ユーフォニア・ノビリッシマ

◎地方在住会社員 ◎元・吹奏楽愛好家&元・マーチング愛好家 ◎TBSラジオ『アフター6…

ユーフォニア・ノビリッシマ

◎地方在住会社員 ◎元・吹奏楽愛好家&元・マーチング愛好家 ◎TBSラジオ『アフター6ジャンクション2(略称:アトロク2)』の”ライト”リスナー ◎三代目タマフルミステリーメンの(能力不発の)メンバー ◎吃音(きつおん)と呼ばれるオプション(a.k.a.ハンディキャップ)を装備中

マガジン

  • 吃音暇人(きつおんかじん)の歌もどき

    毎週金曜日更新の『トイレで読み飛ばせる程度の文章量』で綴る、「映画駄話」や「音楽駄話」、TBSラジオ「アフター6ジャンクション2(アトロク2)」についての駄話等々に加えて、私のハンディキャップである「吃音(きつおん)」にちなんだ短歌(自称『吃音短歌』)を1首添える、週刊エッセイです。

最近の記事

Vol.44 「エピソード・ゼロ問題」を越えろ!

小説に漫画、映画といった「物語」を紡ぐ作品では、魅力的な傑作が生まれると、後から『前日譚』もしくは『エピソード・ゼロ』と呼ばれる作品が作られる事がありまして…。 ただ!ここで難しいのが、『エピソード・ゼロ』で「大きすぎる事件や事象が発生」したり、それらを収めるような「思い切った解決方法」を描いてしまうと、先に存在していた『その後のお話』の魅力や価値が目減りしてしまうし、かといって「起きる事件や事象が小さすぎ」たり、それらの「解決方法がいい加減」だと、そもそも「エピソード・ゼ

    • Vol.43 「あの人の 為に世界が 滅んでも いいと誓った 君に惹かれて」

      「おおっ、今回は冒頭から短歌っぽい」…という伝わりにくいボケ!?はさておき、映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」を観てきた…というお話です。 ※ちなみに「~前章」については、この連載で以前(Vol.34)取り上げたことがあります。 ざっとしたあらすじは… 『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』 突如として東京上空に現れた謎の大型宇宙船に、攻撃を加える米軍… …そして三年後、頭上に宇宙船が浮かんだままの東京では、高校三年生のおとなしい

      • Vol.42 厳しくも優しい眼差し。

        「石原さとみの演技が凄い!」…という誉め言葉が常套句と化しているのが、映画「ミッシング」に関する反響。 ちなみに、映画「ミッシング」は吉田恵輔監督作品で、幼児失踪事件の当事者家族や、その家族を報道するTVマン達が織りなす群像劇です。 ※下記、予告編(約30秒)↓ 確かに、「本人自ら吉田恵輔監督作品への出演を熱望していた」というだけあって、石原さとみさんの演技には鬼気迫るものがありました。 ※ただし、「本人自らの志願」とか「覚悟を決めた役作り」という今作にまつわるエピソー

        • Vol.41 予告編とはイメージが違う!

          私にとって「映画館で映画を観る醍醐味」の一つは、本編上映前の「上映予定作品の予告編」なのですが、ブロックバスター大作の予告編を2~3か月かけて、何度も繰り返し観てしまうと「はいはい、だいたいどんな感じの作品か分かったよ!」と思うのも、これまた事実で(笑) しかし、あくまでも予告編は予告編なので、時には ” 本編で使われていない場面 ” が挿入されていたり、別の場面と場面をシームレスに繋いで、観客に ” 一種のミスリード ” を仕掛ける場合もあるので、本編を観て「あぁ、こうい

        Vol.44 「エピソード・ゼロ問題」を越えろ!

