《ヴェーゼンドンク歌曲集》訳詩──5.夢
ねえ、どんなに素晴らしい夢が
私の感覚を捉えて離さないのでしょう
それゆえ空虚な泡沫ではなく
荒涼とした空虚へと消え去るのか
夢、それはいつでも
毎日美しく花開き
そして天からの報せと共に
人々を通じて穏やかに巡る
夢、それは気高い光のように
魂へと沈む
そこに永遠の像を描くために
すべての忘却、唯一の想い!
夢、それは春の太陽が
雪から出た花々に口づけする時のように
それゆえ予感もしない至福の歓びに
新しい日に挨拶をする
それゆえそれは育ち、それは花咲き、
夢見なが