしそれは③本人たちに認識させるしかない、ということ。

友達をオススメの場所へ連れて行ってあげたいのに、その友達が途中どうでもいいものに興味を持って時間を使ってしまい、結局おすすめの場所へは行けなかった…みたいな、まぁ、よくあることです。

しかしこれが、案内する側にとってみれば結構なストレスで、これは添乗員をやっている時もそう感じていました。例えば富士山を見に行くツアーで、曇りや雨で一度も富士山が見られなかった時とか、アジサイ満開の長谷寺を見に行くはずが、時期がずれてすべて枯れていたとか。こんなことは日常茶飯事ですが、そういう自然現象ではないのに、フリーツアーの場合は目的地に辿り着けないことがあるのです。

今回の3泊4日は、こういう結果となりました。
羽田空港(ミート)→モノレール乗車体験→浜松町→JR 電車が並行に走る体験→新宿(コインロッカーに荷物…Suicaのようなカードで荷物を預ける体験)→代々木八幡→透けて見えるトイレ→代々木公園→午後の原宿、竹下通り、クレープ食べ体験→ホテルへ(2カ所に分散になってしまった)→都庁プロジェクションマッピング→この日は解散

渋谷ハチ公前集合(これも一種の体験)→宮下公園・スタバ→渋谷スカイ展望台→JR→新橋→町の定食屋でとんかつのランチ→ゆりかもめ乗車体験(わざわざ次の電車で先頭部を確保)→レインボーブリッジ→お台場で自由の女神、ガンダム、肉フェスをそれぞれ体験→ゆりかもめ→チーム・ラボ・プラネッツ→大門(吉野家でディナー)→東京タワーのフォトスポット→その日は解散

ロイホで朝食体験→浅草集合で浅草寺、仲見世→タクシーで根津神社→地下鉄で移動→新宿2丁目をスルー→世界堂でショッピング→新宿→秋葉原(ケバブでディナー)、解散

新宿駅近くのスタバで朝食、新宿高層ビル街ウォーク→タイムズスクエア→代々木〜JR→渋谷、ワンピースなんとか、ニンテンドーワールド→渋谷にて解散

実際の行程は、上記のようになりました。
ただ、私としては「こんなはずじゃなかったルート」等もあり、本当は皇居〜国会議事堂、オリンピックスタジアム内部ツアーにも行かせてあげたかったのですが、時間的に全く不可能だったので諦めました。

とにかくフリーツアーを任されたときに重要なのは、入場する場所のチケット確保とその時間調整です。今回の場合、渋谷スカイとチームラボは事前にチケットもあったので絶対に外すことができず、直前をかなり緩いスケジュールにしていたんです。ベストは、その入場場所の前で少し待つくらいの感覚にしないと、絶対に無理なんですね。

今回のメキシコ人、過去のブルガリア人、スペイン人、イギリス人らも皆そうでした。

なぜか。

私たち日本人が気づかないようなことに興味を持ち、そこで立ち止まり、写真を撮り、時には中に入ってしまう。私が海外添乗員をしていた時、日本人の団体でありながら、自由時間でもないのに勝手にトイレに行ってしまう人も(ごく稀に)いましたが、それはトイレ。でも外国人の場合は、見たいものがあったら勝手に立ち寄ってしまうのです。

ですから、時間通りに行かなきゃいけない場所があると、その直前をタイトにしておくと最悪です。今回の場合、正直宮下公園なんて(ごめんなさい)何も重要じゃなかったし、行くつもりもなかったのですが、ちょっと時間が余っていたので、急に案内してスタバでコーヒーを飲ませたりして、ぴったりの時間+アルファで渋谷スカイ14階に行けました。

チームラボは、その直前、ちょっと早めにお台場入りして自由の女神を見せ、ちょっと予定外の大道芸を見せ、ガンダムで驚かせ、肉フェスを通ってゆりかもめに行き、チームラボでは30分ほど待ちましたが、逆に待ったおかげで一番最初に入場でき、出てきたのが早かったんです。(チームラボは私だけ外で待機。チケットなかったし。主任者証も持参していなかったので)

さらに、です。
渋谷から新橋へ移動している時にワンピースの店が見たいとかニンテンドーが見たいとか言い出したのです。「お前それ先に言えよ」「しかもせめて1週間前にはオレに言っとけよ」と心の中で般若の顔になりましたが、笑顔で「じゃあ最終日のあした行こうか」と言い、私が考えていた翌朝の東京駅〜皇居〜国会議事堂、そのあとは代々木のスタジアム…というプランを、すべて頭から消し去りました

まぁ、これでいいのでしょう。こういうことに臨機応変に対応しなかったら、そもそもガイドなどできません。ストレスはたまりますよ、そりゃあ。自分だけ次の入場時間を気にして、それを彼らに「そんなに時間を気にするなよー」と言われ。

くどいようですが、私はまだ通訳案内士の資格はありません。しかし添乗員として長くやっているので、時々このような仕事をいただきます。飛騨高山と白川郷に行くバスツアーが全員外国人とか。(これまた急に「あたしヴィーガンだから飛騨牛なんてたべられなーい」とレストランで言いやがる)富士山の5合目までいく外国人バスツアーで、雪でスバルラインが閉鎖されていてとりあえず1合目まで行ったら「道に雪なんかないじゃん!行けそうだからなんとかしろ」と通行止めのバーの前で延々と言われたりとか。

まぁとにかく色々あるわけです、通訳案内士の免許まだ持ってないのに。経験だけはなぜか人一倍あるかもしれません。

まぁ、いいのですよ。この歳で竹下通り歩いてクレープ食べたりとか(一緒に食べましたよ、もちろん、えぇ、食べました)、お台場でカラフルな巨大かき氷を食べたり(そりゃ食べましたって)、普段そんなことは正直できないでしょう。いいオトナですから。でもできるんですよ、ガイド役ですから。

さ、今年こそ通訳案内士の資格とるぞ。