        マガジン

        • 吃音暇人(きつおんかじん)の歌もどき
          44本

        記事

          Vol.40 メインストーリーと劇中劇と作劇と。

          前回(Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。)に引き続き、ミュージカル『オペラ座の怪人(アンドリュー・ロイド・ウェバー版)』(注1)にまつわるお話。 (注:ちょっとだけ、展開のネタバレがあります) 「オペラ座の怪人」を彩る名場面の中でも、一番情報量が多いのは『The Point of No Return(邦訳タイトル「もはや退けない」)の場面』と言っても過言ではないでしょう!…もし、異論があったらすみません(笑)。 まず、この場面に至るまで どんな ” 話の

          Vol.40 メインストーリーと劇中劇と作劇と。

          Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。

          「まさか、そこまでウケるとは思ってなかったんですけど」…というのが、先日 参加した集まり(注1)でのお話。 以前、ここで触れたことがありますが、その集まりでは『私が「プレゼン」と称して資料を作成し、益体もない一人語りを繰り広げる』という、半ば定番化したくだりがありまして、そこで「 ” 怪獣の生き方に学ぶ ” シリーズ第2弾/空の大怪獣ラドンは、いつから ” ゴマすりクソバード ” に堕ちたのか?」という駄話を繰り広げたのですが、本題に入る前のネタ的に{ミュージカル「オペラ座

          Vol.39 「ミュージカルものまね」の需要と反響。

          Vol.38 拝啓、宇多丸さま2(あるいは、映画『デューン 砂の惑星 PART2』若干ネタバレ感想)

          先日、遠出した際に まだ一部の映画館で上映中だった『デューン 砂の惑星 PART2』(注1)を鑑賞。 4回目の鑑賞でしたが、なかなか語りがいのある作品だと改めて思いましたので、TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』(注2)の人気コーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」(注3)の同作品の評論回(2024.03.28放送回)』に送った、私の感想メール(※番組内で触れられる事が無かった、不採用メールです(笑))を転載してみます。 ※下記、転載↓ ※※※※※※※※ 宇多

          Vol.38 拝啓、宇多丸さま2(あるいは、映画『デューン 砂の惑星 PART2』若干ネタバレ感想)

          Vol.37 笛を吹く少女。

          急に小学校の頃の思い出がよみがえることがありまして、今回はそんな思い出話。 その昔、私が通っていた小学校には「 ” 笛を吹く少女 ” という像」があったんですね、横笛を吹いているとおぼしき像が。 なぜ「横笛を吹いているとおぼしき」と、 ” ぼかして ” 書いているのかといいますと、その少女像はポーズはとっているものの、 ” 笛 ” 自体は見当たらないのです。 そんな姿を不審に思った某教師が、ある日 笛代わりに ” 緑の棒 ” を突っ込んだのですが、白い少女像に緑の棒が差

          Vol.36 右手の過去と左手の現在が交錯する時。

          「怖い映画」が苦手で、「痛そうな描写」も苦手な私。 そんな私が公開日に劇場で観てきた映画が『毒娘』。 どんなあらすじかと言いますと… 『元・衣装デザイナーで専業主婦の萩乃は、夫の篤紘、夫の連れ子である萌花と、とある一戸建てに引っ越ししてくる。 穏やかな生活を送っていたが、ある日 赤い装束に身を包み、ハサミを握りしめた不気味な少女 ” ちーちゃん ” が現れる…』 ※下記は予告編(1分24秒)です↓ 冒頭、「典型的な ” 呪いの空き家 ” オープニング」で幕を開ける本作で

          Vol.36 右手の過去と左手の現在が交錯する時。

          Vol.35 新年度!自己紹介というイベント。

          新年度がスタート!皆さん、入園・入学・入社、おめでとうございます。 …と書いてみましたが、ほとんど誰も読まねぇ(読んでも記憶に残らない)駄文なので、上記に該当する方は ” ほぼゼロ ” だと思うのですが、まぁ、季節柄ということで、とりあえず書いてみました(笑)。 さて、上記イベントに進級、異動を加えた『新年度イベント』では、「自己紹介」というのがつきもの!?ですよね。 そして「自己紹介」というフレーズを前にすると「私、人前で喋るの苦手だから~♪」とのたまう方々が多い訳!?

