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大物だって人の子。プレッシャーを感じるのだ。パドレスのダルビッシュ投手が日米通算200勝まで「あと一つ」。母の日にリーチ。「なるべく早く達成して気が楽になりたい」

大物といえども、人の子。プレッシャーを感じているのが伝わった。パドレスのダルビッシュ有投手(37)が母の日に今季3勝目を挙げ、日米通算200勝まで「あと一つ」とした。「なるべく早く達成して気が楽になりたい」という言葉に、プレッシャーがひしひしと伝わってくる。大記録にリーチをかけた。ここから一気につかみ取ってほしい。

12日(日本時間13日)に、ホームのサンディエゴで行われたドジャース戦。この日は「母の日」。選手や審判はピンク色の用具を身に着けた。ダルビッシュ投手もピンク色のグラブをはめて、マウンドに上がった。

また、ドジャースとの試合だけに、大谷翔平選手(29)との対戦が注目された。しかし、大谷選手が腰の張りのため、大事を取って欠場。今季3度目のビッグマッチはお預けとなった。ダルビッシュ投手も「楽しみにしていたので残念」と吐露した。

大谷選手がいなくても、ドジャースは十分に強力だ。強敵を前に、ダルビッシュ投手は最速155キロのストレートに変化球を交えて立ち向かう。五回2死まで一人の走者も出さないパーフェクトピッチングを披露した。

六回に1死からベッツ選手に二塁打を許す。それでもフリーマン選手をセンターフライに打ち取ってツーアウト。スミス選手にはファールで粘られたが、最後は152キロの内角高めの直球で空振りの三振に斬って取り、拳を握りしめてほえた。

七回も1死から2連続三振を奪って、三者凡退に抑えた。この日、7回無失点、101球を投げて、許したヒットは2本のみ。与四球は一つと完璧なピッチングを見せて今季3勝目をつかんだ。

母の日に捧げる大きな白星。「自分の妻も、自分の母親もいろんな犠牲を払って支えてくれているので、感謝の思いを胸に投げた」。こういう日に、きっちり勝つところが大物たるゆえんだろう。

そして大物といえども人の子なのだなあと思うのが、日米通算200勝にリーチをかけたことを問われた時の返答だった。「なるべく早く達成して気が楽になりたい」と本音を口にした。相当なプレッシャーを感じているのだろう。

日本ハムの7年で挙げた勝利は93。そしてレンジャーズを皮切りに4球団の12シーズンで積み重ねた白星が106。通算199勝。大記録まで「あと一つ」だ。

今季は4月末に負傷者リストから復帰して3試合連続の無失点投球。次戦で待望の「200勝」がかかる。

大物にものしかかるプレッシャーを思えば、一気に達成したい気持ちは分かる。早く気持ちが楽になってほしい。

「あと一つ」。ここでギアを上げて、フルスピードで駆け抜けてほしい。

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