左間右郎

物は言いよう

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  • 坂道シリーズの歌詞考察

    乃木坂46、欅坂46、けやき坂46、日向坂46、櫻坂46の歌詞考察です。

  • 坂道シリーズの歌詞予想

    乃木坂46、欅坂46、けやき坂46、日向坂46、櫻坂46の歌詞予想です。

  • 僕たちの嘘と真実の感想

    映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」の本編とOUTTAKEを観た感想です。

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乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のそれぞれの歌詞の特徴を考察してみる。

乃木坂46の歌詞は1を広げる。 櫻坂46の歌詞は1を掘る。 日向坂46の歌詞は1を伝える。 よりイメージを掴んでもらいやすいように90年代バンドがより幅広い世代に伝わる共通言語だと信じてそれぞれ乃木坂46を「スピッツ」、櫻坂46を「Mr.Children」、日向坂46を「ウルフルズ」で例えてみた。 乃木坂46の歌詞は叙情的である。スピッツ的な歌詞であると思う。 叙情的とは「感情や気持ちなどが、じんわりと外に現れるような雰囲気や文章」である。 分かりやすく言うと、事実の拡大

    • 理屈よりも感情で生きろ【櫻坂46 自業自得 歌詞考察】

      櫻坂46の歌詞には一貫性がある。 立ち止まるより一歩踏み出す。 その踏み出し方を提示し続ける。 そのメッセージ性が欅坂46時代からのグループの持つ物語と共鳴し、説得力を持つ。 表現する必然性がある。 「誰のせいでもない」。 1stシングルに通ずるこの歌詞。 立ち止まる理由探しは無駄で反省は最悪のプロセス。 立ち止まってる暇があるのなら直ぐにやり直す。 そう諦めかけた数秒前に。 人生とはリスタートの連続だ。 理屈よりも感情で生きろ。 昔の「僕」が10月のプールに飛び込んだみ

      • 櫻坂46 9thシングル「自業自得」の歌詞予想して楽しみに待つ

        櫻坂46 9thシングルのタイトルが「自業自得」(6月26日リリース)に決定しました。 また凄いタイトルですよね。 とてもワクワクします。 欅坂46では発表はされたものの発売はされなかった9枚目シングルを櫻坂46がリリースするということに今、泣きそうです。 しかもこんなにグループ自体がいい状態で小池美波さんも復帰で全てのピースが集まりました。 2020年10月に欅坂46が解散。 本当に10月の冷たい寒いプールに飛び込んだメンバー達がやっとその物語としてとても意味のある生

        • 幸せとは

          今、25歳で今年26歳の自分がやっと実感を持って気づいたこと。 幸せとは「自分のことだけを考えていればいい」状態のことだ。 正直、中学、高校時代は地獄だった。 大学時代もずっと1人だった。 何回、死のうかと思ったか。 でもそれは恵まれた環境だったからできたことだ。 なぜなら、周りを考えなくていいほどちゃんとした大人に囲まれていたということだからだ。 否が応でも、大人になるということは周りに振り回されることだ。 それが社会的な生き物である人間のあるべき姿だと思う。 自分のことだ

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          チャンスは平等の歌詞にみる「やり過ごしの美学」【乃木坂46】

          振り向かず踏み出せ!生き方の提案の歌詞である。 君も僕もチャンスは平等に来るんだ。 ただじっと待てばいい。 でもいつ来るかは検討もつかない。 これまでの経験則で感じる本質ソングだ。 秋元康はよく、人は自分から夢を諦めてしまうということを、手を伸ばした1ミリ先の夢と表現する。 一見、受動的で待ちの姿勢で何もしなくてもいいかのようにみえる。 でもそれは違う。 ここで大事なのは手を伸ばし続けることで、結果が出なくてもバッターボックスに立つ努力をした者にはいつかはチャンスは来るよとい

