見出し画像

噓つきの名人でないならば、真実を語るのが常に最良作である

普通の人間は、なかなかうそを突き通せるものではないのだから、
結局正直に生きることが一番である。(ジェローム)

イギリスの劇作家で随筆家の
ジェローム(1859~1927)のことば。

「嘘の方便」
「盗人にも三分の理」
ということもあるが、
大概は、
ひとたび嘘をつくと、
その嘘のために嘘をつき、
そのまた嘘のために嘘をつく
ということを繰り返し、
結局破綻を来して
ばれてしまうものである
と語ります。

そうすると
方便のために
ついた嘘も
人の心を
傷つけてしまい
かねない。

ふつうの人間ならば
必ず良心というものを
持ち合わせているのだから、
多少なりとも
良心の呵責(かしゃく)を
感じずに
嘘をつくことは
できない。

つまり
顔色一つ変えずに
嘘をつく名人には
なかなか
なり切れない
ものである……
という意味。

したがって、
いつかはばれる
うそをついて、
日々後ろめたさを
感じながら
暮らすよりは、
できることなら
正直に正々堂々と
胸を張って
生きたいものである。


From Wikimedia Commons

ジェローム・K・ジェロームは
イギリス出身の劇作家である。

彼が書いた代表作
ユーモア旅行小説『ボートの三人男』
(原題 Three Men in a Boat, To Say Nothing of the Dog!)
という本は、
3人の青年と
お供の犬が
テームズ河を
手漕ぎボートで
約十日間川登りする
という物語。

ロンドン・テムズ川(空中写真)/ JoeによるPixabayからの画像

その間、
主人公である
三人の男が
船上での
出来事を通じて
人間関係や
生き方について
考える姿を
描いています。

船上での
閉ざされた環境が
登場人物たちの
内面に及ぼす
影響が描かれ、
多くの読者に
深い感銘を
与えました。

3人の登場人物は、
作者ジェローム自身と
2人の友人がモデルで、
旅の供になる
犬は創作としています。

ジェロームは
ロンドンの貧しい
家庭で育ちました。

大金を持って
いなかったにも
かかわらず、彼は
ウォルソール区議会
の議員になったのです。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

よろしければ、応援のほど、よろしくお願いします! それにお答えできるよう、がんばります!