          Vol.35 新年度!自己紹介というイベント。

          Vol.34「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」とは…。

          「この映画って、○○と△△を足した様な映画だ」…と思う事がありますが、今回はそんなお話。 最近、私の周りで映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」を観た方々がSNS上で絶賛または賞賛のコメントを書かれていたので、原作コミックを未読の私も観てみた訳です。 ※下記、予告編↓ ざっとしたあらすじは… 突如として東京上空に現れた謎の大型宇宙船に、攻撃を加える米軍… …そして三年後、頭上に宇宙船が浮かんだままの東京では、高校三年生のおとなしい性格な小山門出と、

          Vol.34「エヴァ抜きのエヴァンゲリオン」+「中二病気質の女子高生」+「ドラえもん」とは…。

          Vol.33 『当たり!』続きの映画鑑賞。

          『せっかく映画館に行くのなら「面白い映画」ばかり見たい!』…という願望は誰にでもあると思いますが、たまたまそんな状況が起きることがありまして… そんな事が起こった先週末の思い出話(a.k.a.レビュー詰め合わせ)です。 ・2024年3月16日(金) 「デューン 砂の惑星 Prat2」【周辺情報】 ドゥニ・ヴィルヌーブ監督による、SF小説「デューン」シリーズ(著:フランク・ハーバード)の映画化作品の第二弾。 【あらすじ】 遥かなる未来。 転封したばかりの「砂の惑星 ” アラキ

          Vol.33 『当たり!』続きの映画鑑賞。

          Vol.32 『作者がこめたメッセージ』とは…。

          『「クリエイターの本質」が ” 代表作以外 ” に現れる場合がある』 …こんな意見を聞いたことがあるような、無いような(←どっちだよ!)。 まぁ、今回はそんなお話で。 先日(2024年3月1日)、漫画家の鳥山明さんがお亡くなりになったとの事で、東西南北、有名無名を問わず、様々な方が弔意を示されている訳ですが、私自身は週刊少年ジャンプを購読した事がなければ、「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」のTVアニメ版も ちょくちょく見る程度だったので、 ” 作り手としての凄み ” を

          Vol.32 『作者がこめたメッセージ』とは…。

          Vol.31 謝辞。あるいは「狂騒曲」のその後。

          『前回(Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」)の内容がネガティブで、たいへん失礼しました!』以上、今週の内容は言い切ったので、また来週…… ……では、さすがに雑過ぎるので もう少し書きます。 実は『誰も読まない、私のnote記事』と自虐的に言ったり、書いたりする度に、私の数少ない友人・知人から「そんなことない」と、たしなめられているのですが、前回の記事を読んで頂いた方(もしくは、先日の放送における惨状を耳にされた方)から、いくつかリアクション{「ス

          Vol.31 謝辞。あるいは「狂騒曲」のその後。

          Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」。

          第一楽章『2月27日 午前3時7分/前夜のメール送信』 ・某ラジオ番組で明晩に放送予定の「モノマネ企画」に、SE込みのモノマネ音声を録り、メールで送る。 第二楽章『2月27日 午後~夕刻/進展』 ・番組スタッフさんより、 『「今回の企画は、生放送の電話中継で行う」旨の説明と、「生放送へ電話中継での出演可否の確認」』 …のメールが届く。 ・自らのハンディキャップである吃音(注1)の心配が頭をよぎりつつも、 ” 快諾 ” の返信メールを送る。 第三楽章『2月27日 夜/出

          Vol.30 あせる吃音暇人、あるいは「2月27日の狂騒曲」。

          Vol.29 三拍子。

          その昔(←いつの頃だよ!)、「日本人は三拍子のリズムを取る事が苦手」と言われていまして、かく言う「リズム音痴な私(注: 当連載のVol.7 を参照して下さい)」も、自分自身の体験や体感として『三拍子って苦手だな~』と強い苦手意識を持っていたものです。 しかし、先日 ふと文部省唱歌の『朧月夜』を「なのは~な、ばたけぇに♪」と口ずさんで(今更ながら)気づいたのは、「これって、三拍子ではないか!」ということ。 【参考音源】『朧月夜』 「あれれ…?」と思って、今度は『ふるさと』