          チャンスは平等の歌詞にみる「やり過ごしの美学」【乃木坂46】

          君はハニーデューの歌詞にみるアイドルの本質【日向坂46】

          僕だけのフェイバリット人は遠目でずっとかわいい子を見ていたいという本能があると思う。 街中でかわいい人に会ったとしても、クラスにかわいい子がいてもじっとは見てはいられない。 それをアイドルは可能にする。 その心理を利用して継ぎ目なくかわいいをコンテンツとして提供してくれる。 そしてそんな観測者でも十分満足だったのに、時々その雲の上の存在にリアルで会える機会まで用意されている。 アイドルとはキラキラとした表も綺麗事だけではない裏も全てを見せる。 その中で見せる表情だったり、何

          君はハニーデューの歌詞にみるアイドルの本質【日向坂46】

          そんな幻想抱いてるのは僕だけか【櫻坂46 油を注せ! 歌詞考察】

          僕の思い込みと不器用さの物語君と僕の恋の上手くいかない様を錆び付いた自転車をモチーフに表現する。 油を注せば錆び付いた自転車が動くように、いつも近くで大切にしていれば良かったと回想する。 そして出てくる考えが「出会った時から変わらないそんな幻想抱いてるのは僕だけか」であることを見るにこの主人公の僕は思い込みが強いきらいがある。 ここに垣間見える「不器用さ」がこの楽曲の本質なのかもしれない。 すでに色んなところで言われているが映画「タクシードライバー」のオマージュに思えるシー

          そんな幻想抱いてるのは僕だけか【櫻坂46 油を注せ! 歌詞考察】

          思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】

          大人になったその分だけ青春を美化し続ける2023年1月24日(水)22:00に櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVが公開された。 4thシングル「五月雨よ」以来の通算2度目の表題曲センターを務める山﨑天さん。 また欅坂46の、改名までに出したシングル(デジタルシングル除く)の数に並び、選抜には1期生は選出されなかった。 まさに「新・櫻前線」、新章スタートという感じだ。 このMVでは今までの総集編みたいな感じでStart over!だったり承認欲求の

          思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】

          櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」の歌詞予想して楽しみに待つ

          櫻坂46が2月21日に8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』をリリースすることが発表されました。 枚数的に欅坂46の8thシングル「黒い羊」に追いついたのかと思うと感慨深いですね。 昨年2023年は櫻坂46が飛躍した年になったのでこの新年一発目の楽曲でいいスタートが切れるといいですよね。 そして、Start over!はやっていませんが、桜月、承認欲求とやっていた歌詞予想を今回もやってみようと思います。 ただ個人的に楽しいのでやっているだけのものですが意見、感想など

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          逃れられない大役。【櫻坂46 藤吉夏鈴 Start over!/THE FIRST TAKEを観た感想】

          THE FIRST TAKEで「Start over!」がアコースティックアレンジで披露された。 歌唱するのは勿論、この楽曲のセンターである藤吉夏鈴だ。 櫻坂46として大躍進のきっかけとなったこの楽曲を年末のこのタイミングで披露できたことの意味は大きい。 昨年の紅白歌合戦では落選し、今年の復活劇を観てきた身からすると感慨深い思いである。 そしてそれは大多数のBuddiesにとっても然りだと思う。 しかし、THE FIRST TAKEとはいくら同じソニーグループとはいえアウェ

          逃れられない大役。【櫻坂46 藤吉夏鈴 Start over!/THE FIRST TAKEを観た感想】

          秋元康哲学の集大成だと思う。【日向坂46 君は0から1になれ 歌詞考察】

          秋元康の歌詞は再現性が高い。 何故ならしっかりと理論として「言語化」が成されているからだ。 確固たる「生き方の正解」を教えてくれる。 一言で言えば「今を生きろ」だ。 つまりは「反応的」から「主体的」になればいい。 不幸に対する向き合い方で説明ができる。 自分に降りかかる不幸に対して、誰かのせいにするのが反応的な子どもっぽい対処法で、自分事として受け入れるのが主体的な大人な対処法だ。 いつまでも過去に執着して できない理由探しを続けるのか。 立ち止まっていても何も意味がな

