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「お尻だけゴリラになる」【ワンフレーズ小説】

📚1分で読める、おバカなショートストーリー

「お尻だけゴリラになる」

彼は、朝目覚めると、なんとお尻だけがゴリラになっていた。毛深く、筋肉質で、ふつうのズボンには到底収まりきれないお尻がそこにあった。

最初は困惑し、恐怖に震えたトムだったが、次第にこの奇妙な事態に慣れていった。彼は特注のズボンを作り、日常生活をなんとか続けていた。しかし、問題は学校の体育の授業だった。とくにプールの時間は避けられない試練だった。

ある日のプールの授業、トムはどうにかしてお尻を隠そうと試みたが、同級生たちの好奇心からは逃れられなかった。クラスメートのジミーが笑いながら指を指して言った。「見ろよ、トムのお尻がゴリラだ!」

トムは赤面しながらも、心のなかで決心した。彼は自分の変異を受け入れ、むしろそれを武器にしようと考えた。彼はプールサイドに立ち、みんなに向かって宣言した。「そうさ、お尻だけゴリラになったんだ。でも、それがどうした? ゴリラは強いし、頼りになるんだ!」

クラスは一瞬静まり返ったが、次の瞬間、拍手が響き渡った。みんなはトムの勇気を称賛し、その後、彼のゴリラのお尻をからかうことはなくなった。むしろ、それを話の種にして会話も弾むようになった。

ある日のこと、町に「強靭な力を持つ者だけが挑戦できる」という謎のサーカスがやってきた。友人たちは冗談半分でトムに参加を勧めた。「おまえのゴリラのお尻なら、絶対勝てるよ!」と。

トムは最初、渋々だったが、好奇心に勝てずサーカスの挑戦に参加することにした。競技はさまざまな力自慢のコンテストで、最後の種目は巨大な岩を持ち上げることだった。トムの順番が来ると、観客は一斉に静まり返った。

トムは深呼吸をし、ゴリラのお尻に力を込めた。すると、そのお尻の力は驚異的なものだった。彼は岩を軽々と持ち上げ、観客は驚きと歓声に包まれた。トムは見事に優勝し、町の人気者となった。

だが、その夜、奇妙なことが起こった。優勝を祝うパーティーの最中、トムは急にお尻がむずむずするのを感じた。彼がトイレに駆け込むと、ゴリラのお尻がさらに進化し、完全なゴリラの下半身になっていたのだ。

トムは愕然としたが、次の瞬間、不思議な感覚が彼を包んだ。彼は鏡を見て、思わず笑ってしまった。「まあ、少なくともバナナには困らないな!」


※ワンフレーズ小説は、"奇妙なワンフレーズ"をAIの力を借りて拡張させた短編小説です。

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