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RTAinJapan Summer 2022 エストポリス伝記Ⅱ

今年2月に羽生結弦選手が「僕の原点」とインタビューで答えたことで一躍話題となったエストポリス伝記Ⅱ(もう1本は平成 新・鬼ヶ島)。

このRTAもEST3時間半という、見るにはちょっとキツい長さなのですが、前回のテイルズオブシンフォニアで得た意識革命によって「むしろ見るべき」と思えるようになりました。改めて感謝。

前回の記事はこちら

状況再現を駆使した孤独な走り

セーブ画面を使った乱数の固定と、定めた通りに移動したりダンジョンでのアクションをすることで乱数を変動させず、まったく同じように戦闘を再現する状況再現プレイ。
走者さん本人が解説しながらプレイするのも相まって非常に難しいRTAだと感じました。

状況再現プレイならではのRTA事情も面白く、ガデスを倒してから5分ほどイチャイチャタイムが挟まるため、その後の状況再現を構築するのは放棄した、という話は面白かったです。

後半のダンジョンになるとセーブポイントまでが長くなって乱数がズレないように正確に動き続けるのがとても難しそうでした。
オフラインでのRiJという普段と違う環境、解説者無しのため自身で解説することによる脳のリソース消費、マスク装着による水を飲むタイミングの無さ…終盤になればなるほど厳しい要素が詰まっている…!

ミスもRiJの華

RTA走者のみなさんは「大舞台でベストな走りがしたい!」と思ってることが多いのではないかと思いますし、視聴者も生配信でタイム更新が見られたらめちゃめちゃ嬉しいです。

しかし何度もミスっては再走するのがRTAの常。
ミスをしてもそのまま続けなければならないRiJの舞台で、どうやってリカバリーをするのか…というのもRiJ視聴者的には興味深いポイントです。

エスト2RTAではたびたび「ガチ」のバトルも強いられましたが、完全に予定調和のバトルではない、ガチな場合のバトルも見ることができて私は楽しかったです。ガチになってしまった場合に備えているところも流石でした。

プレイしていたら一生心に残る作品

ゲームの感想ですが、瀕死になるほど溜まるIP技が非常に強く、劇的な勝利が度々ありそうなゲームデザイン、攻略に骨が折れそうなダンジョン、秀逸な音楽(特にボス戦)、駆け足のRTAでも印象に残る仲間キャラクターたち、ティアの涙で幕を下ろすビターなシナリオなどなど、そこまでヒットした作品ではないのも相まって「当時プレイしていたら思い出の作品として深く刻まれただろうな」と思いました。

ローグライク的な作りの「いにしえの洞窟」というおまけダンジョンがあると走者さんが言ってましたが、メーカーがネバーランドカンパニーと聞いてとても納得しました。

ネバーランドカンパニーといえば、あのアスカ見参を開発したメーカー。もし自分がエスト2をプレイしていたら、エスト2→アスカ→ルーンファクトリーと続いて、コアなネバーランドカンパニーファンになっていたのかもしれませんね…メーカーを追ってないのにティンと来るゲームがネバーランドカンパニーだったケースが不思議と当時はありました。
今はメーカーが潰れちゃいました。

それにしてもハイデッカーは良いキャラでした


次回は「アンシャントロマン」


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