          秋元康哲学の集大成だと思う。【日向坂46 君は0から1になれ 歌詞考察】

          「魔物」とは何なのか。【日向坂46 見たことない魔物 歌詞考察】

          「僕」は「君」と真夜中過ぎに家から抜け出して街を見下ろす丘で会う約束をする。 そこには愛があると感じてる。 ここでの愛とは「救い」である。 見たことない「魔物」とは何か。 それは「現実」である。 「僕」は「君」にその見たことない魔物が出てきたって絶対そこから逃げないでよと言う。 つまりは自問自答だ。 恐ろしいもの=現実は幻覚なんだ、と。 「君」とはタナトス(死への衝動)の擬人化だ。 僕らの約束=この場所で命を絶つ決意。 それを試しているだけ。 それでも前へ進む(死を選ぶ

          「魔物」とは何なのか。【日向坂46 見たことない魔物 歌詞考察】

          森田ひかるの魅力はその空白にある。【櫻坂46】

          森田ひかるは語らない。 自分を語りたがらない。 メッセージトークを開始からずっと取っているが 心の内を語ってくれることは中々に少ない。 櫻坂46の中心メンバーで何度もセンター経験があるにも関わらず、外番組への出演がどう考えても少ない。 写真集も出す気配もない。 だかそれでいい。 それで人気メンバーになっているのだから。 心の内側に熱いものがあるのはみていて分かる。 その空白部分が多い方がそもそものアイドルの楽しみ方だと思うし、ちょっと雲の上に居てくれた方が逆に新鮮で面白い

          森田ひかるの魅力はその空白にある。【櫻坂46】

          「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】

          「僕」は誰にも邪魔をされない本当の自由を確かめたかった。 その証明方法が最強で、誰にも真似ができない。 青春とは主観と客観が共存する。 その相反するものを、同じ「10月のプール」に「飛び込む」という普通は結びつかない言葉で表現する。 青春という「10月のプール」に飛び込んだ。 それは僕なりの抵抗だ。 できるものならなってみろよ。 教室の窓からみんながこっちを見て騒いでいる。 その中の一人に「僕」の行動に感化されたもう一人の主人公がいる。 一線を超えることができる。 こ

          「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】

          それならずっと僕のことは数に入れないでよ【櫻坂46 隙間風よ 歌詞考察】

          「優等生」の憂鬱「完璧」の象徴として「雲ひとつない青空」を使い「僕」と対比させる。 それを「僕」は残酷だと言う。 何も無い空っぽな「僕」が浮き彫りとなるだけだ。 言い訳という逃げ場が無くなる。 そう思う理由は何故なのか。 普通に幸せな日々を送っているはずだ。 「過去」の象徴として「親とか教師」を使い、それらからの期待にもそれなりに応えてきたと言う。 何がそんなに不満なんだ。 そんなに差し迫った不幸なんて僕にはない。 でも何故か焦燥に駆られている。 今の自分に飽きている。

          それならずっと僕のことは数に入れないでよ【櫻坂46 隙間風よ 歌詞考察】

          そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】

          何故この楽曲に感動するのだろうか。 それは櫻坂46の物語に感動しているからだ。 当て書きだと思われる歌詞がそう感じさせる。 今このタイミングで3期生がうたう意味(必然性)がある。 欅坂46時代からの長い歴史を感じることができる。 それを遠くから見ている主人公。 まだ傍観的な存在だ。 1期生、2期生という先人が優しく迎えてくれた。 名もなき者(3期生)の物語のスタートだ。 私たちは既に当事者だ。 いい事も悪い事もすべてを受け入れる。 そんな強い意志を持っている。 若く強い

          そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】