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疑わしいことは問うのを恥じるな

自分にとって疑問に思われることは、知らないことを恥じないで、良く知っている人に聞くべきである、ということ。(エラスムス)

日本にも

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」

という素晴らしい
ことばがあり、
広く知られている
言葉です。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

十五世紀後半から
十六世紀前半に活躍した
オランダの人文学者
エラスムス(1466~1536)
が書いた
風刺文学の著書
『痴愚神礼讃(ちぐしんらいさん)』
「モリア」という
女神が登場します。

むかしむかし、モリアという女神がいました。
彼女は人がいかに愚かであるかをからかうのが好きでした。群衆を前にして大言壮語(実力以上に大きな事を言うこと)をし、君主、聖職者、哲学者など、あらゆる種類の重要人物をからかった。

また、聖書の物語や古代ギリシャ・ローマの物語を使って、人間がいかに愚かであるかを示した。

しかし、女神モリアのこうした言動は、少しバカにして物事を深刻に考えすぎないことが幸せになるための鍵だと考えていたからです。「モリア」 という言葉はギリシャ語で 「愚かさ」 や 「狂気」 のような意味で、トマス・モアという男の名前につながっています。

だから、女神モリアは、すべての大物を犠牲にして大笑いし、少し愚かであることが人生を楽しくするものだと言ったと締めくくる。

痴愚神礼讃

エラスムスは、
もう一つの重要な著書
『校訂版 新約聖書』と
呼ばれるものを
出版したことです。

この本は1516年に出版され
ギリシャ語の原文と
ラテン語訳の両方が
載っていました。

彼はそれに
一生懸命取り組んで、
たくさんの変更を加えたり、
メモを追加したりしました。

後に多くの人が
この本を使って
聖書を学び、
教会を変えたいと
思っている人の
助けにもなった
といいます。

例えば
マルティン・ルターは
この本を使って
ドイツ語の聖書を
作りました。


トマス・モア
イングランドの法律家、思想家、人文主義者


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トマス・モアは
ヒューマニズムを
信じていました。

つまり、
人間の価値観や
考えに焦点を
当てることが
重要だと考えて
いたのです。

エラスムスの
『痴愚神礼讃』は
1509年にモアの家で
執筆されたものです。

モアは教会の
何かを変えようと
していました。
その代わり、
カトリック教会を
通じて平和を作り、
すべての人のために
物事を公平に
することを
信じていました。

トマス・モアは
1515年から
1516年にかけて
『ユートピア』
という本を書き、
1516年に出版されました。

彼は友人エラスムスの本と、
アメリゴ・ヴェスプッチという人の
旅行記『新世界』
の本を読んで
それを思いついたといいます。

「ユートピア」
という言葉は
モア自身が作りました。

「良い場所」
という意味ですが、
「実際には存在しない場所」
という意味もあります。

この本の中で彼は、
すべてが完璧な国について
語っています。


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